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やりすぎ感がないのが好印象!? 「適度に高性能」な2リッター車3選

くるまのニュース / 2021年12月6日 6時10分

クルマ好きなら誰でも一度は所有したいと思うのがスポーツカーです。しかし、あまりにも性能を追求してしまうと、普段使いには厳しい面があるといわざるを得ません。そこで、適度に高性能でドライビングプレジャーあふれるモデルを、3車種ピックアップして紹介します。

■やりすぎていない魅力的な「やや」高性能車を振り返る

 近年、SUV人気がますます高まっているなか、ラインナップの減少が続いているのがスポーツカーです。2000年代の初頭までは数多くのスポーツカーが存在していましたが、徐々に減り、現在に至ります。

 スポーツカーというとクルマ好きなら誰もが一度は所有したいと思うものです。しかし、あまりにも動力性能や運動性能を追求してしまうと、普段使いには厳しい面があるのも否めません。

 たとえば、ハイパワーなターボエンジンでは燃費が極端に悪くなり、ガソリン価格の高騰が続く今では燃料代も馬鹿になりません。

 また、サーキット走行にも対応したようなガチガチの足まわりでは公道での乗り心地は最悪で、日常のドライブが苦痛になってしまいます。

 かといって、普段使い用に複数台を所有するのも、経済的にも置き場所でも現実的ではないという人が多いのではないでしょうか。

 そこで、普段使いも可能で、適度に高性能な2リッターNAエンジンを搭載した余裕あるパワーのモデルを、3車種ピックアップして紹介します。

●ホンダ「インテグラ タイプS」

「タイプR」ほど高性能ではないものの十分にハイパフォーマンスな「インテグラ タイプS」「タイプR」ほど高性能ではないものの十分にハイパフォーマンスな「インテグラ タイプS」

 ホンダのアメリカ法人は現地時間の2021年11月11日に、かねてから予告していたとおり、アキュラ新型「インテグラ」のプロトタイプを世界初公開し、インテグラの名が注目されています。

 日本では2007年にインテグラは生産を終了してしまいましたが、今も高性能モデルの「インテグラ タイプR」を中心に人気があります。

 しかし、タイプRは現実的ではないほど価格が高騰しており、さらに普段使いには厳しいほどハードなクルマです。

 そこで、適度に高性能なモデルとしてクローズアップされるのが、「インテグラ タイプS」です。

 2001年に発売された4代目インテグラではタイプRとともに「iS」の2グレードが展開され、タイプRは最高出力220馬力を誇る2リッター直列4気筒エンジンと6速MTの組み合わせのみですが、iSにはタイプRと同じ2リッターながら実用域のトルクを重視した最高出力160馬力のエンジンが搭載され、トランスミッションは5速MTと5速ATが選択できました。

 そして、2004年のマイナーチェンジでは、iSが「タイプS」へとネーミングを変更。エンジンは160馬力のままでしたが、17インチホイールの採用とともにブレーキ容量のアップや、サスペンションセッティングの変更により重心高を7mmダウン。

 また、ステアリング系の最適化により応答性に優れたハンドリングに改善され、MT車ではシフトフィールも向上するなど、細かなチューニングが随所に施され、走行性能とコーナリング性能ともに高められました。

 現在、タイプSならば価格高騰を免れており、4名乗車の機会がほとんどないのであれば、良いチョイスでしょう。

●スバル「レガシィB4 2.0R」

シリーズでも唯一無二の高回転型自然吸気エンジンを搭載した「レガシィB4 2.0R」シリーズでも唯一無二の高回転型自然吸気エンジンを搭載した「レガシィB4 2.0R」

 スバルは2021年10月7日に、ステーションワゴンタイプのSUVで6代目となる新型「レガシィ アウトバック」の日本仕様を発表しました。しかし、すでに国内市場ではセダンの「レガシィ B4」はラインナップされていません。

 かつてスバルを代表するミドルクラスセダンだったレガシィは、1989年に初代が誕生して以来、高性能グレードといえばターボエンジンでした。

 世界ラリー選手権での活躍から、スバルの高性能車はターボエンジンによってブランドイメージの向上が図られたためですが、4代目レガシィに2003年に加わった「レガシィB4 2.0R」は、それまでと異なる高性能な2リッター自然吸気エンジンを搭載したモデルとして、異例のモデルといえました。

 外観はターボ車と基本的には共通のデザインですが、ボンネットのエアスクープが省略され、スマートな印象です。

 搭載されたエンジンは2リッター水平対向4気筒DOHCで、11.5という高い圧縮比によって最高出力190馬力を7100rpmで発揮(MT車)する高回転型エンジンです。

 トランスミッションは5速MTと4速ATが設定され駆動方式はAWDとし、優れた旋回性能と高い走行安定性はターボモデルと変わりありません。

 レガシィB4 2.0Rはシャシ性能が優れたボディに、ほどよいパワーのエンジンという組み合わせによって高く評価されましたが、2009年に5代目の登場とともに、廃止されてしまいました。

 なお、レガシィシリーズで高性能な2リッター自然吸気エンジンを搭載したモデルは、この2.0Rが最初で最後で、以降のレガシィには設定されていません。

●トヨタ「カローラツーリング“2000 Limited”」

令和にデビューした貴重な2リッター自然吸気エンジン車である「カローラツーリング“2000 Limited”」令和にデビューした貴重な2リッター自然吸気エンジン車である「カローラツーリング“2000 Limited”」

 現行モデルでは、2リッターの自然吸気エンジンそのものが少数派となってしまいました。さらにスポーティなモデルとなると、ほとんど淘汰されている状況です。

 そんななかトヨタは、2020年6月に2リッター直列4気筒エンジンを搭載した特別仕様車「カローラツーリング “2000 Limited”」を500台限定で発売しました。

 この2リッター自然吸気エンジンは「RAV4」やレクサス「UX」といったSUVに搭載された「ダイナミックフォースエンジン」で、最高出力170馬力を発揮。パワフルなだけでなく高効率化によって、WLTCモード16.6km/Lという低燃費も実現しました。

 トランスミッションは、2000 Limited専用となるパドルシフト付の10速スポーツシーケンシャルシフトマチック(CVT)が組み合わされています。

 外装では、切削光輝+ブラック塗装の専用17インチアルミホイールや、シルバーメタリック塗装のルーフレールなどを特別装備し、カラーリングも特別色を設定。

 内装はカローラツーリングの上級グレードの装備に準じていますが、フロントシートはホールド性を高めるとともに、表皮に撥水(はっすい)加工を施した上級ファブリックスポーツシートを採用。また、随所にレッド加飾を取り入れており、スポーティに演出されました。

 2000 Limitedは完売しているため新車は入手できませんが、中古車はわずかな台数が流通しており、プレ値もついていません。

 なお、2021年4月には、2000 Limitedと同じエンジンを搭載したアウトドアテイストの特別仕様車「カローラツーリング アクティブライド」も、500台限定で販売されました。

※ ※ ※

 前述のとおり2リッターの自然吸気エンジンは、だいぶ少なくなってしまいました。

 今回、紹介したクルマのように中古車ならばまだまだ魅力的な2リッターNAエンジン車が入手できますが、ネックとなるのが税金の重課で、初年度登録から13年を超えると自動車税と重量税の額が上がります。

 ところが2021年10月22日に、東京都知事の諮問機関である都税制調査会が、自動車税をはじめとする税制の在り方を取りまとめた答申を発表しました。

 重課について合理性がないなどの内容が議論されており、今すぐ税制が変わるわけではありませんが、まずは改革に向けての第一歩になりそうです。

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