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軽に乗るのは安いからだけじゃない! 積極的に選びたいイケてる軽自動車5選

くるまのニュース / 2021年5月23日 6時10分

軽自動車というと安い維持費のために我慢して乗っていると考える人もいますが、なかには積極的に選ぶほど魅力的な車種もあります。わざわざ選ぶべき理由がある、素敵な軽自動車を5台紹介します。

■個性を主張する魅力的な軽自動車とは?

 1949年に軽自動車の規格が誕生して以来、日本経済への発展やマイカー保有の促進に寄与するべく、軽自動車にはさまざまな優遇措置が与えられてきました。

 黎明期は16歳で取得できる軽自動車免許があり、車検が不要だったりとかなり優遇されていましたが、たび重なる自動車税制の改正や損保会社の料率見直しなどがあり、現在ではかつてほど経済性で有利といえなくなっています。

 それでも軽自動車税が年額1万800円、重量税は1年あたり3300円と登録車のおおよそ3分の1以下で済むため、それを理由に軽自動車を選んでいる人も少なくありません。

 ボディサイズや居住性、排気量の余裕よりも経済性を優先する選択は、「我慢のクルマ選び」と考える向きもありますが、金銭的な損得抜きに積極的に選びたくなる軽自動車も数多く存在するのも事実です。

 今回はそんな魅力的な軽自動車を5台ピックアップして紹介します。

●ダイハツ「ムーヴキャンバス」

 ダイハツ「ムーヴキャンバス」は2016年に登場したトールワゴンで、その名が示すとおり同社の人気モデル「ムーヴ」の派生車種です。

 女性をターゲットに開発・企画がおこなわれ、デザイン性と機能性を両立しているのがセールスポイントです。

 女性向けというと可愛らしいばかりのスタイリングをイメージしがちですが、ムーヴキャンバスは「レトロ」に振ったデザインを採用。

 往年の名車であるフォルクスワーゲン「タイプ2(バス)」を彷彿させるツートンカラーも設定され、女性のみならず男性にも好評です。

 車名は帆布を意味する「canvas」が由来ですが、ムーヴキャンバスでは「canbus」と綴り、「CAN=何でもできる」と「BUS=ミニバスのようなデザイン性」を足した造語です。それが転じて、暮らしの可能性を広げられるクルマを表現しているといいます。

 機能性の面では、スーパーハイトワゴンでは当たり前となった両側スライドドアをトールワゴンとして初めて採用。

 また、後席の左右の座面下に引き出して使う収納「置きラクボックス」を備えるなど利便性を追求しているのも特徴で、ひとつひとつは小さなことかもしれませんが、積み重ねにより使い勝手の良いクルマに仕立てられています。

 ボディサイズは全長3395mm×全幅1475mm×全高1655mmとムーヴより25mm全高が高いのですが、じつはムーヴではなく「タント」がベースです。そのため、タントを低くしたモデルというのが正確なところでしょう。

 街乗り重視の性格からエンジンは自然吸気の660cc直列3気筒DOHCのみ。最高出力52馬力、最大トルク6.1kgmとやや非力ですが、CVTやスロットルのセッティングが絶妙で加速は軽快です。

 足回りやパワステの設定も自然で、決して速くはありませんが、気持ちよく走ることができます。

 女性を意識して突き詰めて開発した結果、性別を問わず誰にとっても使いやすいクルマであるムーヴキャンバスですが、いまではダイハツのメイン販売車種であるムーヴ/ムーヴカスタムよりも販売台数が上回る売れ筋モデルへと成長しました。

●スズキ「ジムニー」

 スズキの小型4WD車「ジムニー」は、4代目となる現行型が2018年7月に発売され、3代目が登場したのが1998年だったので、20年ぶりのフルモデルチェンジとなりました。

 現行モデルの発売当初は、納車期間が最大2年というバックオーダーを抱えるなど、瞬く間に大ヒットモデルとなっています。

 現行モデルは、ジムニーの伝統であるハシゴ型のラダーフレームとリジットサスペンションを継続して採用。この構造の特徴はとにかくタフなことで、副変速機が備わるパートタイム4WDとあわせて卓越した悪路走破性を実現しています。

