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あなたの免許は何色? 「ゴールド免許」は都市伝説? 優良運転者になる条件とは

くるまのニュース / 2021年9月7日 18時10分

優良運転者の証といわれる「ゴールド免許」ですが、どのような条件で取得出来るのでしょうか。運転免許証の色による区分やメリットなどはどうなっているのでしょうか。

■優良運転者のみが受け取れる?ゴールド免許の取得条件は?

 運転免許証には、「グリーン」「ブルー」「ゴールド」と色分けがされています。
 
 なかでも「ゴールド免許」は、優良運転者の証とされていますが、どのような条件で受け取ることができるのでしょうか。

 運転免許の取得や帯の色にかかわる規定については、道路交通法第92条において定められています。
 
 免許保持者は、違反や事故歴の有無によって、5つの区分に分けられており、帯の色もその区分によって異なる色が適用されています。

 有効期限が記された帯の部分には、「グリーン」「ブルー」「ゴールド」の3種類があり、運転者の区分に合わせた色が適用されています。

 はじめて運転免許を取得したすべての人に該当するのが「新規取得者」という区分で、免許を取得後3年間はこの区分に配属され、免許証はグリーンの帯です。

 ブルーの帯は「初回更新者」と「一般運転者」「違反運転者」という3つの区分で使用されます。

「初回更新者」は、免許証の新規取得後、初回の誕生日から3年後に義務付けられた初回講習に参加すると初回更新者となり、有効期限は3年です。

「一般運転者」は、免許取得から継続して5年間が経過し、違反点3点以下の軽微な違反を1回のみの人で、有効期限は5年です。

「違反運転者」は、複数回の違反や怪我のある事故を起こした人で、有効期間は3年です。

 一方でゴールド免許は、「優良運転者」の区分において使用され、これは免許取得から5年以上が経過し、違反や怪我のある事故を起こしていない人で有効期限は5年です。

 そのため、ゴールド免許は「優良運転者の証」として、SNSでも「これからも安全運転頑張る!」「晴れて憧れのゴールド免許になりました!」など、取得を喜ぶ声が多く見られます。

 ゴールド免許の条件について、首都圏の免許センターの担当者は次のように話します。

「自分以外に怪我した人がいる事故は、基本的に人身事故などの扱いになり、行政処分の対象になります。

 一方で物損事故の場合では、行政処分にはならず、違反点も加点されません。

 よって、行政処分および違反点の加点の有無が、ゴールド免許の取得に関わることになります。

 なお、物損事故で周囲の人に怪我がない場合でも、例えば酒気帯び運転など、ほかの要因によって違反に該当した場合も、該当期間にゴールド免許の条件に当てはまらなくなる場合があります」

■優良運転者を表すだけじゃない! ゴールド免許のありがたいメリットとは

 ゴールド免許を取得していると、優良運転者として証明されることはもちろん、ほかにもあらゆるメリットがあるようです。

 そのひとつが、2020年12月に警察庁が実施の決定を発表した「ゴールド免許の保持者に限り、オンラインで免許の更新講習が受けられる」というものがあります。

 これは、2021年秋頃から、北海道・千葉県・京都府・山口県の4つの地域で開始され、順次全国へ実施を拡大していくとされています。

 ただし、免許証とマイナンバーカードの一体化を見据えておこなわれるため、オンライン講習の参加には、マイナンバーカードの所持も必須条件となっています。

 また、講習自体はスマートフォンから参加可能なため、講習手続きの待ち時間などを軽減できますが、視力検査や顔写真撮影のために、一度警察署や免許センターなどへ足を運ぶ必要もあります。

 しかし、現在では、新型コロナウイルス感染症の蔓延が見受けられるため、他人との長時間の接触をできるだけ避けるという意味では、オンライン講習も効果的であるといえるでしょう。

運転免許更新時の受講時に配布される教本。このような教材も今後オンライン化されるかもしれない運転免許更新時の受講時に配布される教本。このような教材も今後オンライン化されるかもしれない

 一方で、オンライン講習が受けられない地域においても、ゴールド免許の講習は、ほかの講習よりも短い30分ほどで終了です。

 さらに、地域によって異なりますが、講習の手数料も安く、東京都の場合、手数料の総額はブルー免許で3300円ですが、ゴールド免許では3000円になるというメリットがあります。

 そのほか、更新の手続きについても、運転免許センターに足を運ぶ必要がなく、更新通知のハガキに記載されている警察署であれば、どこでも自由に選択しておこなうことが可能です。

 また、ゴールド免許の保持者は、事故をおこす確率が低いとされ、自動車保険の割引対象になることも多いようです。

 例えば、三井住友海上火災保険では、契約者がゴールド免許の保持者だった場合、「ゴールド免許割引」として、全体の保険料から12%割引となります。

※ ※ ※

 また、ゴールド免許でない場合でも、自動車安全運転センターにて「SD(Safe Driver)カード」を申請することで、ガソリンや飲食、宿泊などの料金が割引になるサービスが受けられます。

 SDカードの発行には630円の手数料がかかりますが、1年以上の無事故・無違反で発行可能です。

 このように、安全運転を心がけることは単純に免許証の色が変わるだけではなく、さまざまなメリットがあるといえます。

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