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白くピカッ! 半固定式オービスが光る瞬間を初確認!! 大阪に続き3県でいよいよ本格始動

くるまのニュース / 2022年5月31日 8時10分

大阪に続き茨城・長野・熊本でも、半固定式オービスの本格運用がスタート。早速、茨城の現地へ行き、稼働状況を調べるとともにカメラの光る瞬間を捉えました。

■移動式でも固定式でもない「半固定式」オービスとは

 半固定式オービスの本格運用が、大阪に続き茨城・長野・熊本でもついに始まりました。2022年3月に、熊本と茨城で準備が進んでいると報じましたが、これらの運用が始まったようです。

 移動式でも固定式でもない「半固定式オービス」は、2021年4月に大阪の阪神高速で運用が始まった新型のオービスです。1台のカメラ本体に対し、本体をセットするためのコンクリート製土台部分のみの拠点が数か所に用意されています。

 本体は各拠点をランダムに移動するため、ドライバーは拠点が設置されている全ての箇所で速度を意識するようになり、結果的に広域での速度抑制につながります。

■全国の「半固定式オービス」の拠点とカメラ設置場所を一挙公開!

 現在、オービスガイドが把握している半固定式オービスのコンクリート製台座拠点は、各府県とも高速道路上に3か所あります。

 全国の半固定式オービスを設置できる拠点は、2022年5月現在で下記の12か所です。そして5月26日の時点で★印の場所に本体の設置があるとオービスガイドやSNS上に情報がありました。

【大阪府】
〇拠点1:阪神高速神戸線東行き 大和田出口を通過後 4.6kp(キロポスト)
〇拠点2:阪神高速1号環状線外回り 夕陽丘出口を通過後 7.7kp
★拠点3:阪神高速池田線南行き 豊中南出口の500m手前 10.3kp

【熊本県】
〇拠点1:九州道上り 植木IC~菊水IC間 149.6kp
〇拠点2:九州道下り 植木IC~北熊本SA間 161.4kp
★拠点3:九州道下り 宮原SA~八代IC間 211.4kp

【長野県】
〇拠点1:長野道下り 筑北PA手前 50.1kp
〇拠点2:長野道上り 更埴IC~姨捨SA間 67.6kp
★拠点3:上信越道下り 屋代バス停の先 117.1kp

【茨城県】
〇拠点1:常磐道上り 那珂IC~水戸北IC間 89.4kp
〇拠点2:常磐道下り 水戸北IC~那珂IC間 89.6kp
★拠点3:北関東道西行き 茨城東IC~茨城町JCT間 174.1kp

 早速、筆者(オービスガイド 大須賀克巳)も5月26日に茨城県の北関東道で現地調査をしてきました。

 オービスガイドに写真付きでオービスの投稿があり、すぐに現場へ直行。その情報通り、金網で覆われた拠点の中に、ストロボやカメラのオービス本体がセットされていました。

 確実に稼働しているのか確認するため、高速道路沿いの一般道から電力量計が動いていることを目視。また、半固定式オービスのカメラが設置された高速道路を実際に走行すると、レーザー&レーダー探知器でレーザーの受信をしたので、運用中なのは確実です。

 また、熊本県や長野県でも、オービスガイド(アプリ)に、オービスのカメラ本体が入ったと情報がありましたが、状況からして運用していることはほぼ確実と思われます。

 ちなみに、レーザー反応確認に使用した、レーザー&レーダー探知器は、ユピテルの「LS720」という機種で、半固定式オービスの手前できちんと反応しました。

■半固定式オービスが光った瞬間を目撃!

 半固定式オービスの運用に確信が持てたので、今度は「本当に光るのか?」を確認したくなりました。そして筆者は5月28日に再び現地へ赴き、半固定式オービスが光る瞬間の撮影に成功しました。

北関東道の半固定式オービス本体を車内から撮影(画像:オービスガイド)北関東道の半固定式オービス本体を車内から撮影(画像:オービスガイド)

 半固定式オービスのベースは、「LSM-310」という移動式オービスで、発光色は同じ白色、写真はカラーで撮影されます。

 今回、速度違反の車両が通過した際にこのオービスカメラが光る瞬間を見ることはできたのですが、少し気になるのは、これまで見てきた他のオービスより、発光のタイミングが遅いということです。動画を何度も確認しましたが、速度違反車両がオービス横を通り過ぎたあたりで発光しているように見えました。

 通常オービスの発光には、写真を鮮明に撮影する以外に、運転手に違反を認識させるために明るく光ると聞きました。

 しかし、通り過ぎる辺りでの発光では、「写真がきちんと撮れているのか」「運転手は違反に気付くのか」という点に少々疑問が残りました。まだ本体が設置されて数日しか経っていないので、もしかすると調整中ということも十分に考えられます。

■半固定式オービスによる取締りと安全意識を高めるための取り組み

 大きなアーチに固定されたオービスや、路肩の大きな箱に設置された従来型のオービスは、老朽化に伴い、全国で撤去が加速しています。

 ニュースでも度々取り上げられる通学路や幹線道路に設置されることが多い、数時間運用して移動する移動式オービスに比べ、半固定式オービスは、コンクリート台座と金網に守られた台座に設置することで、オービスカメラを数日、数週間と、同じ場所に安全に無人運用することができ、任意に期間を決めての取締りが可能となりました。そして一定期間経過後、別の拠点に移動すれば良いわけです。

 このように、オービス本体は各拠点をランダムに移動するため、ドライバーは拠点が設置されている全ての箇所で速度を意識するようになり、結果的に広域での速度抑制につながります。

 半固定式オービスが設置されそうな各拠点の手前には、「速度自動取締機設置路線」という文言の予告看板も、数枚ずつ設置されています。姿かたちがスリムなため、従来のような頭上に大きく設置された予告看板をイメージしていると、昼でも見落としてしまうドライバーも多そうです。

 オービスは危険な場所や、速度がつい出てしまいそうな場所に設置されます。また、オービス手前では急減速したり、他県ナンバーのクルマをあおってオービスに嵌めようとしたりするなど、さまざまな不穏な運転を目にします。

 よって最低限のオービスの知識を持っていることは安全にプラスであり、そしてオービスがあろうがなかろうが、ハンドルを握る際は、ゆとりは持ちつつ、周囲への注意を怠らない安全運転が大切なのはいうまでもありません。

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