 全長3395mm×全幅1475mmという軽自動車枠いっぱいのボディサイズも日本の狭い林道にはジャストフィット。およそ1トンという車重は軽自動車としては200kg程度重いものの、オフロード4WD車としては異例に軽く、悪路走破に有利に働きます。

 実際にオフロードを走るかは別として、「本格派」であることやそのキャラクターを体現した無骨なスタイリングが支持され、軽自動車という枠組み抜きにジムニーは指名買いされているのでしょう。

 搭載されるエンジンは全グレードとも660cc直列3気筒ターボで、パワーは自主規制値上限の64馬力。1.5リッターエンジンを積み102馬力を誇る登録車の「ジムニーシエラ」と比べると非力ですが、5速MTのギア比(4段ATは最終減速比のみ)に工夫を凝らしているため加速感では数値ほどの差は感じられず、両車を比較したうえであえて軽のジムニーを選ぶ人も多いようです。

●ホンダ「N-VAN」

 ホンダの軽自動車「Nシリーズ」初の商用車として、2018年に発売されたのが「N-VAN」です。

 それまでの「アクティバン」と「バモス」を統合した後継車にあたります。

 前身のアクティバン/バモスは荷室の床下にエンジンを配置するアンダーフロアミドシップレイアウトを採用するワンボックス型でしたが、N-VANはFFレイアウトのスーパーハイトワゴンです。

 積載性能や駆動力という面ではミドシップのリア駆動ほうが有利なレイアウトですが、N-VANではそこを補うべく、機能性を徹底して追求しているのが特徴です。

 たとえばホンダ独自の低床設計を採用することで高さ方向の室内スペースを稼いだり、助手席側のセンターピラーをドアに内蔵して大開口でアクセス性を高めたり、あるいは後席のみならず助手席まで倒して荷室をフラットにできたりと、積載力に勝るワンボックス型ライバルに対しトータルでの使い勝手では負けていません。

 ボディサイズは全長3395mm×全幅1475mm×で全高1945mm(4WDは1960mm)。デビュー当初は全高1850mmのロールーフ仕様も存在しましたが、2021年2月のマイナーチェンジで消滅しました。

 なお、その際に全グレードで先進安全運転支援システム「ホンダセンシング」が標準化されています。

 搭載されるエンジンは660cc直列3気筒DOHC自然吸気(53馬力)と同ターボ(64馬力)の2種類を用意。スタンダードなグレードの「G」と「L」は自然吸気のみの設定で、個人ユースでも様になるフルLEDライト搭載の「+STYLE FUN」では両方のエンジンから選ぶことができます。

 また、自然吸気モデルのトランスミッションはCVTに加えて6速MTを設定。これは軽商用車では初です。

 N-VANの人気の秘訣は、装飾を切り捨てがちなプロの道具にデザイン性を与えたことです。機能美と遊び心が両立されたスタイリングは商業用としてだけでなく一般ユーザーにも受け入れられ、折からのアウトドアブームの追い風もあり安定したセールスを記録しています。

■みんなに優しい軽 vs スポーツ性能を高めた軽

●ダイハツ「ミラトコット」

 ダイハツ「ミラトコット」は若年女性エントリーユーザーをターゲットにしたベーシックな軽自動車です。

 デビューは2018年6月で、流行のトールワゴンやスーパーハイトワゴンではなく、オーソドックスな5ドアハッチバックスタイルを採用。「エフォートレス(肩ひじを張らず自然体でいられること)」を開発コンセプトに、価格やサイズ感、運転のしやすさなどを追求しました。

