駐車場が月額44万円!? なぜ同じエリアでも価格差大きい？ 都内23区の駐車場事情

全国でも月極駐車場の価格が高いといわれる東京都。なかでも都内23区は平均3万円以上となっています。しかし、同じ区内でも価格差が大きいこともあるようですが、なぜ価格が異なるのでしょうか。

■都内23区で1番安い駐車場はなんと月2200円!? 逆にもっとも高いのはいくら？

　クルマを所有するうえで必要なのが駐車場です。自宅に車庫などがあればとくに気にすることはありませんが、月極駐車場などを借りている場合は毎月料金が発生しており、その料金は地域によって大きく異なります。
　
　なかでも、東京都内23区の月極駐車場は全国のなかでもとくに高く、平均相場は3万円から4万円。

　全国の月支払い平均は約8300円といわれていますが、東京23区に至ってはその4倍もの料金となっています。

　とくに都内23区は、ほかの地域と比較すると駐車場代がかなり高めですが、エリアによりどのような違いがあるのでしょうか。

　駐車場検索サイトによると、東京の相場は平面駐車場が3万4048円、機械式駐車場が3万7175円となっています。

　都内23区内で相場が月1万円台だったエリアは4つ。足立区（平面：1万6506円、機械式：1万5435円）、葛飾区（平面：1万6689円、機械式：1万7975円）、江戸川区（平面：1万8284円、機械式：1万6463円）、練馬区（平面：1万7949円、機械式：1万8200円）でした。

　最安値は、平面では豊島区で4500円、機械式では江戸川区に2200円が存在。

　とくに江戸川区は相場よりもかなり安い月極駐車場が複数あり、23区内でクルマを持ちたいという人には嬉しい場所かもしれません。

　23区内で相場が月4万円以上だったのは、中央区（平面：6万2087円、機械式：4万3949円）、千代田区（平面：5万9521円、機械式：4万4346円）、港区（平面：5万3262円、機械式：4万5000円）、渋谷区（平面：4万6589円、機械式：4万974円）でした。

　以下、都内23区の月極駐車場　相場価格です。

〈都内23区 月極駐車場　相場価格〉

　中央区　平面：6万2087円　機械式：4万3949円
　千代田区　平面：5万9521円　機械式：4万4346円
　港区　平面：5万3262円　機械式：4万5000円
　渋谷区　平面：4万6589円　機械式：4万974円
　新宿区　平面：3万7655円　機械式：3万9592円
　文京区　平面：3万8971円　機械式：3万4341円
　台東区　平面：3万7397円　機械式：3万5373円
　目黒区　平面：3万4816円　機械式：3万3011円
　品川区　平面：3万4055円　機械式：3万3071円
　豊島区　平面：3万1140円　機械式：3万1850円
　江東区　平面：2万9790円　機械式：2万8138円　
　墨田区　平面：2万9208円　機械式：2万8369円
　中野区　平面：2万7119円　機械式：2万8402円
　大田区　平面：2万7584円　機械式：2万4542円
　世田谷区　平面：2万5433円　機械式：2万5667円
　杉並区　平面：2万3236円　機械式：2万3140円
　北区　平面：2万2268円　機械式：2万2812円
　荒川区　平面：2万2333円　機械式：2万2292円
　板橋区　平面：2万1885円　機械式：2万733円
　練馬区　平面：1万7949円、機械式：1万8200円
　江戸川区　平面：1万8284円、機械式：1万6463円
　葛飾区　平面：1万6689円、機械式：1万7975円
　足立区　平面：1万6506円、機械式：1万5435円

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　月極駐車場の価格設定について、都内の不動産業者は次のように話しています。

「平面駐車場の場合、立地はもちろんですが、その駐車場の設備により異なります。

　基本的に『砂利＜アスファルト』、『屋根なし＜屋根あり』、『接する道路の幅や入れやすさ』などで同じエリアでも料金は変わってきます。

　また、『軽自動車は小さいから数千円引き』、『3ナンバー車は大きいから数千円加算』などオーナー独自のルールも存在します」

■都内23区で1番高い駐車場は月44万円!? どの区？

　都内23区で最高値の月極駐車場は、平面では中央区で33万円、機械式なら新宿区が44万円と、相場の5倍以上です。

　新宿区の平面駐車場が月3万7655円、機械式駐車場が3万9592円と23区のなかで高めのエリアですが、月5000円の駐車場もあったりと、価格差が一番大きいという特徴が挙げられます。

　最近では、月極検索サイトなどが多くありますが、自宅（会社）周辺で探す場合には、探しているエリアの不動産会社に問い合わせるか、月極募集看板を確認する方法があります。

機会式駐車場でもさまざまな種類が存在する

　また、駐車場を借りる場合はどこでも良いというわけではありません。

　クルマを所有するには、自動車保管場所証明(通称：車庫証明)が必要です。

　これは、「自動車の保管場所の確保等に関する法律」で定められており、以下の要件で車庫証明を取得することが出来ます。

　1. 自動車の使用の本拠の位置から2キロメートル以内(直線距離)の場所であること。
　2. 道路から支障なく出入りができ、かつ、自動車の全体を収容できるものであること。
　3. 自動車の保有者が、自動車の保管場所として使用する権原を有するものであること。

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　車庫証明は、新車または中古車の購入や引っ越しなどで住所が変わった際に最寄りの警察署で手続きをしなければなりません。