ベントレー新型「フライングスパー」にハイブリッド登場! 価格は2420万円から
くるまのニュース / 2021年7月9日 17時40分
ベントレーのフラッグシップである「フライングスパー」にハイブリッドモデルが登場。日本での車両価格は、2420万円(消費税込)だ。
■「ベンテイガ」に続き「フライングスパー」もハイブリッド登場
電動化戦略を展開中のベントレーモーターズは、2021年7月6日に、新型「フライングスパーハイブリッド」の詳細を発表した。
日本でのデリバリーは2022年第2四半期を予定しており、車両価格は2420万円(消費税込)となる。
フライングスパーハイブリッドは電気のみで40km以上走行可能で、トータルでの航続可能距離は700km以上だ(欧州WLTP認証中)。
充電ケーブルは使用地域に合ったものが付属しており、自宅、勤務先、公共駐車場などの充電設備を使い、手軽に充電が可能。また、希望すればベントレーのロゴが入ったウォールボックスが無償オプションとなる。充電ユニットと充電ケーブルをすっきりと収納できるおしゃれなボックスは、ガレージにピッタリだろう。
●採用されたエンジンは
既存の「フライングスパー」のエンジンモデルには、W12とV8がラインナップされるが、ハイブリッドモデルには2.9リッターV型6気筒エンジンが採用された。
このV6エンジンはV8エンジンと同じ設計手法が採られ、最高出力は416ps、5650rpmまで550Nmのトルクを維持する。
エンジンのVバンク内にはツインスクロールターボチャージャーと一次触媒コンバーターを搭載。インジェクターとスパークプラグは、最適なスプレーパターンと燃焼経路を実現するために各燃焼室内の中央に配置されており、カムシャフトは最大50度まで可変となっている。
このV6エンジンが発揮するリッターあたり150bhp以上という数値はフライングスパーV8を凌ぐものだ。
●モーターの性能は
高度な電気モーターはトランスミッションとエンジンの間に配置され、最高出力136ps、最大トルク400Nm。永久磁石同期モーター(PMSM)が停車状態から瞬時にフルトルクを発生し、静かで滑らかな加速を実現した。
モーターの特長としてトルクのレスポンスが迅速なため、ターボラグにつきもののもどかしさが最小限に抑えられている。
Eモーターを駆動するリチウムバッテリーは容量14.1kWh、わずか2時間半ほどでフル充電可能(地域によって異なる)。
高圧バッテリーに蓄えられたエネルギーはパワーエレクトロニクス技術によって変換され、Eモーターに供給されるほか、従来の12Vバッテリー系統の補助にも使用される。
ちなみに、エンジンとモーターを組み合わせた最高出力は544ps、最大トルクは750Nmとなる。この時の0-60mph(0-97km/h)加速は4.1秒(フライングスパーV8は4.0秒)、最高速は285km/hだ。
CO2排出量と燃料消費量の低減値については現在認証中だが、ラインアップのなかでもっとも環境を意識したパワートレインになることは間違いない。
■フライングスパーにはハイブリッド化は最適だ
●ベントレーらしいテクノロジーとは
ハイブリッドモデル専用として、「EVドライブモード」、「ハイブリッドモード」、「ホールドモード」といった3種類のEモードを切り替えるためのボタンが設けられた。
ボタンを操作して走行モードを選べば、ドライバー自身がバッテリーの使用を管理できるが、バッテリー残量の自動管理機能ももちろん備わっている。
●EVドライブモード:クルマの電源を入れるとすぐにEVドライブモードになり、可能な限り電気だけで走行。同モードは都市部や短距離の移動に最適なモードだ。
●ハイブリッドモード:インテリジェントなナビゲーションシステムのデータに基づき、効率性と航続距離を最大限に引き出すモード。長距離ドライブ向きのモードで、ナビゲーションシステムの走行ルートに従いながら、Eモードの予測機能とエンジンの惰性回転を利用する。ナビゲーションシステムに目的地を入力すると、走行シーン毎に適切なドライブモードが自動的に選択され、バッテリーの電力をもっとも効率的に利用するための計算が絶えずおこなわれる。EV走行がもっとも有効と思われるシーン、例えば都市部に進入したときなどに備え、バッテリーに電力が蓄えられる。目的地に到着した時点で充電量がゼロになるように自動計算することで、トータルでの効率性が最大限に向上する。
