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いま再び人気上昇中? カクカクフォルムが秀逸な車3選

くるまのニュース / 2021年9月24日 16時10分

クルマのデザインは時代によって流行があります。近年はシャープなフロントフェイスと、全体的に流麗なフォルムを採用するクルマが多い印象ですが、クロカン車など直線基調のクルマも密かに人気です。そこで、カクカクしたフォルムながら秀逸なデザインのモデルを、3車種ピックアップして紹介します。

■カクカクした直線基調のデザインが秀逸なクルマを振り返る

 クルマの外観デザインは、販売台数に直結する重要な要素のひとつです。服飾やメイクなどと同じく、クルマのデザインには時代によって流行があり、近年は怒り顔のフロントフェイスに流麗なシルエットを採用するクルマが多いといえるでしょう。

 一方で、スズキ「ジムニー」やトヨタ新型「ランドクルーザー」など、クロカン車に多く見られる直線基調のフォルムも一定数の人気があり、新車、中古車ともに支持されています。

 人とは違うクルマが欲しいという人や、デザインコンシャスな人の目には、現在の流行とは異なるクルマが魅力的に映るのかもしれません。

 そこで、カクカクしたフォルムながら秀逸なデザインのモデルを、3車種ピックアップして紹介します。

●ボルボ「240エステート」

これぞボルボ! というくらいにカクカクフォルムの「240エステート」これぞボルボ! というくらいにカクカクフォルムの「240エステート」

 現在、日本においてSUVとステーションワゴンの販売が好調なボルボといえば、力強さあふれるフロントフェイスに流麗なフォルムの組み合わせが、近年のデザインコンセプトとなっています。

 しかし、1980年代から1990年代には、無骨な顔に直線基調のフォルムがボルボ車の定番でした。

 そんな時代に登場して、今も中古車が高い人気をキープしているモデルといえば「240エステート」です。

 240シリーズは1974年に誕生し、ボディタイプは2ドアセダン、4ドアセダン、そしてステーションワゴンの「エステート」をラインナップしていました。

 フロントフェイスは当初丸目2灯でデビューし、後に角目2灯/4灯(仕向地によって異なる)がスタンダードとなり、大型のグリルと相まってクラシックボルボの典型的な顔を構築しています。

 さらに、大型のバンパーと切り立った直線基調のボディパネルによって、見るからに頑丈そうな印象です。

 エンジンは2リッター直列4気筒OHVと、2.1リッター直列4気筒SOHCが設定され、1981年には2.1リッターエンジンにターボチャージャーが装着され、最高出力155馬力を発揮。

 240シリーズのなかでも近年はエステートの人気が上昇中で、実際に広い荷室など実用的にも優れています。

 中古車の物件数も1993年まで19年間生産されたロングセラーだけあって比較的多く、クラシックボルボのなかでも維持しやすいのも人気の理由ではないでしょうか。

●フィアット「パンダ」

シンプルなデザインながらスタイリッシュなフォルムを実現した初代「パンダ」シンプルなデザインながらスタイリッシュなフォルムを実現した初代「パンダ」

 イタリア最大の自動車メーカーであるフィアットは、1970年代後半に販売台数の低迷から深刻的な経営難に陥っていました。

 この危機から脱出する起死回生の1台となったのが、1980年に誕生した初代「パンダ」です。

 パンダは開発費や製造原価を極力抑えることが要求され、そのため外装では余計な加飾は排除し、ガラス類も平面のものが使われました。

 また、内装も極限までシンプルにデザインされており、シートは文字どおりハンモックをモチーフとした「ハンモックシート」を採用し、装備も必要最低限のものしか搭載していません。

 こうしたコスト削減策は、むしろ個性的な内外装のデザインをつくり出すことに成功しており、巨匠ジョルジェット・ジウジアーロの手腕により実現しました。

 エンジンは当初650cc空冷直列2気筒と900cc水冷直列4気筒を搭載。日本には1982年から900ccモデルのみが輸入されます。

 その後、1983年にはオーストリアのシュタイヤープフ(現在のマグナシュタイア)が開発した4WDモデル「パンダ 4×4」を追加ラインナップ。ほかにも1.1リッターエンジンに換装され、スバル製のCVTを採用したモデルが登場し、最終型ではキャブからインジェクション化されるなど進化を続けました。

 初代パンダは2003年まで生産され、23年間ものロングセラーとなりました。これほど長期間にわたって愛されたことこそ、優れたデザインやパッケージングだった証ではないでしょうか。

●日産「ラシーン」

近年、デザインが再評価されて中古車人気が上昇中の「ラシーン」近年、デザインが再評価されて中古車人気が上昇中の「ラシーン」

 1990年代の初頭に、日本の自動車市場ではクロカン車を中心とした「RV(レクリエーショナル・ヴィークル)ブーム」が起こりました。

 このRVブームの頃には現在のクロスオーバーSUVと同様に、クロカン車のイメージを表現しつつよりオンロードでの走りを重視したモデルが各メーカーから登場し、そのなかの1台が1994年に誕生した日産「ラシーン」です。

 外観は直線基調のフォルムのショートワゴンで、フロントにグリルガード、ルーフレール、リアに背面スペアタイヤキャリアを装着したモデルを設定するなど、見た目は背の低いクロカン車といったところです。

 搭載されたエンジンは当初1.5リッター直列4気筒のみで、後に1.8リッターとパワフルな2リッターエンジン車を追加。トランスミッションは5速MTと4速ATで、駆動方式は全車フルタイム4WDとするなど悪路走破性も考慮されていました。

 ラシーンは時代のニーズにマッチしたモデルとして一定の人気が得られましたが、RVブームの終焉からフルモデルチェンジすることなく、2000年に一代限りで生産を終了。

 しかし、近年のSUV人気の高まりからラシーンのデザインやパッケージングが再評価され、中古車の人気が上昇しており、カスタマイズをおこなう専門店もあるほどです。

※ ※ ※

 前述のとおり新車ではジムニーやランドクルーザーだけでなく、ジープ「ラングラー」「レネゲード」や、北米専用車ですがフォード新型「ブロンコ」など、直線基調の外観を持つモデルが人気となっています。

 その多くはクロカン車ですが、もっとライトなSUVでも四角いクルマが見直されており、今後も増えそうな勢いです。

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