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なぜ「軽スーパーハイトワゴン」に人気が集まる? オーナーが語る良いところと悪いところ

くるまのニュース / 2021年7月13日 17時10分

日本独自の規格である軽自動車は、小さなボディと優れた経済性により手堅い人気を誇ります。なかでも近年は、背の高い「スーパーハイトワゴン」が人気を集めています。そこでスーパーハイトワゴンのオーナーに、その魅力について聞いてみました。

■軽ランキング上位はスーパーハイトワゴンが独占

 日本独自の「軽自動車」は、660ccという小排気量ならではの燃費の良さや取り回しの良さ、保険や税金を含めた維持費の安さなどにより、人気ジャンルとなっています。

 そのなかでも近年人気を博しているのが、「スーパーハイトワゴン」と呼ばれる背の高いモデルです。

 全国軽自動車協会連合会によると、軽自動車の販売台数ランキングで上位3位までをスーパーハイトワゴンが独占。2021年6月の販売台数は、1位がホンダ「N-BOX」、2位がスズキ「スペーシア」、3位がダイハツ「タント」となっています。

 なお、このジャンルの絶対王者として君臨するN-BOXの販売台数は1万7479台。2位のスペーシアの9516台に大差をつけているのです。

 スーパーハイトワゴンですが、じつは細かい定義などは存在していません。大まかな基準としては、全高1700mm以上で後席スライドドアが装着されている車種が該当します。

 スーパーハイトワゴンが登場する以前は、「ハイトワゴン」と呼ばれるジャンルの軽自動車が流行りでした。

 ハイトワゴンの先駆けといえるモデルは、1993年に誕生したスズキ「ワゴンR」です。既存のパーツを活用しつつ、タイヤを四隅に配置することでホイールベースを伸ばし、全高を1640mmまで拡大。

 実用性と遊び心を感じさせるデザインで軽自動車史上最大のヒットモデルになりました。

 この人気にあやかろうとライバルモデルが続々と登場します。1995年にはダイハツ「ムーヴ」、1997年にホンダが「ライフ」、1998年には三菱「トッポBJ」が登場し、軽自動車界でハイトワゴンは一時代を築いたのです。

 そしてダイハツは、全高1725mmのタントを2003年にデビューさせます。

 そして初代タントは後席ドアがヒンジ式だったものの、2代目で助手席側がセンターピラーレスの両側スライドドアへと変更。

 さらに、タントを追いかけるかたちで、スズキから「パレット」(2008年発売、スペーシアの前身モデル)、そしてホンダからN-BOX(初代が2011年発売)が登場し、現在の人気へとつながっています。

■スーパーハイトワゴンは子供がいる女性から絶大な支持

 スーパーハイトワゴンユーザーの傾向としては、過半数が女性だといわれています。さらに所有する女性ユーザーの半数近い人には子供がいるというデータもあり、ほかのジャンルのクルマと比べて、家族で移動することを前提にスーパーハイトワゴンを購入するケースが多いようです。

 では、実際にスーパーハイトワゴンに乗っているオーナーは、どんなところが気に入っているのでしょうか。

背の高さを活かした広い室内(スズキ スペーシア)背の高さを活かした広い室内(スズキ スペーシア)

「最寄り駅まで少し距離があること、子供たちの習い事の送り迎えなども考えてスペーシアを購入しました。頭上区間が広いので狭さを感じにくいのがいいですね。ただ少し背が高すぎて、風が強い日はちょっとフラフラしてしまうこともあります」(神奈川県・30代・女性)

 やはり広い居住空間が最大の魅力なのは間違いなさそうです。とくに小さな子供が同乗する場合、後席でお世話をすることもあり、そんなときにも広い居住空間はありがたいようです。

「実家の駐車場が狭く両親が高齢になったため、コンパクトカーから軽自動車に乗り換えようということになり、人気のN-BOXにしました。フロアが低くて車内が広いので、スライドドアからの乗降性も良いと両親も喜んでいます。

 ただ車両価格がほかの軽より高めで、660ccなのでパワー不足は否めません。重心も高くてコーナーなどでは思ったより曲がってくれない感じもあります。それでも見切りのいいボディで運転しやすく、自分が乗っているセダンより広い後部座席は快適です」(東京都・40代・男性)

 高齢者にとって、クルマの運転は年々難しく感じるものです。とくに車両感覚が掴みにくくなり、慣れた場所でも軽微な接触事故が発生しやすくなるといわれていますが、スーパーハイトワゴンは箱型なので見切りが良く、窓も大きく視界は良好で、運転のしやすさでは定評があります。

 またパワー不足については、軽自動車は最高出力が64馬力に自主規制されていることが関係しているでしょう。しかし、速さより快適性を追求した作りですから、ゆったり乗るためと割り切れるかがポイントになりそうです。

「芸能プロダクションの社用車としてタントを使用しています。基本的にはマネージャーが乗るのですが、所属タレントを乗せることもあります。後席の広さはもちろん、Bピラーがないので乗降口が広々しているところが好評です。荷物も載せやすく、小回りが利くので狭い道にも入っていけるので非常に活躍してくれています」(東京都・30代・男性)

 舞台俳優が多く所属する芸能プロダクションの男性社員が、社用車としてスーパーハイトワゴンは使いやすいと教えてくれました。

 たくさんの荷物を積んだり、所属タレントを送迎したり、車内でちょっとした着替えもできるなど、幅広い用途に使えるクルマとしてかなり有効のようです。

※ ※ ※

 スーパーハイトワゴンはファミリーで乗る人が多いなか、社用車としても活躍しているというのは意外でしたが、頭上空間に余裕があり、後部座席も1名乗車ならむしろリムジン感覚で乗れるほどの広さもあり、使い方次第ではいろいろな用途に活用できそうです。

 また、広い空間を利用して車イスごと乗り込めるモデルもあるなど、高齢者にも優しいクルマとしての側面も持ち合わせているスーパーハイトワゴン人気はこれからも続きそうです。

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