まもなく米国で登場! 1000馬力のハイパー電気自動車「ハマーEV」は日本でも発売される?
くるまのニュース / 2021年12月3日 17時40分
2020年10月20日に米国で発表された新型「ハマー」。10年ぶりに復活したハマーは電気自動車(EV)となり、最高出力1000馬力を発生するというハイパーEVトラックとして生まれ変わっています。もうすぐ北米で登場するハマーEVとはどんなクルマなのか、あらためて紹介します。
■0-96km/h加速なんと3秒というハイパーEV
2020年10月20日、米ゼネラル・モーターズ(GM)は、GMCブランドから新型モデル「ハマーEV」を発表しました。およそ10年ぶりの復活となるハマーの新型モデルは、GMCブランドとしては初のEVになります。
ハマーEVは、パフォーマンス違いによって4種類のモデルが計画されており、その第一弾が「ハマーEV Edition 1(エディション1)」です。その価格は11万2595ドル(約1180万円)からで、2021年4月に予約が開始されましたが、わずか数日で完売しました。
当初、ハマーEVエディション1の発売は2021年秋とされていましたが、昨今の半導体不足などの理由により遅れているようです。それでもこの12月中、遅くとも2022年初頭には北米で登場するとの見込みです。
ハマーEVエディション1は、驚くべき高性能を誇っています。3モーター仕様でトータル最高出力1000馬力・最大トルク1万1500lb-ft(約1万5590Nm)というスペックだといいます。
これにより、0-60mph(0-約97km/h)加速が約3秒という、とんでもないパフォーマンスを発揮します。リアのふたつのモーターを使うトルクベクタリング機能も備わっているというから、オフロードだけでなくオンロードでも、驚くほどの速さと予想されます。
ハマーEVエディション1は、アルティウムバッテリーを24モジュール搭載。推定での航続距離は329マイル(約530km)といわれています。
350kWの直流急速充電機能があり、10分間で約100マイル(約160km)走行分の充電が可能となるといいます。また、ハンズオフ機能を備えた先進運転支援機能「スーパークルーズ」を搭載。ACC中のハンズオフと、自動での車線変更を可能としています。
ハマーEVは荷室のあるボディと、「ハマーEV SUV」と呼ばれるタイプの2種類のボディがあります。またパワートレインは4タイプを用意。
ハマーEVエディション1に続き、2022年には2番目のモデルとなる最高出力800馬力の「ハマーEV 3X」(9万9995ドル:約1050万円)が発売される予定です。
さらに2023年には、2モーターで最高出力625馬力・航続距離300マイルの「ハマーEV 2X」(8万9995ドル:約945万円)、2024年に最高出力625馬力で航続距離250マイルの「ハマーEV 2」(7万9995ドル:約840万円)と続きます。最初にハイパフォーマンスでもっとも高価なモデルが登場し、1年ごとに廉価版が登場することになります。
■日本にハマーEVがやってくる可能性は?
では、そんな「ハマーEV」は日本でも発売されるのでしょうか。そして、もし発売されるとすれば、どこからの発売となるのでしょうか。
2002年に発売されたハマー「H2」。日本では三井物産オートモービルが輸入販売をおこなっていた。ハマー「H3」も同様だった
これはどういうことかといえば、かつて日本でも導入されていた「ハマーH2」「ハマーH3」はもともとGMのクルマではあったのですが、当時の日本での正規販売は、GMジャパンではなく三井物産オートモーティブが担ってきたのです。
ハマーEVの導入計画はあるのだろうか。GMジャパンに話を聞いてみると「ハマーEVが日本に導入される予定はありません」との明快な答えが返ってきました。「そもそもGMCブランドを日本に入れる予定がないからです」ともいいます。
ちなみに、かつてハマーを日本で販売していた三井物産オートモーティブですが、現在では商用車の輸出や中古車のインターネットオークションの運営をおこなっており、乗用車の新車販売は手がけていません。
※ ※ ※
つまりは、いまのところハマーEVが日本にやってくる予定はまったくありません
しかしハマーEVは、毎年のようにバリエーションを増やしていく予定です。本国アメリカで、それなりの数が売れるようなった先には、あらためて日本への導入が検討されるかもしれません。
それに、そもそもは現地となるアメリカでのヒット。それがないことには、アメリカ以外の国々で販売するという話も出てこないはず。今後のアメリカでの販売状況にまずは注目といったところです。
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