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もう復活はありえない? 2リッター2WDの王道スポーツカー3選

くるまのニュース / 2021年10月10日 6時10分

2021年10月7日に、日産新型「ノート AUTECH クロスオーバー」が発売されました。日産のベーシックカーに、新たな派生車が加わったかたちです。ノートといえば、昔ならば大衆車と呼ばれるモデルです。大衆車は1960年には誕生し、1970年代には一気にラインナップが増えました。そこで、大衆車ながら優れたデザインの日産製クーペを、3車種ピックアップして紹介します。

■クーペボディに2リッターエンジンを搭載した王道2WDスポーツカーを振り返る

 王道のスポーツカーというと、2ドアクーペもしくは3ドアハッチバッククーペのボディに、高性能なエンジンを搭載したモデルというのが一般的でしょう。

 日本では2000年代初頭まで数多くのスポーツカーがラインナップされ、とくに2リッターエンジン車はメーカー間のパワー競争が激化していたことから、短期間に目覚ましい進化が図られました。

 近年では2リッターエンジンで2WDの王道スポーツカーというと、トヨタ「86」とスバル「BRZ」が代表的な存在でしたが、新型では2.4リッターエンジンを搭載したことから、2リッターのピュアスポーツカーはますます数が少なくなってしまいました。

 そこで、隆盛を極めていた頃の2リッター2WDの王道スポーツカーを、駆動方式別に3車種ピックアップして紹介します。

●日産「シルビア」

小型FRスポーツカーの代表的存在ながら短命だった「S15型 シルビア」小型FRスポーツカーの代表的存在ながら短命だった「S15型 シルビア」

 2リッターエンジンの2WDモデルで王道中の王道スポーツカーといえるのが、FRのシルビアです。

 最終モデルとなったのが1999年にデビューした7代目の「S15型」で、性能とスタイリングともに、集大成といえるモデルでした。

 ボディは大ヒットした「S13型」以降共通の2ドアクーペのみで、3ナンバーサイズで肥大したと評された6代目からダウンサイジングして再び5ナンバーサイズに戻されただけでなく、エッジの効いたシャープなフォルムへと一新されました。

 グレード構成はエンジンで分けられ、「SR20DE型」2リッター直列4気筒自然吸気の「spec-S」シリーズと「SR20DET型」ターボの「spec-R」シリーズで、spec-Rでは最高出力は250馬力を発揮。

 また、spec-Rには新たにクロスレシオの6速MTが設定され、ヘリカルLSD、フロント対向4ピストンキャリパーを採用し、さらに車重をS14型から20kgほど軽量化したことも相まって、走りのポテンシャルは大きく向上したといえます。

 足まわりはフロントにストラット、リアはマルチリンクとS14型と同型式でしたが、サスペンション取付部の剛性アップとサスペンションジオメトリーの変更に加え、各部の補強をおこなったことで、軽快で応答遅れの少ない運動性能を実現しました。

 ピュアFRスポーツカーとして大きく進化したS15型シルビアでしたが、排出ガス規制強化などの対応が困難なことや日産の業績悪化もあって、発売からわずか3年7か月後の2002年に生産終了となってしまいました。

●トヨタ「MR2」

ハイパフォーマンスな国産MRスポーツカーとして貴重な存在だった「SW20型 MR2」ハイパフォーマンスな国産MRスポーツカーとして貴重な存在だった「SW20型 MR2」

 トヨタは1984年に、国産乗用車初のリアミッドシップ車、初代「MR2」を発売。シャープなデザインの軽量なボディに、高回転型の1.6リッター直列4気筒DOHCエンジン「4A-GELU型」を搭載(上位グレード)し、優れた走りから高い人気を獲得しました。

 そして、1989年には2代目MR2が登場。外観は初代からリトラクタブルヘッドライトを継承した低いフロントノーズが特徴で、全体のフォルムは曲面を多用した流麗かつ伸びやかなスタイリングに一新されました。

 搭載されたエンジンは最高出力165馬力の2リッター直列4気筒DOHC「3S-GE型」自然吸気エンジンと、225馬力を誇るターボエンジンの「3S-GTE型」の2タイプです。

 初期のモデルはハイパワーなエンジンにブレーキなどシャシ性能が追いついておらず、ナーバスな操縦性と評されましたが、1991年のマイナーチェンジではブレーキの強化やLSDの採用、サスペンションセッティングの変更などで、操縦性の改善が図られました。

 また、2度目となる1993年のマイナーチェンジではエンジンを中心に強化され、ターボモデルでは最高出力245馬力に向上し、自然吸気エンジンも180馬力(MT車)にアップしました。

 その後、2代目MR2は1999年まで生産され、約10年間におよぶモデルライフの間に4回のマイナーチェンジがおこなわれました。

 そのため、最終モデルでは走りのポテンシャルが大きく向上しており、今も高い人気を誇っていますが、当然のように価格は著しく高騰中です。

●ホンダ「インテグラ タイプR」

FFスポーツカー最速の称号を手に入れた「DC5型 インテグラ タイプR」FFスポーツカー最速の称号を手に入れた「DC5型 インテグラ タイプR」

 ホンダのスポーツモデルの代名詞となっているのが「タイプR」シリーズです。1992年に発売された「NSX タイプR」を皮切りに、より安価な「インテグラ」「シビック」と続き、走り好きの若者から絶大な人気を誇りました。

 そして、2001年には初代と同様に、サーキット走行を視野に入れて開発された2代目インテグラ タイプRが登場。当時、FFスポーツカー最速の称号を手に入れました。

 3ドアハッチバッククーペのみとなった外観は、大型リアスポイラーや各種エアロパーツが装着され、より戦闘的なフォルムを形成。

 内装ではレカロ製シート、MOMO製ステアリングホイール、アルミ製シフトノブといったタイプRならではのアイテムが装着されています。

 エンジンはタイプR専用のチューニングにより、最高出力220馬力を誇る2リッター直列4気筒DOHC i-VTECエンジンを搭載し、トランスミッションはクロスレシオの6速MTのみです。

 足まわりはフロントにストラット、リアがダブルウイッシュボーンの4輪独立懸架で、タイプR伝統のハードに固められた仕様とされ、一般道での乗り心地は考慮していません。

 また、アルミ製の補強部材を用いたボディ剛性のアップと軽量化に、ブレンボ製フロント対向4ピストンキャリパーの採用など、エンジンパワーに見合うシャシ性能を手に入れていました。

 その後、2004年のマイナーチェンジでは、さらなるボディ剛性の強化とサスペンションの改良、ステアリングとブレーキフィールの改善など、ポテンシャルアップが図られました。

 しかし、国内市場では3ドアクーペのニーズが低下していたことから販売は低迷し、2006年に生産を終了。インテグラの歴史も幕を下ろしました。

※ ※ ※

 アメリカホンダは2021年8月13日に、アキュラブランドからインテグラが復活すると発表しました。しかし、3ドアハッチバッククーペではなく、ティザー画像によると5ドアハッチバックとしてデビューするとみられています。

 また、同じくアメリカホンダは、2021年10月4日に新型「シビック タイプR」のテスト車両の画像を世界初公開しました。

 さすがに2ドアクーペや3ドアハッチバッククーペは望めませんが、このご時世でスポーツモデルの登場だけでも大いに歓迎すべきではないでしょうか。

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