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桜島で警戒レベル3に! 火山噴火時のクルマはどうする? 厄介な火山灰の対処方法とは

くるまのニュース / 2021年4月29日 16時10分

2021年4月25日に気象庁は「桜島の警戒が必要な範囲を居住地域近くまで拡大」と発表しました。クルマへの影響はどのようなものがあるのでしょうか。

■火山噴火時の運転はどうする? 厄介な火山灰の対策は?

 気象庁は、2021年4月25日に「桜島の警戒が必要な範囲を居住地域近くまで拡大」と発表しました。

 日本は地震大国であるとともに火山大国でもあります。もし、クルマを運転中に火山噴火に遭遇したら、どのような対応が求められるのでしょうか。

 気象庁は鹿児島県の桜島の状況について、次のように発表しています。

「4月25日2時40分、桜島に火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)を発表し、警戒が必要な範囲を居住地域近くまで拡大しました。

 桜島の南岳山頂火口及び昭和火口から2kmを超えた居住地域近くまでの範囲では、大きな噴石及び火砕流に警戒が必要です。

 居住地域近くまでの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。

 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るため注意してください。

 爆発に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため注意してください。

 なお、今後の降灰状況次第では、降雨時に土石流が発生する可能性がありますので留意してください」

 このように、火山噴火では歩行中やクルマの運転時に噴石や火砕流への警戒が必要だといいます。

 日本は火山大国といわれ111の活火山が存在し、ほぼ全国に点在すると同時に、火山から近い距離に都市部が形成されています。

 桜島や熊本県の阿蘇山などのように頻繁に火山活動のある地域以外では警戒度が低いのが実情ですが、クルマの運転中に火山が噴火する可能性も決して低いとはいえません。

 クルマの運転時に直接的に影響を及ぼすのは、広範囲に降る火山灰(降灰/こうはい)です。

 火山灰とは、噴火によって噴出する直径2mm以下の固形物を指し、小さな粒子なので風に乗って遠くまで届き、広い範囲で降り積もります。

 火山灰の積もる厚さによって降灰量が異なり、「多量(1mm以上)」「やや多量(0.1mmから1mm)」「少量(0.1mm未満)」の3段階で発表されます。

 気象庁では、降灰予報が発表されます。クルマの運転に関しては「多量」ならば運転を控え、「やや多量」で徐行運転をおこなうと行動の目安を降灰予報で呼びかけています。

 また、JAFは火山灰が降っている際の運転について次のように呼びかけています。

「降灰は道路の視界を悪化させ、交通の妨げになります。わずか0.5mmの厚さで積もっても、センターラインや横断歩道が見えにくくなり、路面は滑りやすくなります。火山灰が降っているときや降った後は、できるだけ運転は避けましょう。

 降灰によって周囲の見通しが悪いときは、昼間でも積極的にヘッドライトを点けて徐行しましょう」

 また、降灰後のクルマのトラブルに関して、鹿児島県で自動車整備をおこなっている整備士は次のように話しています。

「火山灰はやっかいな存在です。クルマは外気を取り入れていますが、多めの火山灰が降っている際に走行していると、エアフィルターが汚れるまたは詰まるうえに、酷い場合にはエンジンオイルやオイルフィルターなどの交換をすることもあります。

 エンジン内に異物が混入すればエンジントラブルの元となります。そのため、火山灰が降った際に走行した場合やクルマに大量の火山灰が積もっていた場合は、フィルターやオイルの交換をおこなうほうが良いです」

※ ※ ※

 なお、火山噴火による噴石などでクルマが破損した場合などに、自動車保険の支払い対象になるかは保険会社によって異なるといいます。

 火山大国の日本でクルマを乗るうえでは、噴火時にすべき行動なども覚えておいたほうが良いのかもしれません。

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