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東名高速道に「廃墟 料金所」があった? 豊橋本線料金所はなぜ廃止? 今や最新PAになった訳

くるまのニュース / 2021年10月19日 14時10分

東名高速道路の愛知県豊橋市内の区間のなかには、2007年から2019年の12年間、本線脇に広大な空き地が存在していたといいます。謎の空き地の正体とは一体なんなのでしょうか。

■東名高速道路に広大な空き地 その正体は?

 東京都から神奈川県、静岡県を通過して、愛知県までをつなぐ東名高速道路。
 
 そんな東名高速道路には、2007年から2019年の12年間、愛知県豊橋市の三ケ日ICから豊川IC間に位置する本線脇に一部空き地となっている場所が存在していたといいます。

 高速道路の本線脇に空き地が存在していたのでしょうか。また、その空き地の正体とはなんなのでしょうか。

 この空き地について、東名高速道路を管轄するNEXCO中日本の担当者は、以下のように話します。

「もともとは豊橋本線料金所が運営されていましたが、ETCの利用率が高まったことから、豊橋本線料金所で一時停止しなくてはいけないことがお客様の負担になっていたと考えられます。

 そこで、お客さまが停止する負担と運営経費の削減のために、豊橋本線料金所は廃止に至りました」

 当時豊橋本線料金所では、現金で通行料金を支払う際に発行される通行券の不正を防ぐため、通行券の確認や新規発行などをおこなう検札作業がおこなわれていました。

 一部、ETCのレーンは設けられていたものの、2007年2月の段階で豊橋本線料金所におけるETCの利用率が81%になったことから廃止が決定されたそうです。

 このように、時代の進歩から廃止が決まった豊橋本線料金所ですが、廃止から12年が経過した2019年には跡地に豊橋パーキングエリアが建設されています。

 豊橋本線料金所の跡地には、もともとパーキングエリアが建設される予定だったのでしょうか。前出の担当者はパーキングエリアの建設経緯について以下のように話します。

「廃止した当初はパーキングエリアを設立するという計画はありませんでした。

 しかし、東名高速道路上に大型車の駐車できるスペースが少なかったことを受けて、大型車両の休憩場所が必要であると考え、豊橋本線料金所の跡地を有効活用してパーキングエリアを設立することになりました」

 また、豊橋パーキングエリア設立までの12年間については「跡地は高速道路にかかわる維持作業用車両の保管場所として活用していました」と話します。

 NEXCO中日本が公表している「ETC利用率の推移」によると、2021年8月のNEXCO中日本管轄におけるETCの利用率は94.2%を記録しています。

 新車ではETC車載器が純正で搭載されているモデルが一般的になってきていることから、今後も検札作業をおこなう料金所は高速道路上から姿を消していくのかもしれません。

※ ※ ※

 ETCが普及する以前の高速道路では、現在の現金精算同様に、通行区間を明確にするための通行券を発行していました。

 しかし、かつてはパーキングエリアなどにおいて通行券をほかの運転者と交換することで、通行区間を偽装し、通行料金の一部を免れようとする不正通行をおこなう利用者もいたようです。
 
 現在はETCによって通行区間をデータとして自動的に記録しているため、このような物理的な不正は見受けられなくなっていますが、そうした背景から、以前は検札をおこなう豊橋本線料金所のような検札所が必要だったといえるでしょう。

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