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車載純正ナビでYouTube視聴は可能か? CarPlay搭載車でお気に入りアプリを使う方法

くるまのニュース / 2022年6月9日 18時10分

車載の純正カーナビを、レーダー探知器のようにできる「CarPlayアダプター」は、休憩中にYouTubeやNetflixも楽しめる便利アイテムでした。

■車載純正ナビでスマホアプリを使いたい!

 Apple CarPlay搭載の車載カーナビに、アプリ「オービスガイド」を表示できないものか。レーダー探知器のように、エンジンスタートと同時に起動して使えたらどんなに便利だろう。

 ――今回、このようなApple CarPlay非対応のアプリを車載ナビで利用する方法を筆者(オービスガイド 大須賀克巳)が調べ、試した結果、解決できたので紹介したいと思います。

 私は、オービスガイドという移動式オービスや交通取締りを案内するスマートフォンアプリのいちユーザーであり、運営にも携わっておりますが、クルマを運転する際、スマホをホルダーにセットして、アプリを起動するという一連の動作が面倒だと常日頃感じていました。

 また、スマホを車内で起動し続けることは、長時間運転の場合は給電しないとスマホのバッテリーがなくなってしまうことも問題でした。

 最近の車載純正ナビは、Apple CarPlayやAndroid Autoが使える車種が増えています。そのためオービスガイドを楽に使うには、アプリをApple Car PlayやAndroid Autoに対応させるのがベストだと考えましたが、調べてみると開発面でのハードルが高いことが分かりました。

 現に、対応しているアプリは数がとても少なく、「Yahoo!カーナビ」「Googleマップ」「カーナビタイム」など大手企業が開発した一部に限られています。

 そこで、アプリを変えない方向でいろいろと調べてたどり着いたのが、Apple CarPlayアダプターやAndroid Autoアダプター(以下、CarPlayアダプター)という商品です。

 このCarPlayアダプターは、簡単に説明すると液晶画面と電話機能がない小さなスマホです。カードサイズの小さな箱型をしたこの機器は、CPUやメモリが搭載され、Android OSが動いています。クルマのUSBポートにケーブルでつなぐだけで、CarPlay対応の純正ナビ画面が、Androidタブレットのようになります。

 私が試した機器は「OTTOCAST AI BOXカーオーディオ U2-GT」という商品ですが、各社から同様の製品が発売されています。

 CarPlayアダプターは、ほとんどのアプリがGoogle Playストアからダウンロードして利用することが可能。早速、オービスガイドをダウンロードし、実際に走行しながら試したところ、きちんとオービスや取締りポイントの案内をしました。

 車載ナビの画面は大きいし、音もクルマのスピーカーから出るので高音質。スマホ単独でアプリを利用するのに比べてとても快適です。CarPlayアダプターにはGPSも内蔵されているので自車位置も正確に追従します。

 さらに、オービスガイドを起動したままエンジンを切れば、次回スタート時に、勝手にオービスガイドが起動してくれます。乗り降りの際にスマホをバッグから出し入れする必要もなく、スマホのバッテリーも減りません。CarPlayアダプターによりクルマの純正ナビをレーダー探知器のようにすることもでき、目的が達成されました。

■実際に使ってみて良かったことと、気になったこと

 続いて、CarPlayアダプターを導入して良かった点をいくつか紹介したいと思います。

 まず、YouTubeやNetflixが楽しめるようになりました。

 休憩や車中泊のときにこの機能はとても快適で、純正ナビの大きな画面で動画を見ていると、ついつい休憩が長くなってしまいます。通信はスマホのデザリング機能を使いますが、通信量が気になる場合や電波の悪い場所で見るときは、予めSDカードに動画をダウンロードしておくとスムーズに視聴できます。

純正カーナビにオービスガイドを表示(画像:オービスガイド)純正カーナビにオービスガイドを表示(画像:オービスガイド)

 動画視聴以外の使い道としては、ガソリン価格や道の駅など、移動先の情報を調べるアプリの利用や、ブラウザでの検索、TwitterやInstagramなどSNSをチェックするのにも便利です。

 画面を分割して2つのアプリを同時に利用したり、ピクチャーインピクチャーでナビ画面上に別の動画を小さく表示させたりすることなども可能で、まさに“車載タブレット”といった具合です。

 Yahoo!カーナビも本来のCar Play版では機能に制約がありますが、CarPlayアダプターを使うとスマホ版と同じ機能をフルで利用できます。たとえるなら、鳥かご中の小鳥が外の世界に飛び出した感じです。

※ ※ ※

 このように車内を快適空間にしてくれるCarPlayアダプターに興味を持った人もいるかもしれませんが、CarPlayアダプターには次のような気になる点や注意することがあります。

 動作はスマホに比べると少しもっさりしたり、たまに画面がカクカクしたり、ワンテンポ遅れて反応する操作感です。突然シャットダウンすることもあり、その場合は再起動で復活します。

 説明書やメーカーサイトの情報が少なく、問題が起きた際は自分でネットからヒントを探し出して解決する覚悟が必要かもしれません。メーカーサポートもあるようですが、レビュー欄で利用者同士が情報を交換し、助け合っているサイトもありました。

 トヨタ車などは簡単につながる車種が多いようですが、私のスバル車の場合は最初のホーム画面が表示されず、3時間以上試行錯誤し、ようやく使えるようになりました。

 Apple Car Play対応の純正ナビでも車種によっては対応しないこともあるため、事前に調べてください。YouTubeにある多くのレビュー動画を参考にするのも良いかもしれません。

 このように、CarPlayアダプターは若干発展途上で癖のある機器ではありますが、制約だらけだったCarPlayが、このアダプターを接続するだけで通常のスマホのように自由自在となる魔法の機器だと思います。

 CarPlayで自由にアプリを使う方法としては、他にも純正ナビをカーマルチメディアプレーヤーに付け替えれば可能ですが、せっかくの純正ナビを無駄にすることになります。

 また、iPhoneを“脱獄”させて「Car Bridge」を使う方法は、約10ドルと格安な上に動作もサクサクですが、これは自己責任であり、セキュリティ上のリスクもあります。端末のサポートも受けられなくなるためお勧めしません。

 もし動画視聴だけが目的で、利用中のカーナビにHDMI外部入力端子があれば、Amazonの「Fire TV Stick」を接続するなども良いかもしれません。様々な機器や方法を試ことにより、車内で楽しめることやできることが増えカーライフが豊かになります。

 最後に、運転中の画面注視は大変危険ですし、法律で禁止されています。動画視聴やゲームプレイなどは、同乗者のみまたは、休憩中に限っての利用をお願いします。また、CarPlayアダプターは簡単に取り外すことができるため、盗難対策として車内に残さないようにするか、車外から見えないようにすることをお勧めします。

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