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洗車したのにキレイに見えない… 原因は? プロが教えるワンランク上の洗車術

くるまのニュース / 2021年7月3日 12時0分

せっかく洗車したのになんとなくボディが汚れて見えることがありますが、ひと手間加えるだけでクルマがキレイに見えるポイントがあるのです。ワンランク上に見せる洗車のコツをプロに聞いてみました。

■正しい洗車方法は足元から! ボディは細かいキズに要注意

 夏へ向かうこの季節、クルマは非常に汚れやすい状況です。せっかく洗ってもまた雨が頻繁に降り、また飛び回る虫や樹木が出す樹液などの汚れは通常の洗車では落ちにくく、手際良く洗ったつもりなのに、なんとなく薄汚れて見えることがあります。

 じつは、洗車には「ココを掃除しておくと全体がキレイに見える」というポイントがあるのです。一体どのようなことに気を配って洗車すれば良いのでしょうか。

 まず手洗い洗車で用意するものは、バケツやカーシャンプー、スポンジ、クロスといったところでしょう。

 ボディ全体の汚れを水で流し、バケツにカーシャンプーの溶液を入れてボディ全体を洗い、拭き上げて終了というのが一般的な洗車方法ですが、なんとなく全体にスッキリしないように見えるのは、細かい『洗車キズ』と『キレイに見えるポイント』が清掃されていないからだと都内のカーコーティング専門店のスタッフ M氏は指摘します。

「ボディから洗う人が多いと思いますが、洗車には順番があります。実際はボディより先にタイヤやホイール、ホイールハウスなどを洗うのが良いです。

 路面から拾った汚れやピッチ、タール、ブレーキダストなどの汚れを落としてから、次にボディ上部(ルーフ)から下に向かって洗ってください」

 洗車の正しい順番は、「足回り」→「ルーフ」→「ボディ」→「車内」だとM氏はいいます。ボディを洗車するときに気をつけるポイントはあるのでしょうか。

「ボディ表面には汚れを浮かせるような感覚で水を多めに使用してください。最初の水洗いでどれだけ汚れを落とせるかで仕上がりにも大きな差が出てきます」(カーコーティング専門店スタッフ M氏)

 ちなみに、洗車したのに白ボケしたかのように見えるのは、細かい洗車キズが付いている可能性があるようです。洗車キズをつけないためのコツはあるのでしょうか。

「カーシャンプーをできるだけ泡立てることや、水で浮かせた汚れを泡で包み込むように優しく洗うことです。汚れがこびりついていてもゴシゴシと強く擦らないようにすること、最後はしっかり洗剤を洗い流し切ることが大切です」(カーコーティング専門店スタッフ M氏)

 しかし、ホースを繋いで水を大量に使って洗車できる環境とは限りません。そんな場合はどうすればいいのでしょうか。

「水をたくさん使えない場合は、ボディをブロックやパネルごとに分けて洗車します。タイヤとホイールを洗ったら次はルーフを仕上げるといった感じで、ブロック分けした部分ごとに洗車と拭き取りをしていくことで、多少時間はかかりますが洗車キズを減らすことができると思います」(カーコーティング専門店スタッフ M氏)

 また水分の拭き取りには、マイクロファイバーがおすすめです。100円ショップなどでも簡単に入手可能なので、事前に購入しておきたいところです。

「綿などのクロスでは十分に水分が拭き切れず、逆に布に付着した汚れでキズを付けているような状態になりがちです。汚れを落としたあとは、速やかに、かつ丁寧に水分を取り除くことがキレイに仕上げるポイントです」(カーコーティング専門店スタッフ M氏)

※ ※ ※

 夏になるにつれて増える、走行中にこびりついた小さい虫の死骸や樹液などの汚れは、どのように落としたら良いのでしょうか。

「汚れが油性なのかアルカリ性なのかで使う洗剤を替えるのも手です。洗剤にも酸性・中性・アルカリ性があり、基本的に汚れと逆の洗剤で中和させることでキレイに落とすことができます。たとえば油性の汚れはアルカリ性洗剤などで汚れを中和することで除去しやすくなります」(カーコーティング専門店スタッフ M氏)

 ちなみに虫の死骸や樹液は、ブレーキダストや道路のアスファルトの成分であるピッチ・タールと同様の油性。ということは、ブレーキダスト用クリーナーや家庭用のコンロ周辺用洗剤などが有効ということになります。

「逆にアルカリ性の汚れは、水アカやウォータースポット跡などです。こちらは家庭用の食器洗い洗剤や、トイレ用の塩素系洗剤などが有効です。ただし、酸性の洗剤は手の皮膚も痛めるほど強力なものもありますので、必ずゴム手袋などで肌を保護して使用してください」(カーコーティング専門店スタッフ M氏)

■普段目が届かない場所こそ掃除するとキレイに見える

 それでは、ここをキレイにすればスッキリ見えるというポイントはどこなのでしょうか。カーコーティング専門店スタッフ M氏は次のようにいいます。

「普段見えない、または見えにくい部分をキレイにすることです。どうしても大きい部分のみの洗車で終わりがちですが、大きい部分がキレイになるからこそ、ふと目についたやり残しが目につくのです。

 普段あまり掃除していない隅の部分に溜まっていたホコリや汚れを取り除くことで、よりスッキリした印象になります」

いつもより少し丁寧に洗うことでキレイに見えるいつもより少し丁寧に洗うことでキレイに見える

 これは家庭の掃除と同じで、部屋の四隅はゴミやホコリが溜まりやすいもの。クルマでいえばパネルのつなぎ目や普段はあまり目にしない部分などをしっかりキレイにすることで、クルマ全体がキレイに見えるといいます。

 具体的には次のようなところを意識して清掃してほしいとM氏は指摘します。

●スカッフプレート周辺

 洗車時に忘れがちなのが、ドアを開けたときに見えるサイドシル部分。たいていのクルマはキズ防止のために車名やメーカー名が入った「スカッフプレート」が装着されています。

 この周辺が泥で汚れていたり水滴が残ったままではサビの原因にもなります。

●ドア開口部・ドア・ヒンジ部分

 ドアを開けたときにチラッと見えるヒンジ。この部分には埃や泥、油などが溜まりやすいといわれています。

 カーシャンプーでゴシゴシ洗う必要はありませんが、せめてインテリア清掃でドアを大きく開けたときなどにクロスやウェスなどで汚れを取り除いておくと、経年を感じにくくなります。

●ボンネット内側・トランクリッド内側及びその周辺

 洗車時は表面を拭き取るだけでなく、隙間に入り込んだ水分をしっかり拭き取ることが大切です。ボンネットやトランクを開けて狭い隙間に残っている水分をしっかり拭き取ることで、走り出したあとの水ダレ(隠れていた水分が出てくること)を減らせます。

●メーター周り・エアコンのスイッチなど

 車内ではメーターなどインパネ周辺や、エアコンやオーディオの操作系が集まるセンターコンソール周辺、意外なところではワイパーレバーやウインカーレバーにもホコリがついています。

 掃除機でホコリを吸い取った後、堅く絞ったウェスやクロスでさっと水拭きしてあげるだけでもサッパリするそうです。

●エアコンの吹き出し口

 かなりホコリが溜まりやすいのが、エアコンの吹き出し口です。ここにホコリやチリなどが溜まっていると、エアコン作動時に車内に広がってしまいます。

 せめて見えている隙間部分だけでも軽くホコリや汚れを拭き取りたいところ。100円ショップなどで販売されている使い捨てウェットクロスなどがあれば、細かい部分まで清掃できます。

●ボディ表面の拭き取りは優しく、一気厳禁

 カーシャンプーを水で流したあとの拭き取りは時間との勝負。早く拭きあげたい気持ちもわかりますが、ここで細かいキズを付けてしまってはせっかくの洗車が台無しです。

 マイクロファイバーなどの水分を吸収するクロスで、擦らずに優しく水分を取り除くようにするのがポイントです。

※ ※ ※

 カーコーティング専門店スタッフ M氏が教えてくれたキレイに見えるポイントはどれも難しいものではなく、いつもよりちょっとだけ気を遣って洗車するというもの。少し丁寧に作業すればワンランク上の仕上がりになりそうです。

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