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トヨタ新型「ランクル300」登場で再注目 英国生まれのライバル車とは

くるまのニュース / 2021年10月4日 10時10分

2021年8月にフルモデルチェンジを果たして300シリーズに進化したトヨタ新型「ランドクルーザー」。道なき道をゆくオフロード4WDとして、世界中で愛され続けてきたシリーズですが、そんなランドクルーザーのライバルとなるモデルがランドローバー「ディフェンダー」です。どんなクルマなのか、あらためて見ていきます。

■14年ぶりにフルモデルチェンジして登場した新型ランクル

 2021年8月2日、トヨタから新型「ランドクルーザー(300シリーズ)」が発売されました。フルモデルチェンジからもうすぐか2か月ですが、大人気となり納車まですでに数年待ちともいわれています。

 ランドクルーザーは、現在のトヨタのラインナップでもっとも古いモデル。トヨタにとって特別なモデルです。今回は、「ランドクルーザー」と、同等の長い歴史を持つランドローバー「ディフェンダー」の歴史を振り返ってみたいと思います。

 ランドクルーザーの歴史は、1951年に登場した初代「ランドクルーザー(BJシリーズ)」に始まります。

 初代モデルは、朝鮮戦争勃発中の米軍および警察予備隊(現在の陸上自衛隊)からの発注から生まれたジープ型のトラックでした。とはいえ、初代「ランドクルーザー」は軍に正式採用されることはなく、民生用として国内だけでなく世界中に輸出されるようになります。

 日本だけでなく、世界各地で販売されるようになったランドクルーザーは、トヨタならではの高い信頼性・耐久性、そして優れた悪路走破性から、「どこへでも行き、生きて帰ってこられるクルマ」として、また「生活を支える相棒」として、高い信頼を得ることに成功します。

 さらには、BJシリーズ直系のヘビーデューティ系(70系)だけでなく、居住性の高いステーションワゴン(最新の300シリーズ)、広範囲の用途をカバーするライドデューティ(現在のランドクルーザープラド)といった3つのシリーズを揃え、より幅広いニーズに応えるようになりました。

 その結果、誕生から約70年をかけて世界150の国と地域で、累計約1060万台以上を販売。現在でも年間30万台規模を売るベストセラーカーとなっています。

 そんなランドクルーザーの最新モデルの300シリーズは、伝統の高い信頼性・耐久性・悪路走破性に、最新技術を融合させることで、「世界中のどんな道でも疲れない」という快適性をプラスしたことが特徴です。ダカールラリーへの参戦で得られた知見を反映する、スポーティなグレード「GR SPORT」の追加もトピックとなります。

■ライバルのランドローバー「ディフェンダー」も2019年に新世代に

 日本が世界に誇るオフローダーがランドクルーザーですが、それと同等の歴史と名声を備えるのがイギリスの「ランドローバー」です。

 第二次世界大戦後に誕生した乗用車メーカーであるローバー社は、1948年に4WDモデルのランドローバーを発表します。

 アメリカのジープを発想の元としたジープ型のトラックであったことは、日本のランドクルーザーと同様です。そんなランドローバーはイギリス軍にも正式採用され、「悪路走破性の高いタフなクルマ」としての名声を獲得。シリーズ1、シリーズ2、シリーズ3と進化を続けます。

ランドローバー「ディフェンダー90」の走りランドローバー「ディフェンダー90」の走り

 その一方で、ローバー社は1970年に新規モデルとして「レンジローバー」を発表します。レンジローバーは、実用性の高い4WDモデルでありながら、高級車にもなるという新たなジャンルを切り拓いてゆきました。

 また、そのレンジローバー以外にも「ディスカバリー」などの新型車が登場したため、1948年より生産・進化してきた旧来のランドローバーは、他モデルと区別する必要性から新たに「ディフェンダー」の名前が与えられます。高級さや日常ユースを重視するランドローバーの他モデルに対して、ディフェンダーはタフなヘビーデューティ路線を担うことになったのです。

 そして、2019年に新世代のディフェンダーが発表されます。

 このモデルは、伝統の優れた走破性とタフさに、今日的な高い利便性や高品位なインテリアを融合させ、日常ユースにも耐えられるクルマとなりました。また、スタイリングの良さも新型ディフェンダーの大きな魅力でしょう。

 日本で発売されるのは、3ドアの「ディフェンダー90」(499万円から739万円)、5ドアの「ディフェンダー110」(589万円から812万円)の2タイプ。

 ボディサイズは、3ドアで全長4510mm×全幅1995mm×全高1970mm、5ドアで全長4945mm×全幅1995mm×全高1970mm。エンジンは、どちらも最高出力300馬力の直列4気筒ガソリンターボを搭載しています。

 新型ランドクルーザーのボディサイズは、全長4985mm×全幅1980mm×全高1925mm。搭載するエンジンは最高出力415馬力の3.5リッターV型6気筒のガソリンターボと、最高出力309馬力の3.3リッターV型6気筒ディーゼルターボの2種。価格は510万円から800万円となります。

 2台を比べてみれば、サイズや価格帯はだいたい同じようなものになります。新型ランドクルーザーのほうがエンジンはパワフル。一方、新型ディフェンダーは、ブランドイメージとデザインに関しては上と感じる人が多いのではないでしょうか。

 どちらも世界中の厳しい環境でも愛される2台。新型モデルになってもこれまでの良きライバル関係は続いていきます。

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