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「2050年交通事故死者ゼロ」は本当に可能? AIを用いたホンダの最新安全機能を体験!

くるまのニュース / 2021年11月28日 14時10分

ホンダは「2050年交通死亡事故死者ゼロ」に向けた取り組みを世界初公開しました。AIを使った安全技術や「Honda SENSING 360」といった最新技術を体験しました。

■「交通事故死者ゼロ」を目指すホンダの方針とは

 ホンダは2021年11月25日、「2050年交通事故死者ゼロに向けた、先進の将来安全技術」を世界初公開しました。

 肝になるのは、AI(人工知能)や通信によるコネクテッド技術です。

 そうした最新の安全技術を、ホンダが研究開発を進めているさくらテストコース(栃木県さくら市)で実際に体験してきました。

 まず、本田技術研究所の大津啓司社長と、本田技術研究所の先進技術研究所 安心安全・人中心ドメイン統括 高石秀明エグゼクティブチーフエンジニアから、「2050年交通事故死者ゼロ」に向けた具体策が示されました。

 第一段階として、2030年までにホンダの二輪車と四輪車が関与する交通事故死者を現在から50%削減することを目指すといいます。

 WHO(世界保健機構)によると、直近データである2018年統計では、世界全体での交通事故死者は年間約135万人にも及びます。

 このうち、四輪が約39万2000人、二輪が約37万8000人、自転車が約4万1000人、歩行者が約31万人、残りはその他として分類されています。

 交通事故死者を国・地域別にみると、もっとも多いインドが約30万人、中国が約25万6000人、欧州が約8万5000人、北米が約4万2000人、そして日本は約5000人(2020年は2839人)となっています。なお、新興国では二輪での死者が多いのが特徴です。

 このような事故の実態を踏まえて、ホンダの方針は、先進国向けと新興国向けに分類しています。

 先進国では、2030年までに死亡事故シーンを100%カバーする技術を四輪全車種に適用。死亡事故シーンをカバーする割合は、「Honda SENSING」の技術進化と普及の拡大で62%、また歩行者保護・衝突性能強化と先進事故自動通報で38%としています。

 一方の新興国では、2030年までに二輪と四輪双方へ安全技術を全機種に適用すると同時に、すべての人に安全教育の機会を提供します。新興国では、二輪や四輪の免許取得を教習所でおこなわない場合もあるからです。

 こうしてホンダは2030年までにグローバルで安全技術についてさまざまな方策を進め、その先である2030年から2050年には安全・安心のネットワーク技術により「すべての交通参加者が共存」する世界を目指すといいます。

■「Honda SENSING 360」や「知能化運転支援技術」を体験

 ホンダのさくらテストコースでは模擬の交差点など市街地の状況を設定するなど、予防安全に対するさまざまな実験がおこなわれています。

 まずは、「Honda SENSING 360」を体験しました。

 従来のHonda SENSINGに加えて、交差車両の検知、カーブ減速支援、交差点での歩行者や二輪車を検知する性能が上がっています。

歩行の動きがインジケーターで表示される機能(ホンダ公式YouTubeより)歩行の動きがインジケーターで表示される機能(ホンダ公式YouTubeより)

 衝突被害軽減ブレーキでは、従来のHonda SENSINGに比べて初期制動から完全停止までの乗員が受ける力がジェントルになった印象がありました。しっかり止まるのですが、乗員への心理的な負担が少ないように感じます。

 また、見通しの悪い交差点で右から時速80kmのクルマが目の前を横切るシーンでは、かなり早い段階でクルマを検知し、警報とブレーキがかかりました。

 次に、世界初公開となった「知能化運転支援技術」について説明を受けました。

 これは、「ドライバーが不安に感じる運転ミスの根本的な原因」を解明するため、医療で使われているMRI(磁気共鳴機能画像技術)を使って運転中の脳の状態を把握するという画期的なものです。

 実験により、運転初心者や高齢者の不安の要因について、脳活動とのつながりが見えてきました。

 そうした知見を組み込んだドライビングシミュレーターを体験しましたが、ドライバーの運転でのリスクをリアルタイムで認識し、AI(人工知能)がリスクから遠ざける操作を促しました。具体的にはステアリング操作の補助や、アクセルからの振動などを感じました。

 また、実車による走行では、見落としや予知予見をミスしないよう、認知に対するアシストを体験しました。

 交差点で右折して横断歩道の手前でいったん停止、歩行者の動きを見ていると、その後ろから来る自転車の動きが分かりにくい場合、ダッシュボード上のリスクインジケーターがリスクの場所や方向を知らせてくれました。またシートベルトを通じた振動で注意喚起します。

 次いで、直進路では、斜め後方のバイクの存在について、シートの肩部分に搭載されたスピーカーから注意音(立体音響)が出ましたが、実用化された場合の有効性を強く感じました。

 また、眠気を感じた場合、人は心拍数が下がる傾向があるといいますが、シート座面が振動し、心拍数を上げて眠気や疲労を軽減する機能についても、腕に心拍数計測機器を装着した状態で体験しました。

 そのほか、自立する電動二輪車のデモンストレーションでは、2017年発表の初期モデルから大きく進化しライダーとバイクとの連携が自然となった印象がありました。

 さらには、すでにソフトバンクと連携して実証実験が始まっている、接近するクルマの存在をスマホに音や振動で知らせる協調型リスクHMI(ヒューマンマシンインターフェイス)のデモンストレーションを見ましたが、歩行者事故軽減に極めて有効なシステムであることを実感しました。

 こうしてさまざまな体験や説明、そしてホンダの研究者と最新技術を通じて意見交換することができました。

 そのうえで、「2050年全世界での新車だけではなく保有を含めた、ホンダの二輪・四輪での交通死亡事故死者ゼロ」実現に向けた可能性を感じると同時に、社会全体が大きく変わることに対する課題も浮き彫りになったと感じました。

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