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カングーマニアの本命登場! MT+ディーゼルの限定車 ルノー「カングー」は至高の“遊びの空間”だ

くるまのニュース / 2021年7月10日 18時10分

2021年7月1日に登場したルノーの限定車「カングー リミテッド ディーゼルMT」は、日本においてのカングーの歴史上、はじめてのディーゼルエンジン搭載モデルになります。同年3月には欧州で14年ぶりとなる新型カングーが世界初公開されましたが、そんなタイミングで登場したこのモデルは、現行型カングー最後の限定車ということです。さっそく味わってみました。

■1.5リッターディーゼル搭載 ノイズは気にならないレベル

 日本でも人気の高い、ルノー「カングー」。その現行型で最後の限定車となる「カングー リミテッド ディーゼル MT」が発表されました。

 日本で正規販売されるカングーでは初めてディーゼルエンジンを搭載するのが特徴で、6速MTのみの設定となります。

 価格は既存の「ゼン ガソリン MT」の254万6000円(消費税込、以下同)の約30万円高となる282万円で、400台のみの限定販売となっていますが、すでにかなりの受注があった模様です。

 この限定車には数々の専用装備が与えられています。

 プラックアウトされた前後バンパーやホイール(専用装備ではない)がタフな道具感を演出しているのは見てのとおり。ドアミラーやホイールのセンターキャップ&ボルトカバーもブラックでコーディネートされています。

 さらに、ボディ同色フロントグリルプレート(ソリッドカラーのみ)や、限定車の証となる「LIMITRD」の専用バッジ、LEDデイテタイムランプ、バックソナーなども標準装備されます。撮影車両に装着されていたオプション設定のマルチルーフレールもよく似合っています。

 コモンレール式の直噴インジェクタを備えた1.5リッター4気筒ディーゼルターボエンジンには、尿素SCRおよびDPFも搭載されており、116psの最高出力と、ガソリン車より70Nmも大きい260Nmの最大トルクを発生します。

 余談ですが、エンジンルームを見てみようとボンネットを開けると、この車格のクルマなのにダンパーがあることにも驚きました。聞いたところではフロントフェイスの変わった後期型の途中から付いているそうです。

 タコメーターを見ると、1500rpmから2250rpmの回転域が「ECO」と記されていて、5250rpmからレッドゾーンとなっているのはガソリン車と同じです。

 車両重量は1520kgとガソリンのMT車の1430kgに対しては、90kgばかり重く、車検証の記載によると前軸重が920kg、後軸重が600kgとなっています。

ルノー「カングー リミテッド ディーゼルMT」のインパネ。トランスミッションは6速MTのみルノー「カングー リミテッド ディーゼルMT」のインパネ。トランスミッションは6速MTのみ

まずは音や振動をチェックしてみます。

 アイドリング状態での振動は比較的小さく、車外ではディーゼル特有の音がするのは当然ですが、車内に移動してドアを閉じてウインドウを上げ下げしてみると、閉めたとたんに一気に静かになって、ノイズが気にならなくなることに感心しました。おそらくそのあたりも念入りに手当てされているのでしょう。

■トルクフルで扱いやすいディーゼルだが意外なほど回せるエンジン

 いざドライブすると、ディーゼルと聞いてイメージする最新の欧州勢のような圧倒的な力強さこそないものの、ガソリン車よりはずっとトルクフルで扱いやすいことが印象的です。

搭載エンジンは1460ccの直列4気筒ディーゼルターボ。116馬力・260Nmを発生する搭載エンジンは1460ccの直列4気筒ディーゼルターボ。116馬力・260Nmを発生する

 全体的にトルクの厚みが増しているように感じられます。さらには、アクセルを踏み込むと5000rpmまでキッチリと回ることにも感心しました。

 しかもあまり振動が増えて騒々しくなることもありません。意外なほど、“回せる”ディーゼルです。逆にカングーの1.2リッターガソリンターボエンジンはやや音や振動が大きめなので、乗り比べるとどっちだったかわからなくなってしまうほどです。

 6速MTのシフトフィールはスポーツカーのようにカチッとしていて、このMTを操ることそのものにも楽しさを感じます。

 エンジン特性にあわせて6速MTのギア比が専用に最適化されていて、1速から3速が市街地向け、4速から6速が郊外や高速道路向け、という印象となっています。

 6速で100km/hで走行したときのエンジン回転数は、メーター読みで1900rpm程度。5速や6速で巡行していて、ちょっと加速したいような状況でも、そのままアクセルを踏み増せば大丈夫なくらいの余力はあります。

 足まわりは、おろしたての新車だったせいか、あるいはガソリン車よりも増えた車両重量に対してサスペンションが固められているからか、より引き締まった印象で、それがまた高速道路や都市高速を走るには心地よく感じられます。

 それでいて、リアはトーションビーム式のサスペンションであるにもかかわらず、とてもストローク感のある、フトコロの深い乗り味を実現しているあたりもカングーの美点です。

 また、フランス車はよく冷房の効きが弱いといわれがちで、カングーもガソリンモデルではそうした声もちらほら聞かれるわけですが、心なしかディーゼルモデルのほうが効くように感じられたこともお伝えしておきましょう。

※ ※ ※

 ところで、観音開きのリアドアは使いやすくてよいのですが、ドライブすると後方の死角があらためて気になったのは否めません。次期型ではADAS系のアップデートはもちろん、ぜひデジタルルームミラーを標準装備にしてもらえるとありがたいところですね。

 遠く離れた日本でも熱烈なファンが大勢いて、これまで12年にわたって高い人気を誇ってきた現行型カングーの有終の美を飾るこの限定車は、やがて新型が日本で登場したとしても当面は独自の存在感を発揮しつづけることでしょう。

 400台の枠は日に日に残り少なくなっており、早くもボディカラーが選べなくなってきているようですが、興味のある人はお早めに行動されたほうが賢明です。

ルノー「カングー リミテッド ディーゼルMT」の走りルノー「カングー リミテッド ディーゼルMT」の走り

Renault Kangoo Limited Diesel MT
ルノー カングー リミテッド ディーゼルMT
・車両価格(消費税込):282万円
・全長:4280mm
・全幅:1830mm
・全高:1810mm
・ホイールベース:2700mm
・車両重量:1520kg
・エンジン形式:直列4気筒DOHCディーゼルターボ
・排気量:1460cc
・駆動方式:FF
・変速機:6速MT
・最高出力:116ps/3750rpm
・最大トルク:260Nm/2000rpm
・タイヤサイズ:195/65R15

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