1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ

「俺の車に触るんじゃねえ」 スゴい客も対応する車買取査定員の密かな楽しみとは?

くるまのニュース / 2021年12月29日 10時10分

ネットのクルマ買取一括査定サービスの普及もあり、クルマの出張査定は多くの人にとって身近なサービスになりつつあります。買取査定員は、日々どのような体験をしているのでしょうか。

■競合他社の査定員と「数日に1回は鉢合わせる」!?

 近年、インターネット上でよく見かけるクルマの一括査定サイトの普及もあり、クルマの出張査定は私たちにとって身近なサービスになりつつあります。

 問い合わせした顧客の駐車場へ向かう買取査定員も少なくありませんが、彼らはさまざまなユーザーと出会うなかで、ときに珍しい体験をすることもあるといいます。いったいどんな体験談があるのでしょうか。

 クルマの一括査定サイトの多くは、ユーザーがクルマの情報を入力すると複数の買取業者にその情報が提供されるという仕組みになっています。

 その後の流れは、各買取業者と査定日時をすり合わせ、出張査定を依頼。最終的に、買取業者から提示された見積もりに納得すれば、売却に至ります。

 こうした仕組みから、ユーザーが多忙で出張査定に応じる時間が限られる場合は、同じ時間に複数の買取業者が買取査定に向かう場合もあるといいます。

 またユーザーのなかには、あえて複数の買取業者を同じ時間にバッテイングさせ、競合させる方法を採る場合もあるようです。

 ある買取査定員A氏に話を聞いたところ、同じエリア内にある競合他社の査定員とは「数日に1回は鉢合わせる」と表現するほど、良くも悪くも“顔なじみ”になっていると話します。

 出張査定に集まる業者の数は車種によっても差があるといい、とくに近年価格が高騰している国産スポーツカーの場合は、査定員同士で取り合いのような状態になるということです。

 1件の査定にかける時間について、ケースバイケースであるとしたうえでA氏は「平均で1時間くらいです。かかっても、最大2~4時間程度で済むように心がけています」と話します。

■仕事のなかであった体験とは?

 また、これまでさまざまなユーザーに接してきたなかで、大変だと感じた経験はあるのでしょうか。

 買取査定員B氏は、契約締結したと思ったらユーザー都合でクルマが引き渡されず、ごねられたという事例があり、そのときは大変だったと話しました。

出張査定では、実車のある場所まで査定員が来るのが基本(画像はイメージ)出張査定では、実車のある場所まで査定員が来るのが基本(画像はイメージ)

 また、別の買取査定員C氏は、査定の際に「自分のクルマに触らないでほしい」という依頼を受け、困惑したことがあると話します。

「本人の希望としては、クルマについている各種機能をすべて自分で操作し、その様子で査定してほしいということでした」と振り返ります。

※ ※ ※

 行ってみないと、どのようなユーザーが待っているか分からない買取査定員という仕事のなかで、楽しみややりがいを感じる瞬間はあるのでしょうか。

 前出のC氏は、「時々、この仕事をしていないと触れられないような高級スポーツカーの査定を担当することがあります。見るだけでなく、クルマを動かすことができたのは、この仕事冥利に尽きると感じます」と回答しました。

 また、買取査定員D氏は「この仕事に就く前はクルマに詳しくありませんでしたが、いまでは車種だけでなくクルマの装備については即座に判別できるようになりましたね」と、経験を重ねるに連れて得たスキルを振り返ります。

 一台のクルマを買い取るためにさまざまな人が集う出張査定の現場では、日々さまざまなドラマが生まれているのかもしれません。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください