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コロナ禍の7月連休やお盆の高速渋滞どうなる? 渋滞予測は停止中! 2021年夏の傾向は?

くるまのニュース / 2021年7月22日 11時50分

新型コロナ感染防止策の一環として不要不急の移動自粛要請が続いていますが、それでも7月の4連休や8月のお盆などは交通量が増えることが推測されます。高速道路を管理するNEXCO各社は移動自粛要請を踏まえて2020年以降渋滞予測を発表していませんが、2021年夏の高速渋滞について、過去のデータを踏まえて分析してみました。

■2021年の利用実績や過去の傾向は?

 新型コロナウイルス感染防止策の一環として、不要不急の移動の自粛要請が続いていますが、一方で「密」を避けて移動できることからクルマ利用が増えている状況です。

 7月は4連休や8月のお盆などもあり、交通量はさらに増えると推測できますが、高速道路を管理するNEXCO各社は2020年以降渋滞予測の発表を停止しています。

 これまでは渋滞予測を確認して、高速道路の利用計画を立てていた人も多いかと思いますが、予測が発表されていないことで渋滞の発生時刻や区間が読めなくなっている状況が続いています。

 2021年夏の高速道路の渋滞はどうなるのでしょうか。

 2020年の交通状況や渋滞箇所、2021年1月から5月での交通量、渋滞箇所などを踏まえて、傾向を推測してみました。

 例年、高速道路で長い渋滞が発生するタイミングは、12月下旬から1月上旬までの「年末年始」、4月後半から5月上旬までの「ゴールデンウィーク」、8月上旬から8月中旬まで続く「お盆期間」です。

 では、2020年以降のコロナ禍における移動自粛要請を受けて、高速道路の交通量にどれくらい違いがあったのかを確認してみます。

 NEXCO東日本が発表した「お盆期間における交通状況」(2020年8月発表)によると、コロナ禍以前の2019年は、10km以上の渋滞回数が下り67回、上り86回で計153回。そのうち30km以上にもおよぶ大渋滞を19回も記録しました。

 そして、コロナ禍の影響を大きく受けた2020年の渋滞回数は、下り24回、上り42回で計66回。30km以上の渋滞はわずか3回となり、交通量が減っていることがわかります。

 ちなみに、2020年での最大の渋滞は、お盆期間にあたる8月14日の18時50分前後に関越道上り川越IC付近を先頭に発生した35.8kmのものでした。

 2021年は必ずしも同じようになるとはいい切れませんが、いまだにコロナ禍の感染拡大が続いている状況とはいえ、外出する人もクルマ利用の機会も徐々に増えていることで交通量が増加しており、7月23日からの4連休や8月のお盆期間も渋滞が発生する可能性が高いといえそうです。

 では、2021年の交通量の推移はどうなっているのでしょうか。NEXCO東日本が毎月発表している営業概要の「通行台数」によると、2021年1月は230万6000台、2月は260万6000台、3月は280万3000台と増加。4月は272万8000台、緊急事態宣言下の5月は258万7000台と推移しています。

 一方、コロナ禍前の2019年の営業概要を参照すると、GWが絡む4月は299万6000台、5月も299万2000台となっており、2021年は27万台から40万台前後もの交通量が減少していることになります。

 そこで、お盆期間を含む8月期を見比べることで、2021年の夏の渋滞についてある程度の予測をたててみたいと思います。

 コロナ禍前の2019年8月の交通量は326万1000台。2021年5月の緊急事態宣言期間中は2019年5月より交通量が40万台減少したので、8月も同じレベルで交通量が減ると試算すると、2021年8月の交通量は約280万台以上になると推測されます。

 この数字は2021年3月と同レベルではありますが、実際は8月のお盆期間に利用が集中する可能性を考えると、緊急事態宣言の影響がないと思わせるレベルに混雑することもあり得ると思われます。

■コロナ禍であっても夏の高速渋滞は避けられない!?

 NEXCO東日本における8月7日から8月16日の実績から、長い渋滞が発生する箇所と時間帯を予測してみましょう。

 2019年におけるお盆期間の平均交通量は4万1400台/日でしたが、2020年は2万6300台/日。先ほどの試算で280万台と推測しましたが、日平均だとほぼ昨年並みになりそうです。

高速道路の渋滞高速道路の渋滞

 ちなみに、2020年のお盆期間の大きな渋滞は、8月13日11時10分前後に発生した関越道下り東松山ICを先頭とする31.2km、8月14日18時50分頃に関越道上り川越IC付近を先頭に発生した35.8kmとなっています。

 コロナ禍前でもだいたい30kmから40kmの渋滞が発生していたため、渋滞の長さはほぼ同じ。これもまた、「緊急事態宣言は関係ない」と感じる一因になっていると思われます。

 結論としては、2021年の夏もほぼ確実に渋滞が予想されるということです。しかも前回の緊急事態宣言下と違ってワクチン接種も徐々に進んでおり、接種済みの人の移動が増える可能性を考えると、交通量も増加するかもしれません。

 今回はNEXCO東日本のデータから予測してみましたが、ほかのエリアでも同様の傾向になると考えられます。

※ ※ ※

 2021年の夏も7月23日の4連休や8月のお盆期間中など、かなりの渋滞になることが予想されます。

 渋滞時はクルマのトラブルや事故が発生しやすいことから、もし高速道路を利用して外出するなら、日程や時間をずらすなど、できるだけ渋滞を避ける行動を心がけましょう。

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