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昭和の高性能車は「目ヂカラ」が凄い!? 丸目でもかなりイカツイ顔だった車3選

くるまのニュース / 2022年1月21日 6時10分

近年、クルマのヘッドライトは大きく進化してLEDが主流となり、デザインの自由度も高まりました。一方、昭和の時代は規格型と呼ばれる丸目もしくは角目を採用しており、ある意味画一化していました。しかし、規格型ヘッドライトでも個性的なフロントフェイスを実現したクルマも存在。そこで、丸目4灯ながら精悍な顔のモデルを、3車種ピックアップして紹介します。

■昭和の時代に登場した丸目4灯ヘッドライトのイカツイクルマを振り返る

 クルマの外観デザインは販売台数に大きく影響する重要な要素ですが、とくに「顔」にあたるフロントフェイスによって、第一印象が決まります。

 さらに「面構え」を決めているアイテムといえば「目」に相当するヘッドライトではないでしょうか。

 自動車が誕生した頃のヘッドライトはアセチレンランプでしたが、今から100年ほど前には電球が使われるようになり、その後はハロゲン球、HID、LEDと光源が進化しました。

 近年、普及しているLEDヘッドライトは省電力で長寿命という特徴がありますが、加えてデザインの自由度も高くなり、これまでにないフロントフェイスのデザインが可能となりました。

 一方、昭和の時代では米規格に準じた「規格型」の「丸目」や「角目」が使われており、画一的になりがちでしたが、それでも個性的なフロントフェイスのクルマも存在。

 そこで、丸目4灯ヘッドライトながら精悍な顔のモデルを、3車種ピックアップして紹介します。

●三菱「コルトギャラン GTO」

比較的シンプルなフロントフェイスながら逆スラントノーズがカッコイイ「コルトギャラン GTO」比較的シンプルなフロントフェイスながら逆スラントノーズがカッコイイ「コルトギャラン GTO」

 三菱は1969年に初代「コルトギャラン」を発売。優れた走りとスタイリッシュなデザインの4ドアセダンとして、人気を集めました。

 そして、大衆車だけでなくスポーツカーのニーズが高まっていた1970年に、2ドアハードトップの派生車「コルトギャラン GTO」が登場。「GTO」の由来はイタリア語の「Grande Tourismo Omologare」の頭文字で、「GTカーとして正式に承認された車」を意味します。

 フロントノーズからテールエンドまで続く「ダイナウェッジライン」と呼称されたボディラインと、トランクリッド後端を跳ね上げらせたダックテールによって、スポーティなサイドビューを形つくっていました。

 また、丸目4灯のヘッドライトを配置した逆スラントノーズのフロントフェイスは、先行車を睨みつけるようなシャープな印象です。

 エンジンは、当初1.6リッター直列4気筒SOHCのみでしたが、発売から数か月後には最高出力125馬力(グロス、以下同様)を発揮する三菱初の1.6リッターDOHCエンジン車「コルトギャランGTO MR」が加わりました。

 さらに1973年には2リッターエンジンを搭載する「コルトギャランGTO GS-R」が登場し、ワイドタイヤを収めるためのオーバーフェンダーが装着されるなど、さらに迫力ある外観へと変貌しました。

●日産3代目「スカイライン」

力強さみなぎるフロントフェイスにスマートなボディが特徴の3代目「スカイライン」力強さみなぎるフロントフェイスにスマートなボディが特徴の3代目「スカイライン」

 プリンスの前身である富士精密工業は、1957年に初代「スカイライン」を発売しました。その後、1966年にプリンスと日産が合併し、1968年に日産ブランドから3代目スカイラインが登場。

 直列6気筒エンジンを搭載した「2000GT」をトップグレードとし。GT系は前後に長いエンジンを搭載するためロングノーズとされたことで、オーソドックスなセダンスタイルでありながら伸びやかに見える外観が特徴でした。

 また、全体的に四角いスタイリングから、後に「ハコスカ」の愛称で呼ばれるようになりました。

 1969年には、2リッター直列6気筒4バルブDOHCエンジンを搭載した、初代「スカイラインGT-R」が発売され、今に続く「GT-R」伝説がスタート。

 同年にフロントグリルやテールランプのデザイン変更が実施されると、1970年にはショートホイールベース化して運動性能を高めた、2ドアハードトップが追加ラインナップされました。

 1971年には再度のマイナーチェンジをおこない、フロントグリルの意匠変更でより精悍な印象となり、3代目の完成形といえるデザインへと変貌を遂げました。

 デザインの妙でわずかに吊り上がっているように見える丸目4灯式ヘッドライトによって、まさにワル顔の元祖といったところでしょう。

●マツダ「サバンナ」

高性能さを誇示するかのように鋭い眼光の顔を持つ「サバンナ」高性能さを誇示するかのように鋭い眼光の顔を持つ「サバンナ」

 マツダは1967年に、世界初の量産ロータリーエンジン搭載車「コスモスポーツ」を発売しました。その後、ロータリーエンジン搭載車の拡大を図り、1971年に491cc×2ローターの「10A型」ロータリーエンジンを搭載した高性能モデル、初代「サバンナ」が登場。

 発売当初は2ドアクーペと4ドアセダンの2タイプのボディでしたが、1972年にステーションワゴンが加わりました。

 外観もパワフルなエンジンにふさわしく、中央が尖ったフロントノーズの下に大きく開けられたハニカム状のフロントグリル配置し、丸目4灯ヘッドライトとの組み合わせもマッチしていて力強さを主張。

 さらに1974年のマイナーチェンジでは逆スラントノーズに改められ、眼力の鋭さがアップするなど、硬派な印象を強めました。

 なお、1972年には、最高出力120馬力を誇る573cc×2ローターの「12A型」ロータリーエンジンを搭載した「サバンナGT」を追加ラインナップし、レースでは常勝だった前出の初代スカイラインGT-Rを打ち負かすなど、ロータリーエンジンの優れた性能を世に知らしめました。

※ ※ ※

 現在、普及しているLEDヘッドライトは、前述のとおり複数のメリットがありますが、デメリットもあります。

 ぶつけて破損した場合はもちろんのこと、故障や寿命で切れてしまっても、LEDヘッドライトはユニットごと交換となり、車種によって異なりますが片側で数万円以上の出費を覚悟しなければなりません。

 また、光源側の発熱量が少ないため雪が溶けにくいということもあり、とくに豪雪地域のユーザーは注意が必要です。

 とはいえ、それらを差し引いてもLEDヘッドライトは優れたアイテムで、今後はさらに普及が加速することになるでしょう。

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