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カーナビの地図が古くなる問題はどう解決? 最新データに更新する方法とは

くるまのニュース / 2021年10月23日 14時10分

いまでは装着が当たり前ともいえるカーナビゲーション。目的地まで誘導してくれるという便利な装備である一方、時とともに地図データが古くなってしまうという不便な面もあります。カーナビの地図データを更新するにはどうしたらよいのでしょうか。

■愛車の地図データは何年前のもの? 純正ナビの更新方法とは

 現代のクルマで必需品ともなっているカーナビゲーション(以下、カーナビ)。初めて行く場所でもスムーズにたどり着けるのは、カーナビのお陰といっても過言ではありません。

 そんな便利なアイテムであるカーナビを使っていて問題になってくるのが、内蔵されている地図データが時とともに古くなってしまうことでしょう。

 新しい道路が開通したり、建物が変わったりして、カーナビの地図と実際の状況に違いが生じて混乱することがあります。

 最近の純正カーナビはバックカメラやさまざまな車載センサーとも連動し、自車の状態を管理・制御する機能などが盛り込まれていることから、昔のように気軽に社外品に交換しづらい状況です。

 また、クルマの保有期間が長くなってきていることも、古い地図データを使い続けている要因のひとつといえるでしょう。

 古くなった地図データを更新するにはどうしたらよいのでしょうか。

 最近はさまざまな方法で地図データの更新ができるようになってきているといいますが、どのような更新方法があるのか都内の中古車販売店オーナーであるN氏に聞いてみました。

「もっとも手っ取り早いのは、ディーラーでカーナビの更新作業を依頼することです。費用はかかりますが、適合する正規データの更新なので不具合が出にくいという安心感があります」

 メーカーによって違いはあるものの、純正ナビはだいたい1年に1回、データの更新がおこなわれているといいます。

 この更新頻度に連動するように、新車購入から3年間で3回まで地図データの更新が無料で受けられるサービスを用意しているメーカーもあります。

 ディーラーでの地図データの更新はいくらぐらいかかるのでしょうか。

「カーナビの更新料金は、だいたい1万5000円から2万5000円前後の更新データ料+工賃となっています。工賃は各店舗によって違うのですが、HDDナビの脱着などで7000円前後の工賃がかかるメーカーもあります。これはディーラーに直接問い合わせして確認してみてください」(中古車販売店オーナーN氏)

 カーナビの地図データ更新で2万円から4万円の出費は高額な印象もあります。

 ただし、諦めずにカーナビの型番などを調べてみることをお勧めします。というのも、型番によっては無料でアップグレードできるカーナビもあるのです。

 たとえば日産の「ホリディ・スポット更新対応」ナビなら、本体からSDカードを抜き出し、専用サイトからPC経由でSDカード内に新規データをダウンロードして、カーナビにSDカードを差し込むだけでデータ更新ができます。

 またBMWやアウディなどの輸入車メーカーでも自分でアップグレードできるサービスを展開しています。この場合は専用サイトへの登録が必要だったり、別途専用のデータプラグが必要だったりと、多少ハードルは高そうですが工賃を払わずに済みます。

「もうひとつの方法としては新しい地図データが入ったメディアの中古品を購入して自分で更新する方法もあります。最新版が入手できるかは不確定ですが、少なくとも10年近く前のクルマに装着されているカーナビは、各メーカーが最近展開しているコネクテッドサービス非対応です。

 SDなりDVDなり新しい地図データを自分で入手・更新したほうが安く済みます。ディーラーと違い自己責任にはなりますが、パソコンのOSのアップデート作業程度のスキルがある人なら大丈夫でしょう」(中古車販売店オーナーN氏)

※ ※ ※

 新しいカーナビの地図データはクラウドやコネクテッドサービスを活用して更新しやすいのですが、すでに装着されている古いカーナビを活用する場合はそれなりに知識と知恵を活用する必要がありそうです。

 まずは自分のクルマに装着されているカーナビの型番を確認して、販売店などに地図データ更新の相談をしてみるのがよいでしょう。

■カーナビにはどんな種類がある?

 カーナビには、新車時に装着される「純正カーナビ」と、クルマを購入してから後付けで設置する「社外カーナビ」に分類されます。

 まず純正カーナビは、ダッシュボードにぴったり収まっているのが特徴です。この純正カーナビにも「ディーラーオプション」と「メーカーオプション」の違いがあります。

メーカーオプションのカーナビメーカーオプションのカーナビ

 メーカーオプションのカーナビは、クルマの生産ラインで組み込まれたものです。インパネデザインとのマッチングや各種センサーと連動させるなど、トータルで制御されるのが特徴です。

 ディーラーオプションは、その名のとおりディーラーで装着されるもの。サイズの制約などはあるものの、比較的自由に商品を選べる可能性があります。

 どちらもGPSやGセンサー、車速センサーなどと連動し正確な位置情報を表示してくれますが、その反面、かんたんに取り替えるのが難しく、また操作や機能に制限(走行中など)がかかっていることが多いといわれています。

 一方で社外カーナビの場合は、操作性やエンターテイメント性などを高めた高性能さが魅力。また予算に応じてさまざまな機種やモニターサイズが選べるのも大きなポイントです。

 地図データもクラウドデータを使用して更新できるナビもあり、新しい地図データを使いやすいというメリットもあります。

 デメリットとしては、故障や不具合が発生した場合はオーディオメーカーや購入店舗とやりとりする必要があり、かつ保証期間が短いケースが多いというのが悩ましいところです。

 最近の傾向としては、以前よりは安く装着でき、センサーやバックカメラ、先進運転支援システムとも連動された純正ナビの装着率が高くなっており、これが古い地図データを使い続ける要因のひとつにもなっています。

 ちなみに、ナビの記録メディアもSD、DVD(CD)、HDDと分かれており、メーカーや車種によって装着されているカーナビの種類も違うとされています。

 そのほか、モニターの位置などによって「インダッシュ型」と「オンダッシュ型」に分類できます。また、社外品のカーナビには「ポータブル型」というのもあります。

 これまでのカーナビはほとんどがダッシュボードのなかにスッキリ収まるインダッシュ型が主流でしたが、最近はナビ画面の大型化に伴ってオンダッシュ型が増えています。

 ただし、純正のオンダッシュ型カーナビはモニターが固定されていることがほとんどで、インダッシュ型のようにモニターを交換するのは難しいです。

※ ※ ※

 メーカー純正のカーナビとして、最近はコネクティッド技術を盛り込んだものが登場しています。

 通信によって地図を自動更新する機能はもちろん、車内で使えるアプリが提供されるほか、緊急時のサポート機能や車内Wi-Fiといった多機能さが魅力ですが、携帯電話と同じく使用料が別途必要になることがあります。

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