高性能なクルマは美しくあれ! 平成に誕生したセクシーなスポーツカー3選
くるまのニュース / 2021年11月8日 16時10分
速く走ることに特化したクルマといえばスポーツカーです。スポーツカーはハイスペックなだけでなく、見た目にもスピーディなデザインで、とくにクーペボディのモデルは美しいフォルムを採用しているケースが多い印象です。そこで、平成に誕生したセクシーなクルマを、3車種ピックアップして紹介します。
■平成に誕生した美しいフォルムスポーツカーを振り返る
フェラーリの創始者であるエンツォ・フェラーリは、速いクルマは美しくなければならないという持論があったといわれ、実際にフェラーリのモデルは黎明期から美を追求していました。
速いクルマといえばスポーツカーやスーパーカーが挙げられますが、ハイスペックなエンジンや優れた足まわりだけでなく、見た目にもスピーディなデザインを採用しているケースが多いといえるでしょう。
さらにクーペボディのスポーツカーでは空力性能を重視したフォルムによって、美しいスタイリングを実現しています。
そこで、スポーツカーの全盛期だった平成の時代に誕生したモデルのなかから、セクシーなクルマを3車種ピックアップして紹介します。
●日産「フェアレディZ」
歴代でももっとも美しいデザインと評される「Z32型 フェアレディZ」
日産のクルマづくりが大きな転換期を迎えたのは、1989年の平成元年前後で、今も語り継がれる数多くの名車が誕生しました。
そのなかの1台が、1989年7月にデビューした「Z32型」こと4代目「フェアレディZ」です。
搭載されたエンジンは全車3リッターV型6気筒DOHCで、上位グレードにはツインターボが装着され、国産車では史上初の280馬力を発揮。これがきっかけで国産車は280馬力を上限とする自主規制が2004年まで続くことになりました。
また、ハイスペックだったのはエンジンだけでなく、サスペンションは新開発の前後マルチリンクを採用し、ターボモデルには「スーパーHICAS(電子制御式4WS)」を搭載するなど、優れたハンドリング性能も実現していました。
そして、外観はニュージェネレーションのスポーツカーにふさわしく、それまでのフェアレディZのイメージから脱却を図り、全幅の拡大と低い全高によるロー&ワイドの迫力あるフォルムを採用。
全体のシルエットは低いフロントフードによるウェッジシェイプで、柔らかな曲面で構成されたボディは国内外で高く評価され、歴代で屈指の美しいボディともいわれています。
●アンフィニ「RX-7」
古典的な要素と最新のデザインが融合したピュアスポーツカーの「RX-7」
かつて、マツダのスポーツカーといえばロータリーエンジン車というのが定番でした。なかでも究極の進化形モデルとして今も世界的に高い人気のモデルといえば、1991年10月にデビューした「FD3S型」ことアンフィニ「RX-7」です。
高いポテンシャルを秘めたピュアスポーツカーとして開発されたRX-7は、ロングノーズ・ショートデッキの3ドアハッチバッククーペのフォルムや、ダブルバブルのルーフ形状、リトラクタブルヘッドライトといった古典的なスポーツカーの要素を取り入れつつも、空力性能を重視した当時最新のデザインコンセプトを融合。
内装はタイトかつ機能的なもので、ドライバーの眼前には数多くのアナログメーターを配置し、クラシカルなスポーツカーのイメージ継承しながら曲面を多用した斬新なコクピットです。
エンジンは最高出力255馬力を発揮する654cc×2ローター・2ステージツインターボロータリーを搭載。軽量な車体と、アルミ製アームを採用した前後ダブルウイッシュボーン・サスペンションにより、高い運動性能を実現しました。
その後、改良が重ねられて1999年には最高出力280馬力に到達し、外観も基本的なフォルムはそのままに、さらにピュアスポーツカーとしての印象を強めるモディファイが施されました。
しかし、排出ガス規制の強化やスポーツカー人気の低迷もあり、2003年に生産を終了してRX-7は長い歴史に幕を下ろし、すでに絶版となってから18年が経とうとしていますが、人気に陰りはありません。
●ホンダ「NSX」
斬新なコンセプトと美しいデザインを採用した和製スーパーカーの「NSX」
ホンダは4輪自動車製造の黎明期だった1963年に、本格的なオープン2シータースポーツカーの「S500」を発売し、1980年代からは「バラードスポーツ CR-X」や「インテグラ」などの小型FFスポーツカーを展開しました。
さらに1980年代の終わりには、F1参戦などで培った技術をフィードバックして世界に通用するスーパースポーツカーの開発に着手し、1990年9月に初代「NSX」が誕生。
NSXは量産車世界初のアルミ製モノコックを採用し、超高性能車ながらも普段使いにも対応するスーパーカーという斬新なコンセプトで、それまでのスーパーカーの概念を変えたほどのインパクトがありました。
リアミッドシップに搭載されたエンジンは、新開発の3リッターV型6気筒DOHC VTECで、自然吸気ながら最高出力280馬力を発揮。
車体の開発にはF1パイロットの故アイルトン・セナ氏や、中嶋 悟氏が携わったことも多いに話題となりましたが、その効果は大きく、欧州製スーパーカーと同等以上の高い運動性能を実現していました。
そして、外観はクサビそのものといったウェッジシェイプで、低いスタンスとスーパーカーでは王道のフォルムを採用し、あえて後端にトランクを設置したことで伸びやで美しいシルエットを描いていました。
その後、デザインとエンジンを変更する大きな改良がおこなわれ、初代NSXは2005年に生産を終了。今も世界中の日本車好き、スポーツカー好きからは垂涎のクルマに君臨しています。
※ ※ ※
今回、紹介した3台は、どれもスポーツカーとして王道をいくデザインです。
一方で、日産「スカイラインGT-R」や、三菱「ランサーエボリューション」、スバル「インプレッサ WRX」など、生粋のスポーツカーながらいわゆる「箱」のモデルも、今回の3台とは違った魅力があります。
性能は第一級でも流麗ではないフォルムという「外しの美学」も、多くのファンが存在するのではないでしょうか。
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