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今後は数が減って価格も上がるかも!? いまが狙い目の絶版ホットハッチ5選

くるまのニュース / 2021年4月30日 6時10分

MTを駆使してクルマを操る爽快感は代えがたいものがあります。しかも、それが安価に手に入るとなると、クルマ好きにはたまらないのではないでしょうか。そこで、中古車が狙い目の絶版ホットハッチを、5車種ピックアップして紹介します。

■安い価格で手に入る絶版ホットハッチを振り返る

 コンパクトカーながら高性能なエンジンを搭載し、足まわりもチューニングされてドライビングプレジャーあふれるモデルを、昔から「ホットハッチ」と呼びます。

 その名のとおりハッチバックで一般的には小型のモデルであり、欧州車が起源とされています。

 同様なコンパクトカーは日本にもありますが、近年は数がだいぶ減ってしまいました。

 一方で、中古車市場に目を移すと、まだまだ現役で通用するホットハッチが数多く存在。そこで、中古車が狙い目の安価な絶版ホットハッチを、5車種ピックアップして紹介します。

●三菱「コルト ラリーアート バージョンR」

エンジンも車体もホットに作り込まれいた「コルト ラリーアート バージョンR」エンジンも車体もホットに作り込まれいた「コルト ラリーアート バージョンR」

 現在、三菱が販売しているコンパクトカーは2012年に発売された6代目「ミラージュ」ですが、その登場以前までコンパクトカーの主力車種だったのが「コルト」です。

 2002年から2012年まで生産されていたコルトは、1.3リッターから1.5リッターエンジンを搭載する、ベーシックな世界戦略車として開発されたモデルです。

 そして2006年に、三菱のモータースポーツ活動を支えていた「ラリーアート」の名を冠したスポーツモデル、「コルト ラリーアート バージョンR」が追加ラインナップされました。

 外観はフロントスポイラーやディフューザー形状のリアバンパー、エアアウトレット付きのボンネット、樹脂製オーバーフェンダー、ルーフスポイラーなどが装着され、ベーシックカーながら戦闘的なフォルムに変貌。

 エンジンは最高出力154馬力を発揮する1.5リッター直列4気筒ターボを搭載し、組み合わされるトランスミッションは5速MTとCVTが設定されていました。

 また、シャシも強化され、各部に施されたスポット溶接の増し打ちと補強により、ねじり剛性はベースに対して約30%向上。足まわりも強化スプリングの装着やショックアブソーバーの減衰力をアップすることでチューニングされ、高いコーナリング性能を発揮しました。

 かなり本格的につくり込まれていたコルト ラリーアート バージョンRでしたが、フルモデルチェンジすることなく、コルトの生産終了をもって2012年に消滅。

 現在の中古車相場は低走行のMT車でも100万円から120万円で、内容を考えるとかなりお買い得ではないでしょうか。

●日産「ノート NISMO S」

エンジンから足まわりまで手が入れられていた「ノート NISMO S」エンジンから足まわりまで手が入れられていた「ノート NISMO S」

 2020年12月に発売された日産3代目「ノート」は、全車シリーズハイブリッドの「e-POWER」となったことで、現在までホットモデルは設定されていません。

 しかし、先代の2代目ではスポーティグレードとして、開発と生産はオーテックジャパンが担当した「ノート NISMO S」がラインナップされていました。

 ノート NISMO Sの外装には専用のエアロパーツやカラーリングが奢られ、専用エキゾーストシステム、強化サスペンション、専用ブレーキシステム、補強によるボディ剛性の向上、ハイグリップタイヤなどが装備されています。

 搭載されたエンジンは今では貴重な1.6リッター直列4気筒自然吸気で、高圧縮比化してハイリフトカムシャフトが組み込まれるなどにより最高出力140馬力を発揮。組み合わされるトランスミッションは5速MTのみと硬派な仕様です。

 本格的なホットハッチに仕立てられたノート NISMO Sは日常的な使い勝手もよく、通勤や買い物からワインディングロードを楽しむまで、オールマイティなスポーツコンパクトとして人気がありましたが、前述のとおり2020年末で消滅。

 現在、中古車相場は若干上がっており、最終モデルに近い低走行の比較的良質な物件ならば200万円台ですが、年式が2015年くらいのマイナーチェンジ前のモデルならば160万円前後で狙えます。

●トヨタ「ヴィッツ GRスポーツ“GR”」

シャシと足まわりを中心にチューニングされた「ヴィッツ GRスポーツ“GR”」シャシと足まわりを中心にチューニングされた「ヴィッツ GRスポーツ“GR”」

 2020年にトヨタ「ヴィッツ」がフルモデルチェンジして4代目にあたる「ヤリス」へと車名が変わり、高性能モデルは「GRやリス」へと移行して安価なスポーティグレードではなくなってしまいました。