ダイハツ「ミラトコット」ダイハツ「ミラトコット」

 ターゲットに近い女性社員で構成されたプロジェクトチームが企画・開発に参画することで、現代の若い女性が求めるクルマについての価値観をアップデート。

「かわいらしい」を全面的にアピールする従来の「女子らしさ」とは打って変わり、内外装ともにシンプルで愛着のわくデザインでまとめられています。

 ミラトコットは誰でもやさしく乗れることを目指したクルマゆえ、尖ったところがないのが特徴です。パワートレーンは52馬力を発生する660cc直列3気筒DOHC自然吸気エンジンとCVTの組み合わせのみとなっています。

 同社の「ミライース」ほどの燃費性能を追求しておらず、ミラトコットでは街中でのスムーズな加速が重視されました。

 もちろん、燃費性能を追求していないといってもミライースほどではないだけで、ミラトコットもJC08モードで29.8km/L(4WDは27.0km/L)と優秀な燃費性能を誇ります。

 ボディサイズは全長3395mm×全幅1475mm×全高1530mm(4WDは1540mm)。居住スペースはトールワゴンほどの余裕はありませんが、必要十分にして使い切れる広さを確保しました。

 このように突出した性能より乗りやすさや扱いやすさを重んじたクルマは、後から登場したクルマに性能で上回られても、初めから争っていないため陳腐化することがありません。

 直線基調でシンプルなスタイリングは飽きのこない道具感があり、長く付き合える相棒のような感覚がミラトコットの魅力で、指名買いされる理由なのでしょう。

 また、先進安全装備の「スマートアシストIII」を設定し、軽自動車として初めてSRSサイドエアバッグ&SRSカーテンシールドエアバッグを全車標準装備するなど、安全の面では軽自動車の最先端レベルにあります。

●スズキ「アルトワークス」

 税制に有利な軽商用車として誕生したボンネットバンのスズキ初代「アルト」。その2代目をベースに、途中で追加されたスポーツモデルが「アルトワークス」です。

 初代アルトワークスの登場は1987年のことで、搭載される直列3気筒DOHC12バルブのインタークーラーターボは543ccの排気量から最高出力64馬力を発揮。そのハイパワーぶりが最高出力規制(現在の自主規制)のきっかけになったといわれています。

 小粒ながらパワフルで運転を楽しめるクルマとして若者を中心に人気を博し、アルトのモデルチェンジあわせてアルトワークスも4代目まで進化しました。

 しかし、2000年12月をもって消滅。アルトワークスの歴史は4代目で終焉を迎えたと考えられていました。

 それから15年後の2015年12月に、満を持して登場した現行型が待望の5代目モデルです。ベースは8代目アルトで、パワートレーンをはじめボディや内外装など、いたるところに走行性能を高めるための改良が施されています。

 搭載されるエンジンは「アルト ターボRS」譲りの660ccの直列3気筒DOHCインタークーラーターボで型式も同じ「RA06」ですが、アルトワークスでは冷却水温制御温度を下げることで最大トルクが0.2kg-m向上。最高出力は自主規制いっぱいの64馬力と同じでも加速感が違います。

 またトランスミッションは専用設計の5速MTを基本に、4WD仕様には5速AGSも用意。サスペンションに専用設計のKYB製ダンパーを採用し、内装ではレカロ製シートを装備するなど、随所にアルトワークスだけのオリジナルパーツが奢られました。

 最大の特徴は軽いことで、2WD仕様ではなんと車重は670kgという軽量ボディを実現。300馬力を超えるようなハイパワースポーツとはまた違ったスポーティさがあり、ドライバーを楽しませてくれます。

※ ※ ※

 軽自動車が経済的といっても、ホンダ「フィット」などのコンパクトカーと比較して年額での維持費の差は3万円ちょっとの違いで、ひと月あたりで換算すると3000円前後と、想像以上に差額は小さいのです。

 経済的だからといって選ぶと「たったそれだけしか違わないの?」となりますが、欲しいクルマを選んだら、それがたまたま軽自動車だったという場合は、「維持費が安くてラッキー」とも考えられます。

 ほかにも魅力的な軽自動車はたくさんあるので、積極的な気持ちで軽自動車を選びたいものです。

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