まもなく登場の「カローラクロス」の強力なライバル!? 2022年に日本にやってくる新ブランドのSUVに注目
くるまのニュース / 2021年9月2日 19時10分
この9月14日に登場する予定のトヨタのSUV「カローラクロス」。全長4490mmと、同社の「C-HR」と「RAV4」の間に位置するミドルサイズSUVとして注目されます。そんななか、2022年に日本に再上陸するブランド、オペルもライバルとなるSUV「グランドランド」を用意しています。いったいどんなクルマなのでしょうか。
■最新オペルのデザイン「バイザー」顔に変身
昨年2020年2月に、プジョー/シトロエン/DSのブランドを展開するグループPSAジャパンが、ドイツのブランド「オペル」の日本市場への再参入を発表しました。
その際には、2021年秋から日本展開される予定としていましたが、実際の発売開始、ディーラーのオープンは2022年上半期となりました。これは、当初の想定を超える新型コロナウイルス感染拡大、そして半導体の世界的な供給不足などの外的要因が理由とのことです。
日本で最初に導入するモデルは、すでに発表されています。Bセグメントハッチバックの「コルサ」と「コルサe」、BセグメントSUVの「モッカ」、そしてCセグメントSUVの「グランドランド」の3車種です。ちなみにコルサは、以前日本で展開されていた際にはヴィータという車名でしたが、今回は日本でも欧州名と同じコルサの車名で登場する予定です。
そのなかでも注目されるモデルが、日本でも人気のボディサイズとなるグランドランドです。グランドランドとはどのようなモデルなのでしょうか。
グランドランドは、オペルの主力CセグメントクロスオーバーSUVで、2016年11月に「グランドランドX」という名前で登場。2021年7月には欧州でマイナーチェンジがおこなわれました。
マイナーチェンジでは内外装ともに大きく変更。エクステリアでは、フロントマスクが最新のオペルのデザイン要素である「オペル・ヴァイザー」に変更されています。これはSUVのモッカやクロスランドに続くもので、ボンネットのシャープなラインとデイタイムランニングランプの翼型グラフィックという縦と横の軸が、オペルエンブレムと交わります。
インテリアではデジタル化に重点が置かれています。
最大12インチのドライバーインフォメーションと、最大10インチのタッチスクリーンというふたつのワイドスクリーンを一体化させた「オペル・ピュアパネル」と呼ばれるメーターパネルを採用しました。ドライバーは直感的な操作が可能で、運転中に必要な情報を即座に表示できるといいます。
また、夜間のドライブに安全性を高める「ナイトビジョン」を装備。これは赤外線カメラによる温度差に基づき、最大100m先の人や動物を検出し、ドライバーに警告するものです。さらに前方衝突警告付き緊急自動ブレーキ、歩行者検知機能、車線維持支援、交通標識認識、眠気検知機能、スピードリミッター付きクルーズコントロールなどを標準装備します。
車両価格は2万7250ユーロ(約350万円。19%のドイツ付加価値税込)から。エントリーグレードの「ビジネスエディション」でも、フロント/リアのパーキング・アシスト、自動駐車アシスタント、バックカメラ、ブラインドスポット警告システムなどを備えています。
搭載するパワートレインは、130馬力・230Nmを発生する1.2リッターターボ、130馬力・300Nmを発生する1.5リッターディーゼルターボを用意。ガソリンエンジンには6速MT、ディーゼルエンジンには8速ATが組み合わされます。
■日本車SUVのライバルはどんなクルマ?
そのほか、2種類のプラグインハイブリッドを用意するのも特徴です。
オペル改良新型「グランドランドハイブリッド4」(右)と「グランドランド」(左)
グランドランドハイブリッドは、180馬力の1.6リッター直列4気筒ガソリンターボエンジンと110馬力の電気モーターを組み合わせ、前輪を駆動するモデルです。システム最高出力は224馬力、最大トルク360Nmを発生、13.2kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載しています。
0-100km/h加速は8.9秒。最高速度は225km/hというパフォーマンスを発揮します。またEV走行での最高速度は135km/hになります。
グランドランドハイブリッド4は、1.6リッターガソリンターボエンジンに、フロント、およびリアに搭載されるふたつの電気モーターで構成されます。システム最高出力は300馬力に達し、フロントモーターは8速ATを介して前輪を駆動、リアモーターはリアアクスルに統合され、後輪を駆動する4WDモデルになります。
グランドランドハイブリッド4の最高速度は235km/hで、0-100km/h加速は6.1秒です。
※ ※ ※
グランドランドは全長4477mm×全幅1906mm×全高1609mm、ホイールベースは2675mmという、ミドルサイズのSUVです。
日本市場でのライバルとなるSUVは、サイズ的には三菱「エクリプスクロス」(全長4405mm)やスバル「XV」(全長4465mm)、レクサス「UX」(全長4405mm)というモデルになります。
ただし、一番のライバルとなるのは、この9月14日に正式発表予定のミドルサイズSUV、トヨタ「カローラクロス」ではないでしょうか。
9月14日に発表されるトヨタ「カローラクロス」。写真は北米仕様
カローラクロスは全長4490mm×全幅1825mm×1620mmというボディサイズで、「C-HR」と「RAV4」の中間に位置するサイズ感です。
パワートレインには、1.8リッターのガソリン車とハイブリッド車をラインナップ。駆動方式は、ガソリン車が2WDのみ、ハイブリッド車は2WDまたはE-Four(電気式4WD)から選択することができます。
グレード展開は、エントリーモデルの「GX」から「G」「S」そして上級グレードの「Z」を設定。価格は、ガソリン車が約199万円から約264万円、ハイブリッド車の2WD仕様が約259万円から約299万円、4WD仕様が約279万円から約319万円といわれています。
グランドランドの日本での価格はまだ発表されていませんが、同じグループのSUV、プジョー「3008」が397万6000円から、シトロエン「C5エアクロスSUV」が420万円からという価格設定になっているため、おそらく300万円台後半から用意されると予想されます。
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