 しかし、3代目ではスポーティグレードの「RS」があり、さらに2017年に「G’z」シリーズに続く新たなチューニングモデルの「GRスポーツ」と「GRスポーツ“GR”」が登場。

 GRスポーツ/GRスポーツ“GR”ともに、109馬力を発揮する1.5リッター直列4気筒エンジンを搭載し、スペックだけを見ると平凡ですが、足まわりやシャシを中心にチューニングされています。

 なかでもGRスポーツ“GR”は、ローダウンされた専用強化スプリングに、減衰力を高めたショックアブソーバー、専用のブレーキキャリパーとスポーツブレーキパッドが採用され、さらにシャシの各所に補強パーツを追加して剛性アップが図られました。

 また、内装もスポーツシートと小径ハンドルを装備し、GRスポーツ“GR”専用メーターパネルを採用。センターにタコメーターを配置するなど、レーシングマインドあふれる小技が効いています。

 GRスポーツ/GRスポーツ“GR”とも比較的短命で物件数も潤沢ではありませんが、現在の相場は低走行のMT車でも160万円から200万円で安定しています。

■元祖ホットハッチのDNAを受け継ぐモデルとは?

●フォルクスワーゲン「up! GTI」

元祖ホットハッチにもっとも近いと評された「up! GTI」元祖ホットハッチにもっとも近いと評された「up! GTI」

 現在、フォルクスワーゲンのラインナップでもっとも小さなクルマは「ポロ」ですが、以前はAセグメントの「up!」がありました。しかし、2019年に生産終了し、2020年前半には販売も終えています。

 このup!にホットモデルの「up! GTI」が設定され、2017年には限定車として登場し、2019年には特別仕様車としてカタログモデルになりました。

 ボディは全長3625mm×全幅1650mm×全高1485mmとコンパクトな3ドアハッチバックのみで、車重は1000kgと軽量です。

 外装には、GTIシリーズの特徴であるレッドのアクセントが随所に採用され、専用の17インチホイールやエアロパーツが装着されています。

 内装もGTIでは伝統となったタータンチェック柄のスポーツシートや、Dシェイプのハンドルを装備するなど、スポーティに演出。

 搭載されるエンジンは1リッター直列3気筒ターボで最高出力は116馬力を誇り、トランスミッションは6速MTのみです。

 この出力やボディサイズは元祖ホットハッチといわれる初代「ゴルフ GTI」に近く、欧州ではup! GTIを初代ゴルフ GTIの再来と評していました。

 up! GTIの新車価格は234万2000円(消費税込)と比較的安価だったことから、中古車も高年式なモデルでも200万円前後が相場です。

●ルノー「トゥインゴ GT」

RRのホットハッチというかなり貴重な存在の「トゥインゴ GT」RRのホットハッチというかなり貴重な存在の「トゥインゴ GT」

 現在、日本で販売されている海外メーカーの輸入車なかで、もっとも安価なのがルノーのコンパクトカー「トゥインゴ」です。

 トゥインゴには今もベーシックグレードのMT車である「トゥインゴ S」がありますが、かつてはよりスポーティなホットモデルの「トゥインゴ GT」をラインナップ。

 ボディサイズは全長3630mm×全幅1660mm×全高1545mmと、軽自動車よりひと回り大きいくらいのコンパクトさで、車重も1010kgから1040kgと軽量です。

 外観ではトゥインゴ GT専用のサイドストライプやホイール、そしてデュアルエキゾーストパイプが装備されてスポーティさをアピール。

 搭載されるエンジンは0.9リッター直列3気筒ターボで、ルノーのモータースポーツ部門「ルノー・スポール」の手によりチューニングされ、最高出力は92馬力から109馬力に向上しています。

 トゥインゴ最大の特徴はエンジンを車体後部に搭載したRRを採用していることで、均一な重量配分を実現し、コーナリング性能や前後のブレーキングバランスを良好にしています。

 またトゥインゴ GTではショックアブソーバーをはじめ足まわりを強化。スタンダードモデルに比べて介入が遅くなるよう設定された横滑り防止装置は、ドライバーがコントロールできる領域を広げ、よりスポーティな走りを楽しめるように設定されています。

 トランスミッションには5速MTと6速DCTが用意され、中古車の相場は最終モデルの2018年式が200万円前後で、RRのフレンチ・ホットハッチという貴重な存在の割には安いのではないでしょうか。

※ ※ ※

 新車ではホットなコンパクトカーは少なくなってしまいましたが、中古車ならば比較的高年式なモデルが安価に販売されているのはうれしいところです。

 今後、電動化の波はどんどんとコンパクトカーにも及んでいくと予想できるので、とくにMT車というだけでジワジワと価格が上がってきており、いまが手に入れるチャンスかもしれません。

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