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ロールス・ロイスが宇宙船で飛来!? 上海に出現したスペースカプセルの正体は?

くるまのニュース / 2021年4月26日 8時10分

ロールス・ロイスが2021年2月に発表していた「ファントム テンパス コレクション」が、上海のハイブランドひしめくもっともエッジな地区に展示された。

■上海のハイブランドストリートに突如現れたスペースカプセル

 近年、顧客のオーダーによる「ビスポーク」がデフォルトとなっているロールス・ロイスだが、そのビスポーク部門のクリエイティビティが最大限に生かされた限定モデル「ファントム テンパス コレクション(Phantom Tempus Collection)」が、2021年4月16日、上海にて中国マーケット向けデビューを果たした。

 会場に選ばれたのは日本にたとえるなら、東京・銀座にも相当するハイブランドストリート「南京西路」と「陜西北路」に面したショッピングモール「恒隆広場(Plaza 66)」。ただし、この直後に上海モーターショーが開幕したこともあり、同じ上海の中心街に位置するファッション地区を舞台とした発表は、2月末にオフィシャルフォトと概要のみがWEB上でリリースされていたこの限定モデルにとっては、事実上のワールドプレミアとも受け取られているようだ。

●時間と宇宙の無限の広がりにインスパイア

 限定車のネーミングに掲げられた「テンパス(Tempus)」とは「時間」を意味するラテン語とのこと。そして「テンパス コレクション」は、時代を超えた世界最高級プレステージカーであるファントムをベースとして、世界限定20台のみ製作されることになっている。

 時間と宇宙の無限の広がりにインスパイアされたと謳われるこの限定車は、「宇宙の闇と神秘を体現」しているという専用色「カイロスブルー」のボディに、同じくブルーとブラック基調のインテリアを組み合わせる。

 また、ファントムのダッシュボードに組み入れられた小さなアートスペース「ギャラリー」は、パルサー(短周期で電波を放射する電波天体)にインスパイアされたというアルミニウムの彫刻「Frozen Flow of Time」で設えられるほか、天井に光ファイバーをきらめかせる「スターライトルーフ」は、4枚のドア側にまで展開。星々の真っただ中にいるかような、不思議な感覚を味あわせてくれるとのことである。

 ロールス・ロイス・モーターカーズ社のトルステン・ミュラー エトヴェシュCEOは、ファントム テンパス コレクションの発表に際して以下のように語っている。

「ファントム テンパス コレクションは、宇宙で自分の居場所を探しながら世界を形づくる人々のための特別なクルマです。

 このクルマを求める方は、私たちの個々のプレゼンスや才能、チャンスの有無を問わず、私たち全員が才能のある時間であることを理解しています。そして、すべての貴重な瞬間を最大限に活用するのは私たちの責任であることも理解しています。

 ファントム テンパスでは、車内のクロックを意図的に廃したことが象徴するように、時間の概念が適用されないスペースを創り出すことに努めました。このクルマに乗られるお客様は、時間の既成概念に縛られません。このクルマに乗っている時は、プレッシャーと要求に満ちた外界のことを忘れられるのです」

■時を旅する「ファントム」の正体とは

 中国マーケットにおける「ファントム テンパス コレクション」のデビューには、いかにも現代のロールス・ロイスらしいユニークな体験「ジャーニー・オブ・タイム(Journey of Time:時の旅)」も含まれるという。

●顧客にのみ許されるバーチャル環境も用意

スペースカプセルの中に「ファントム ファントム テンパス コレクション」は展示されたスペースカプセルの中に「ファントム ファントム テンパス コレクション」は展示された

 もともと、米グーグル社が提供しているバーチャルリアリティ体験アプリ「CardBoard」を適用することについては、2月末のオフィシャル写真公開時にも伝えられていたようだが、今回はさらに中国発のSNSアプリ「WeChat」を使用する12億人のユーザーに向けた動画配信サービス「WeChat Cannels」の適用も明示。

 中国市場の顧客たちはこのサービスにより、ロールス・ロイス公式WeChatアカウントからもコレクションを鑑賞し、これらのきわめてエクスクルーシブなロールス・ロイスのひとつを、バーチャル環境でも体験できるようになるとされている。

 さらに中国でのデビューにあたって、ロールス・ロイスは「スペースカプセル」を通してユニークなツアーを提供する、体験型の展示会も提案しているようだ。

 この没入型のインスタレーションは、ゲストがカスタマイズされたオーディオとビジュアルの相互作用で感覚の共演を体験することによって、静止している時間の鮮やかな幻想を提供するとのことだ。これには、ゲストが現代的なタッチコントロールを使用することによってパーソナライズできる「テンパスミュージック」を作成するためのデバイスも含まれるとのことである。

 ロールス・ロイス・モーターカーズ社中国担当ディレクターであるレオン・リー氏は、上海での発表と「WeChat Cannels」適用について、誇らしげなコメントを発した。

「ロールス・ロイスは2020年に中国市場でかなりの成長を遂げ、オーダーメイドのパーソナライズビジネスでも歴史的なパフォーマンスを発揮するとともに、お客様と関わる革新的な手法を構築することができました。

 このたび上海のファッション地区にいらっしゃる中国のお客様に『ファントム・テンパス・コレクション』を紹介できること。また、ロールス・ロイス・ブランドの敏捷性と創造性にふさわしい『WeChat』を介するなど、革新的な方法で私たちの製品へのアクセスを導入することができたことについても、非常に嬉しく思っています」

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