1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ

高級なだけじゃなく走りもイケてる! スポーティな国産大型セダン5選

くるまのニュース / 2021年7月14日 6時10分

一般的に大型の高級セダンというと、余裕ある走りを実現するために高出力のパワーユニットを搭載していますが、走りを重視したようなモデルも存在。そこで、スポーティな国産高級セダンを、5車種ピックアップして紹介します。

■スポーティな国産大型セダンを振り返る

 近年、SUV人気の影響もあって、セダン人気は低迷が続いています。これは日本だけでなく、セダンのニーズが高いアメリカや欧州でも、SUVのシェア拡大が続いているようです。

 セダンにはさまざまなセグメントやジャンルが存在しますが、やはりセダンの真骨頂といえば大型ボディの高級車ではないでしょうか。

 一般的に高級セダンというと、ラグジュアリーな内外装なだけでなく余裕ある走りを実現するために、比較的高出力なパワーユニットを搭載していますが、なかには走りの良さを重視したモデルも存在。

 そこで、スポーティな国産高級セダンを、5車種ピックアップして紹介します

●トヨタ「アリスト」

「スープラセダン」とも評された高性能モデルの初代「アリスト」「スープラセダン」とも評された高性能モデルの初代「アリスト」

 1980年代の終わりは、後述する日産「シーマ」がとくに注目されていましたが、市場を席巻していたのはトヨタ製セダンです。

 フラッグシップの「セルシオ」をはじめ「クラウン」「マークII3兄弟」「カローラ」と、どれも同時にヒットしていました。

 そこでトヨタは次の一手として、1991年にラグジュアリーな高性能セダンとして初代「アリスト」を発売。

 外観デザインは巨匠ジョルジェット・ジウジアーロが主宰するイタルデザインの手によるもので、重厚感のあるセルシオやクラウンとは異なり、ロー&ワイドでスタイリッシュなクーペフォルムを採用していました。

 また、このスタイルにふさわしく、エンジンもトップグレードの「3.0V」には最高出力280馬力を誇るツインターボの「2JZ-GTE型」を「A80型 スープラ」に先駆けて搭載。

 サスペンションは4輪ダブルウィッシュボーンを採用するなど、乗り心地だけでなくコーナリング性能も重視されました。

 後に「クラウンマジェスタ」やセルシオと同型の4リッターV型8気筒自然吸気エンジン車も設定されましたが、やはりアリストの魅力はターボエンジンの加速力にあり、ターボモデルは高い人気を誇りました。

●ホンダ「レジェンド」

スポーツカーも追い回せるプレステージセダンの4代目「レジェンド」スポーツカーも追い回せるプレステージセダンの4代目「レジェンド」

 1985年に登場したホンダ初代「レジェンド」は、同社のフラッグシップとして開発された高級セダンで、アメリカでのアキュラブランド立ち上げにも貢献しました。

 その後も同様なコンセプトで代を重ね、2004年には4代目が登場。

 4代目レジェンドのハイライトはふたつあり、ひとつは280馬力自主規制値を日本車のなかで初めて超え、最高出力300馬力を発揮する、新開発の3.5リッターV型6気筒エンジンを搭載。

 そしてもうひとつが、ドライブトレインに世界初の4輪の駆動力を制御する「SH-AWD(スーパーハンドリングAWD)」を採用。

 SH-AWDは、カーブの内側と外側それぞれのタイヤの駆動力だけでなく、前後の駆動力を最適に制御し、タイヤのグリップ力を最大限に保つシステムで、カーブの侵入から脱出までをスムーズかつ高い速度を維持しておこなえるというものです。

 4代目レジェンドはハイパワーなエンジンとSH-AWDによって、スポーツカー並の走行性能とコーナリング性能と、高く評価されました。

 しかし、すでにニーズの変化から販売台数は低迷してしまい、2012年に生産を終了。ここで一旦はレジェンドの系譜は途絶え、2014年に復活を果たしましたが、2021年をもって歴史に幕を閉じることが決まっています。

●日産「シーマ」

シリーズ最後のターボエンジン搭載車となった4代目「シーマ」シリーズ最後のターボエンジン搭載車となった4代目「シーマ」

 前述のとおり、日産は1988年に初代「セドリック シーマ/グロリア シーマ」(以下、シーマ)を発売。高額な高級セダンながらヒットを記録し、後にバブル景気を象徴する1台となりました。

