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「カッコ良い方が残る?」 トヨタ次期型アルヴェル&ノア3兄弟はどうなる? 統合・廃止で揺れる人気ミニバン

くるまのニュース / 2021年5月20日 9時10分

ミニバン市場で好調なトヨタ「アルファード」と低迷している姉妹車の「ヴェルファイア」ですが、販売台数で大きな差が付いた要因や、次期型モデルはどうなるのでしょうか。

■カッコイイほうが残る!? 次期型アルヴェル&ノア3兄弟はどうなる?

 2020年の年間&年度でミニバンNo.1となったトヨタ「アルファード」。人気が高いモデルだが、姉妹車となる「ヴェルファイア」も存在。
 
 そのアルファード/ヴェルファイアの販売台数には大きな差がある。何が原因なのか。

 超人気車であるアルファード/ヴェルファイアが遠からずフルモデルチェンジすると思われる。

 直近の販売台数を見ると10対1となり、圧倒的にアルファードの勝ち。

 下取り価格までアルファードのほうが高い状況になっています。となると難しいのは新型モデルでのアルファードとヴェルファイアの位置づけです。果たしてどういうコンセプトになるのだろうか。

 今までも「デザインはクルマの売れ行きに影響を与える」といわれてきたけれど、証明が出来なかった。

 私(国沢光宏)のような立場でデザインの批評をすると「人によって好みが違う」といわれたり「人のクルマの悪口を書くな」などと怒る人も多い。

 確かにデザインの好みは千差万別。お金持ちなら自分で気に入ったクルマを選べばいいと思う。

 ただ私のように「お金も無いのにいろんなクルマに乗りたい」ようなクルマ好きからすれば、下取り価格も気になる。

 不人気車は中古車価格が低くなるため、下取りも悪くなってしまう。新車で400万円のクルマだったとしよう。

 5年後の下取り価格が人気車だと280万円。不人気車は150万円というケースだって珍しくない。

 もちろん「それでも自分の好みを通す」という人もいるだろうし、それでいいと思う。

 でも同じような機能のクルマなのに5年間で130万円も価格差付いたら厳しい。

 手放さなければいい、と考えるだろうけれど、不人気車の中古車だって多い。

 損してる人が少なくないということです。ということでアルファードとヴェルファイアはどうなのか。

 先代モデルは、アルファードが地味でヴェルファイア派手。価格も性能もほとんど同じで、フロントのデザイン違うだけだが、売れ行きは圧倒的にヴェルファイアでした。

 明らかにデザインで売れ行きが決まったと思うのだけれど、なかには「車名のカッコ良さでしょ」と主張する人も居た。こういった悔し紛れのいい訳を聞く人もいるため決着付かず。

 現行モデルになりアルファードが派手になりヴェルファイアは地味に。するとアルファード人気になる。

 変わらず価格&装備はほとんど同じ。今度こそデザインで売れ行きが決まるという証明になった。

 しかも、2020年5月にトヨタは全店舗で全車種を併売(以下、全店扱い)できるようになり、一部東京地区などでは販売チャネルの統合化もおこなった。

 どのディーラーもアルファードとヴェルファイアを扱えるようになったから面白い。

 全店扱い前は、アルファードを扱えないネッツ店が一生懸命ヴェルファイアを売っており、2019年4月の販売台数など見るとアルファードが5821台に対しヴェルファイアが3095台でした。

 けれどネッツ店もアルファードを売れるようなるや、地滑り的な変化が起きる。

 全店扱い後から約1年となる2021年4月の販売台数はアルファードが7576台に対し、ヴェルファイアはたった770台。

 同じようなことがミドルサイズミニバンの「ノア/ヴォクシー/エスクァイア」の3兄弟にもいえる。

 この3兄弟では、エスクァイアのデザインだけ厳しい評価を受け、全店扱いになるや激しく失速。

 実際、エスクァアイアのデザインってやり過ぎ感が強い。見た瞬間「そこまでやるか!」。ユーザーの期待値や好みを斜め45度で飛び越していってしまったと思う。

■次期型アルヴェル&ノア3兄弟はどうなるのか?

 長い前置きになった。次期型アルファード/ヴェルファイアとノア3兄弟において、今後どうなるか。

 販売台数だけを見ると、ヴェルファイアとエスクァイアなど不要。

 というか、兄弟車を作る必要無し。基本的には「グレードの1つ」ということになると考える。

 日産でいえば、標準仕様とエアロ仕様の「ハイウェイスター」のような存在。軽自動車なども標準仕様とカスタム仕様を展開するなどふたつの顔を持つのが普通となっています。

 実際、トヨタのトールワゴン「ルーミー」と「タンク」では、ルーミーのほうが販売台数で勝っていたこともあり、2020年9月のマイナーチェンジでルーミーに統合され1グレードにタンク顔が残るのみとなった。

ベースは同じなのにアルファードに大差を付けられているヴェルファイアベースは同じなのにアルファードに大差を付けられているヴェルファイア

 また、ふたつの顔を用意するのはリスクヘッジになる。現行ヴェルファイアだって担当デザイナーは「売れる!」と考えたに違いない。

 芸能プロダクションだって「売れる!」と思って新人をデビューさせるのに上手くいかないこともあります。

 担当者のセンスが世の中の人と違ったってことです。もちろん100%当たるという保証も無し。ということでふたつの顔です。

 どうやってふたつの顔を決めるか不明ながら、おそらくデザイナーの力量勝負になると思う。

 そして決着付く。トヨタ全体から見ても失敗の確率は大きく減ることだろう。

 こうなったらみっつくらいの顔を用意したっていいかもしれない。メーカーの統一フロントマスクにはならないものの、いろんなデザインあっていいと私は考えます。

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