無くなったのがメチャメチャ残念! かなり魅力的だったダイハツの絶版車3選
くるまのニュース / 2021年12月27日 16時10分
ダイハツの前身である「発動機製造株式会社」は1907年(明治40年)に創業。国内の自動車メーカーのなかでも屈指の老舗企業であるダイハツは、これまで数多くのクルマを世に送り出してきました。そこで、比較的近年まで生産されていたダイハツのイケてるクルマを、3車種ピックアップして紹介します。
■近年まで生産されていたダイハツのイケてるクルマを振り返る
ダイハツは1907年(明治40年)に、当時の大阪高等工業学校(現在の大阪大学工学部)の学者や技術者が中心となり、前身である「発動機製造株式会社」として創業。
そして、1930年(昭和5年)に同社初の自動車の生産を開始し、1951年には「ダイハツ工業株式会社」へ社名を変更して現在に至ります。
この国内でも屈指の老舗自動車メーカーであるダイハツは、これまで数多くの名車を含むクルマを世に送り出してきました。
そのなかには、惜しまれつつ消えた優れたクルマも存在。そこで、比較的近年まで生産されていたダイハツのイケてるクルマを、3車種ピックアップして紹介します。
●ラガー
スタイリッシュでメカも本格的だったクロカン車の「ラガー」(画像は欧州仕様)
ダイハツは2019年11月に、コンパクトSUVの「ロッキー」を発売しました。この車名はかつて同社がラインナップしていたクロカン車が元祖であり、復活を遂げたことになります。
そして、さらにもう1台のクロカン車として1984年に誕生した「ラガー」があり、1974年発売の同初のクロカン車「タフト」の後継車として開発されました。
ラダーフレームにボディを架装し、サスペンションは前後リーフリジッドという、クロカン車としては王道の構造を採用しており、高い悪路走破性を実現。
ボディタイプは全車2ドアで、車体後部が幌の「ソフトトップ」、FRP製の「レジントップ」、すべてスチール製ボディの「ハードトップ」の3タイプが展開されました。
パワートレインは1種類のみとシンプルで、2.8リッター直列4気筒OHVディーゼルターボエンジンに5速MTが組み合わされ、駆動方式はパートタイム4WDです。
都会的な雰囲気のロッキーと、よりタフなラガーという2台のクロカン車が同時期に販売されていましたが、1997年に両車とも国内向けの生産を終えました。
その後も欧州やインドネシアで販売が継続されましたが、2007年に消滅しました。
●ブーン X4
戦うことを前提に開発された過激な性能のコンパクトカー「ブーン X4」
ダイハツは1990年代から2000年代にかけて、モータースポーツへの参戦とサポートを積極的におこなっていました。
そのためのモータースポーツベース車の「ミラ X4」や「ストーリア X4」を開発し、2006年にはストーリアX4の後継車として「ブーン X4」を発売。
ベースとなったブーンはトヨタと共同開発したコンパクトカーで、トヨタからは「パッソ」の車名で販売されました。
そしてブーン X4は最高出力133馬力を発揮する936cc直列4気筒ターボエンジン「KJ-VET型」を搭載。トランスミッションはクロスレシオの5速MTのみの設定で、駆動方式はフルタイム4WDを採用するなどベーシックなブーンとは完全に別物でした。
さらに、インタークーラーのフィンを冷却し、吸気温度を下げることでエンジン性能を最大限に発揮する「インタークーラーウォータースプレー」も装備。
また、外観ではボンネット上にインタークーラー冷却用の大型エアダクトを設置しており、ブーンを戦闘マシンへと変貌させています。
エンジン以外でも、前後スタビライザーを装着したスポーツサスペンションと、フロントデフには機械式LSDが装着され、わずか980kgという軽量な車体により優れた加速性能と高い運動性能を発揮。
なお、純粋なモータースポーツベーシュ車とともに、普段使いを前提として装備が充実した「ハイグレードパック」も設定されました。
その後、2009年にブーン X4の生産を終了。ダイハツはモータースポーツ活動を縮小したため、以降は高性能なコンパクトカーは登場していません。
●テリオスキッド
早期に誕生した軽クロスオーバーSUVで悪路走破性も高かった「テリオスキッド」
現在、SUV人気は衰えることを知らず、軽自動車にもSUVテイストのモデルが続々と登場しました。
一方、1998年に発売されたダイハツ「テリオスキッド」はクロスオーバーSUVながら、本格的な悪路走破性を実現した軽自動車でした。
テリオスキッドは同社の登録車「テリオス」に対し、軽自動車規格に合致するボディとエンジンを搭載して開発されました。
外観は5ドアの軽トールワゴンで、リアゲートに背面スペアタイヤを設置しており、見た目にもオフロードカーをイメージさせました。
また、ラダーフレーム状の構造部材とモノコックを融合した高剛性シャシを採用し、15インチタイヤを装着して最低地上高は195mmと余裕あるクリアランスを確保。
エンジンはフロントに縦置きに搭載された最高出力60馬力(後期型では64馬力へと向上)を発揮する直列3気筒ターボで、トランスミッションは5速MTと4速ATが設定されました。
駆動方式はFRをベースとしたフルタイム4WDと2WDで、4WDにはセンターデフロックを備えるなど、メカニズム的にはかなり本格的でした。
テリオスキッドは使い勝手の良いオフロードカーというコンセプトの稀有なモデルで、2012年まで生産されました。
※ ※ ※
冒頭で触れたロッキーには、2021年11月に、エンジンで発電し、その電力を使用してモーターで走行するシリーズハイブリッドシステム「e-SMART HYBRID」を搭載したモデルが追加ラインナップされました。
価格(消費税込)は211万6000円からと戦略的な設定で、28.0km/L(WLTCモード)という優れた経済性を実現するなど、ライバルが数多いコンパクトSUVのなかで存在感を高めました。
とにかく車種が豊富なSUVですから、熾烈な販売合戦を勝ち抜くためにも、次のフェーズに入ったといえるでしょう。
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