 トップグレードには255馬力を発揮する3リッターV型6気筒ターボエンジンを搭載し、ボディ後部を沈めながらの豪快な発進加速は、シーマならではの光景でした。

 その後、シーマは代を重ねるとよりシックな外観となりましたが、2001年に登場した4代目ではアグレッシブなデザインを採用。

 特徴的なのが6つのレンズを配置した「マルチプロジェクターキセノンヘッドランプ」で、ラグジュアリーなモデルながら個性的なフロントフェイスを演出しました。

 トップグレードには280馬力を発揮する4.5リッターV型8気筒自然吸気エンジンが搭載されましたが、伝統のターボエンジンも設定。最高出力280馬力の3リッターV型6気筒ターボの「VQ30DET型」です。

 出力、トルクとも4.5リッターと3リッターターボは同等ですが出力特性は異なり、やはりターボエンジンの豪快な加速が魅力といえます。

 そして、2012年に現行モデルの5代目が登場。全車3.5リッターエンジンのハイブリッド車となり、十分にパワフルなパワーユニットですが、シーマの伝統ともいえるターボエンジンは消滅してしまいました。

■超ド級なエンジンを搭載したモデルと、今もMTを設定するスポーツセダンとは?

●レクサス「GS F」

大排気量NAエンジンを搭載したスーパーセダンの「GS F」大排気量NAエンジンを搭載したスーパーセダンの「GS F」

 前出のアリストはレクサスブランドから「GS」の名で、北米や欧州でも販売されました。2005年からは、日本でもレクサスの展開が始まり、アリストは廃止され3代目GSが登場。

 そして、2015年には4代目GSをベースとしたハイパフォーマンスモデルの「GS F」がラインナップされました。

 GS Fのコンセプトはサーキット走行も可能なラグジュアリーカーというもので、外装にはカーボンファイバー製のエアロパーツが装着されて軽量化と空力性能を高め、シャシ剛性のアップと強化されたサスペンションとブレーキを装着。

 エンジンは「LC500」や「RC F」にも搭載される5リッターV型8気筒自然吸気で、最高出力は477馬力を発揮し後輪のみで路面に伝えました。

 組み合わされるトランスミッションは8速ATで、DCTに匹敵する最短0.1秒の変速を実現しており、ダイレクトな応答性によって本格的なスポーツドライビングを可能としています。

 GS Fは一般道ではなめらかに走り、ドライブモードを切り替えればワインディングロード、さらにサーキット走行にも対応できるハイパフォーマンスセダンでしたが、残念ながら2020年9月に、ベースのGSとともに生産を終了しました。

●マツダ「マツダ6」

国産高級セダンのなかでも唯一MTをラインナップする「マツダ6」国産高級セダンのなかでも唯一MTをラインナップする「マツダ6」

 現在、マツダのラインナップは「CXシリーズ」に代表されるSUVが主力ですが、フラッグシップモデルとして「マツダ6」が存在します。

 マツダ6は2012年にデビューした3代目「アテンザ」が前身で、2019年8月からグローバルで車名を統一したことを受けてマツダ6に改名。

 ボディバリエーションはセダンとステーションワゴンで、ボディサイズは全長4865mm×全幅1840mm×全高1450mm(セダン)と大柄ながら、この大きさを生かした流麗なフォルムが特徴です。

 パワーユニットは、最高出力156馬力の2リッター直列4気筒自然吸気、190馬力の2.5リッター直列4気筒自然吸気、230馬力の2.5リッター直列4気筒ターボ、そして190馬力を発揮する2.2リッター直列4気筒ターボディーゼルをラインナップ。

 トランスミッションは6速ATに加えディーゼル車には6速MTが設定されるなど、ラグジュアリーカーながらスポーツマインドあふれ、まさにマツダならではといえます。

 また、マツダ独自の車両姿勢制御技術である「Gベクタリング コントロール」や、多彩な先進安全技術も標準で搭載されるなど、優れた動力性能も相まったフラッグシップにふさわしいモデルです。

 なお、マツダ6は誕生からすでに10年を迎えようとしており、次期型の登場も近いと予想されています。

※ ※ ※

 高性能なセダンは欧州車を中心にラインナップが豊富です。しかし、今後は電動化が避けられない状況なため、生粋のエンジン車は減少していくのは必至でしょう。

 いくら環境性能が向上したとはいえ、数百馬力のエンジンを搭載したモデルは燃費が悪い=CO2排出量が多いため、新規での発売はますます難しくなります。

 高額なモデルが中心ですが高性能なエンジンを搭載したセダンを手に入れるなら、急いだ方がいいかもしれません。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください