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なぜ立ち入る? 多発する歩行者や自転車の首都高「誤進入」 原因や対策とは

くるまのニュース / 2021年8月27日 9時10分

自転車や原付バイク、歩行者などが誤って首都高速道路へ進入してしまう事例が毎年400件以上も報告されています。誤進入の原因や対策などを首都高に聞いてみました。

■年間400件もの首都高への誤進入発生 近年は外国人の事例も増加

 東京を中心として首都圏を結ぶ首都高速道路(首都高)において、毎年400件以上も報告されているのが、自転車や原付バイク、歩行者などによる「誤進入」です。

 原則として125cc以上のバイク、またはクルマのみが利用可能な首都高において、なぜこれほどの誤進入が発生するのでしょうか。誤進入の原因や対策などについて首都高に聞いてみました。

まず、自転車や原付、歩行者などによる首都高速道路への進入(立入)のですが、直近の3年では、2018年度が439件(歩行者:164件、自転車:56件、原付:219件)、2019年度が447件(歩行者:158件、自転車:56件、原付:233件)、2020年度が352件(歩行者:86件、自転車:51件、原付:215件)となっています。

 この数字は、実際に立入当事者から調書が取れた件数ですので、実際はもう少し多いと予想されます。

 調書で確認された歩行者の誤進入の理由は、「高齢者による一般道路との誤認」「深酒し高速道路との認識ができず誤進入」「料金所へ道を聞くため進入」「未払いだった料金を料金所に支払うため進入」といったもの。

 さらに道路標識を見落としたり、酔っ払った勢いで誤進入する外国人も近年増加しているといいます。

 自転車や原付による誤進入したケースでは、全体の約3割がナビアプリによる誘導で進入してしまうパターンです。

 これはナビアプリのルート案内が「自動車モード」になったままが原因ともいわれており、2017年には国土交通省はナビアプリ提供事業者に対して、自転車や歩行者の通行が禁止されている道路をルートとして案内しないようにアプリの改善やルート案内時に注意情報の表示を要請しています。

 またこの自転車や原付による誤進入でのナビアプリ利用に関しては、最近急増している飲食デリバリーの配達員のケースが増えているという指摘もあります。

 新型コロナ禍の影響もあって飲食デリバリーの利用が急増していますが、交通マナーの悪さが問題となっています。

 配達員は表示されるアプリのルート案内を頼りに配送しており、首都高の出入口を確認しないまま走行しているケースもあるようです。

※ ※ ※

 ちなみに首都高速以外の高速道路でも誤進入は増えており、高速道路全体での報告件数は2011年度の2598件から2016年度は3678件まで増加。

 高齢者の誤進入が多いのかと思いきや、50歳以下の誤進入が約2.2倍になるなど若年層が増えていると国土交通省は指摘しています。ちなみにもっとも多かったのは20代で3345件だそうです。

 首都高もウェブサイト上でスマホのガイド設定の見直しを推奨しています。原付バイク(125cc以下)の場合は高速道路を使わないルート案内設定に、自転車利用者にはルート案内を「自転車」モードに切り替える必要があるということです。

■首都高がおこなっている対策とは?

 単純計算でも毎日1件以上の誤進入がある首都高ですが、当然ながら首都高側も未然に防ぐべく、さまざまな対策を施しています。広報担当者は次のようにいいます。

首都高への誤進入を防ぐ対策首都高への誤進入を防ぐ対策

「街路接続部の立入や逆走対策として、首都高の全出入口に立入禁止の看板や大型の注意喚起看板(横断幕)、路面には矢印や文字などを配置しています。

 さらに歩行者の立入が複数件発生している箇所については、想定される動線などを確認しながら対策の強化を検討・実施しているところです」

 追加対策として、歩行者や自転車などの立入を物理的に阻止するラバーポールの設置や注意喚起の看板を追加設置、高速道路と一般街路を区別するために黄色い舗装なども実施しているそうです。

「また街路接続部の立入や逆走対策として『立入、逆走検知・警告システム』の導入もはじまっています。

 これは首都高の出入り口に配置された、歩行者や自転車などの誤進入や立入、逆走車(後退を含む)を自動で検知するシステムです。

 現地に設置しているLED警告表示板とスピーカーからの自動音声で立入・逆走車に対して警告をおこないます」(首都高広報)

 このシステムでは、自動音声だけでなく交通管制室にも立入・逆走の検知をリアルタイムで通知され、交通管制官が設置されたスピーカーから音声での注意喚起(声がけ)や、誤進入した人をいち早く保護するために交通パトロールカーを派遣することも可能になっているとのことです。

 ちなみにクルマで走行中に誤進入を見かけた場合は、首都高なら「道路緊急ダイヤル(#9910)」、一般道なら110番での通報を呼びかけています。

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