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トヨタとホンダは名車の「生産終了」続出も日産は「スカイライン諦めない」 国内市場は今後どうなる?

くるまのニュース / 2021年7月8日 7時10分

近年、国産メーカーが国内市場で展開するモデルを相次いで生産終了しています。なかでも、トヨタは「マークX」やホンダ「レジェンド」「オデッセイ」などは長い歴史のあるモデルです。では、一部で開発中止の報道があった日産「スカイライン」の今後どうなるのでしょうか。

■名車が続々と生産終了!? トヨタ・ホンダ・日産のサヨナラモデルとは?

 2021年も7月に突入し、早くも残り半年となりました。日本の自動車業界においても上半期(1月から6月)にはさまざまな話題がありましたが、なかでも「生産終了」に関するニュースはユーザーから大きな反響があります。
 
 そうしたなかで、6月にはホンダが「レジェンド」「クラリティ」「オデッセイ」の3車種を生産終了することを明かしているほか、一部では「日産のスカイラインなどセダンの次期型の開発中止」という報道が出ていました。
 
 さまざまな動きがある国内市場ですが、今後はどのようになっていくのでしょうか。

 生産終了という表現はいくつかに分けることができます。よく聞かれる事象のひとつとしては、改良を控えたモデルにおいて工場における生産調整を目的として、一時的に生産中止することを「終了」と表現するパターンです。

 そうした場合、各販売店では新規オーダーが出来ない期間が発生するなどの支障がありますが、それほどまで大きく話題となることはありません。

 一方で改良の予定が無く、そのモデルの歴史に幕を下ろすことも生産終了と表現しており、このモデルライフが終わる場合にはユーザーからも大きな反響があります。

 2021年では、3月末にトヨタのミドルクラスセダン「プレミオ/アリオン」と、ハイブリッド専用車「プリウス」の派生モデルとなるステーションワゴン「プリウスα」が生産終了となりました。

 この3車種の生産終了は2020年秋頃に事前アナウンスされており、この際にはコンパクトハイトワゴンの「ポルテ/スペイド」が同年12月上旬に生産終了することも明らかになっています。

 そして、これらは前述の次期モデルの予定がないため、それぞれの歴史に幕を下ろしています。

 ほぼ同時期に5車種の生産終了がアナウンスされたことについて、トヨタのいくつかの販売店は次のように説明しています。

「プレミオ/アリオンは、とくに年配層から支持されていたクルマです。生産終了のアナウンスがあった際にはいくつかの問い合わせを頂きました。

 プリウスαについては、手頃なワゴンということもあり、一般のお客さま以外にも法人からも購入に関する問い合わせがありました」

※ ※ ※

 これらのトヨタ車に関しては、お世辞にも販売が好調だったとはいえず、生産終了に至った結論は致し方ないようです。

 また、最近のトヨタでは国内で販売するモデルラインナップを半減する方針を打ち出しており、2019年に「マークX」「エスティマ」、2020年には「タンク(ルーミーに統合)」と生産終了や統合などの販売戦略を進めています。

 今後も「アルファード/ヴェルファイア」「ノア/ヴォクシー/エスクァイア」などもどれかに統合すると予想されていることもあり、今後のトヨタラインナップからも目が離せません。

■ホンダは「オデッセイ」を生産終了!? 日産「スカイライン」はどうなる?

 最近は、ホンダでも国内ラインナップの整理がおこなわれています。

 2020年6月にホンダはセダンの「シビック(セダン)」や「グレイス」、ステーションワゴンの「ジェイド」の生産終了を明らかにしました。

 このなかで、グレイスとジェイドについては次期モデルがなく、その歴史に幕を下ろしています。
 
 また、2021年6月にはセダンの「レジェンド」「クラリティ」、ミニバンの「オデッセイ」を同年内に生産終了することを明かし、大きな話題となりました。

 なかでも、レジェンドはホンダのフラッグシップモデルとして長い歴史を持つ名車であるほか、クラリティはホンダの電動化を代表するモデルとして国内ではPHEVとFCVの2タイプをラインナップするなど、どちらもホンダブランドにとって重要な1台だといえます。

 さらに、オデッセイに関しては2020年11月にデザイン変更などを伴うマイナーチェンジを実施してから半年ほどしかたっていないタイミングでの発表でした。

 ホンダは3車種の生産終了について、次のように説明していました。

「レジェンド、クラリティ、オデッセイは狭山工場で生産されていますが、狭山工場の閉鎖に伴い、寄居への移管はせずに生産終了という判断となりました。今後に関しては、日本のお客さまのニーズに合わせて、コネクトやe:HEVなど新しい価値のある魅力あるラインナップを維持していきたいと考えています」

 なお、シビックに関しては2021年6月24日に11代目となる新型モデルを発表しており、国内にはハッチバック(後にタイプR)の導入が明らかになっていますが、北米で発表されたセダンはラインナップされないようです。

ミニバン市場の先駆者といえるホンダ「オデッセイ」は国内において27年の歴史に幕を下ろしたミニバン市場の先駆者といえるホンダ「オデッセイ」は国内において27年の歴史に幕を下ろした

 また 日産でも近年にはセダンの「シルフィ」「ティアナ」を生産終了しています。

 さらに「スカイライン」に関しても、2021年6月12日に「日産は日本国内向けセダン(シルフィ、スカイライン、シーマ、フーガ)の新型車の開発を中止する」という報道が大きな話題となりました。

 しかし、その3日後の6月15日に日産の執行役副社長である星野朝子氏は「日産自動車は決してスカイラインを諦めません」と明言し、報道を否定しています。

 そのため、「スカイラインは安泰か」という見方も出来ますが、2020年末に報道された「トヨタ『クラウン』のセダン廃止ならびクロスオーバー化」というように、セダンとして生き残る可能性や、一時的にラインナップからなくなる生産終了という可能性は残っています。

 前述の通り、生産終了の多くはセダンが占めています。今後、クラウンやスカイラインの名前は残りつつもセダンという形を捨てて、新たなボディタイプとして進化する可能性は十分にあり得るのです。

※ ※ ※

 このようにモデルとしてブランドが確立しているモデルでも、さまざまな要素によって国内市場から姿を消しています。

 その要因で考えられるのは、企画・開発・生産などの体制がグローバル化したことで、日本市場だけに力を入れづらいという国産自動車メーカーとしても苦渋の決断なのかもしれません。

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