●ホールドモード:エンジンと電力がバランスよく使い分けられ、必要なときに電力で走行できるように高圧バッテリーの充電量が維持される。ドライバーがスポーツモードを選ぶとデフォルトでホールドモードになり、ブーストと回生が確実におこなわれる。
わずか2時間半ほどでフル充電可能(地域によって異なる)
●選べるフライングスパーハイブリッドの装備
エクステリアカラーには、キャラクターとスタイルを引き立てるために選び抜かれた7色が標準設定されている。さらに60色以上の豊富なオプションカラーから選択することも、マリナーに自分だけのエクステリアカラーをオーダーすることも可能だ。
最近の流行りとして、ブラックラインスペシフィケーションを選択すると、エクステリアのブライトウェアがモダンな雰囲気のブラックに統一され、オプションのイルミネーション付き電動フライングBマスコットもブラックバージョンとなり、エクステリアのクールな美しさがさらに際立つようになる。
フライングスパーハイブリッド特有の装備としては、フロントフェンダー下部の「Hybrid」バッジ、車両後部の楕円形クアッドテールパイプ、左側リアフェンダーのカバー付きユニバーサル充電ポートなどが挙げられる。
ホイールは20インチホイールを標準装備、オプションの21インチホールは仕上げをポリッシュまたはグレーペイント&ブライトマシニングから選択可能。さらにマリナードライビングスペシフィケーションに含まれる22インチホイールは仕上げを3種類から選択可能だ。
シートレザーは5色から選択可能で、カラースペシフィケーションを指定すれば、レザーがさらに10色と、インテリアのデュオトーンカラーが2種類追加される。
* * *
ベントレーのラインナップにフライングスパーハイブリッドが加わることで、初めて複数のハイブリッドモデルが揃うことになった。
フライングスパーやベンテイガなどのラグジュアリー指向の高いモデルでは、ハイブリッド化によるネガティブな要素はほぼ皆無で、さらなる静粛性や洗練された走行マナーなど、エフォートレスなベントレーの持ち味をさらに際立たせてくれる要素の方が多い。
また、フライングスパーハイブリッドの登場は、「ビヨンド100」戦略を掲げ、組織全体でエンドツーエンドにおけるカーボンニュートラル達成と持続可能なラグジュアリーモビリティのリーダーを目指す、ベントレーの積極的な姿勢を示すものでもある。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
エンジン搭載はこれが最後!? ベントレー『コンチネンタルGT/GTC』PHEVモデルを初スクープ
レスポンス / 2024年4月19日 12時0分
-
ブラックのベントレーウイングが目を引く「Sブラックエディション」ダークな姿のベンテイガ
PR TIMES / 2024年4月11日 10時45分
-
2.0Lエンジンで最大680馬力! 全長4.8m級の新型「ハイパフォーマンスSUV」発売! 極太トルクがスゴすぎる“流麗ボディ”の新「GLC63 S Eクーペ」登場 1811万円
くるまのニュース / 2024年4月1日 22時10分
-
【メルセデスベンツ Eクラス 新型試乗】SUV全盛の今に、果たしてどのような人が選ぶのだろう?…河村康彦
レスポンス / 2024年3月27日 21時0分
-
ホンダ新型「アコード」万人に受けるセダンだった 乗ってわかったシーンを問わない万能さに驚く
東洋経済オンライン / 2024年3月27日 13時0分
ランキング
-
1東海道新幹線の「個室」が100系以来、四半世紀ぶりに復活! 「どこに設けられる?」JR東海に聞いた
オールアバウト / 2024年4月19日 21時45分
-
2少人数学級・特別支援学級・産育休…少子化でも教員が足りなくなる3つの理由
産経ニュース / 2024年4月19日 19時41分
-
3洗濯機が臭いです。掃除は毎月やらないとだめですか? 【家電のプロが回答】
オールアバウト / 2024年4月19日 20時15分
-
4SNSでも「かわいい」「癒し」と話題に! セリアで急増中の「シマエナガ」グッズ15選【一挙紹介】
オールアバウト / 2024年4月18日 20時45分
-
5家族が認知症?"円満に"検査を促す「誘い方」 「病院になんて行きたくない」と言われたら?
東洋経済オンライン / 2024年4月19日 17時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください