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“660cc”のスバル「小さな高級車」がスゴイ! 上質な“豪華インテリア”採用した「オトナの軽自動車」って最高! “超ラグジュアリー”なスバル渾身の上級モデル「LUCRA」とは

くるまのニュース / 2024年11月29日 21時10分

スバルには、軽自動車でありながら高級感の溢れる「ラグジュアリー仕様」のモデルが存在しました。一体どのようなクルマなのでしょうか。

■スバルの「オトナ向け」高級な軽自動車!

 小さなボディを活かした「取り回しの良さ」や「車両価格の安さ」が魅力の“軽自動車”。
 
 一方で、「内外装の高級感が物足りない」と感じる人もいるでしょう。
 
 そのようなユーザーに向けてスバルは、上質に仕立てた内装によって高級感の漂う「ハイグレードな軽自動車」を展開していました。

 そのモデルの名は「ルクラ」。スバルが2010年に発売した軽ハイトワゴンです。

 同車は実用性を重視した軽ハイトワゴンでありながら、座り心地のいいシートを4座備えた、上級志向の軽自動車。

 多くの軽ハイトワゴンが備えるスライドドアをあえて装備せず、セダンのようなヒンジドアを採用している点も特徴です。

 そんなルクラのボディサイズは、全長3395mm×全幅1475mm×全高1730mmで、ホイールベースは2490mm。

 エクステリアは、ラウンド感のあるフロントフードや、ボディサイドに伸びやかなキャラクターラインを採用することにより、躍動的でスタイリッシュなフォルムを完成。

 また、カスタム仕様の「ルクラカスタム」は、大径フォグランプを内蔵したフロントバンパーや光輝感を持たせたフロントメッキグリルなどを採用し、荒々しく鋭い存在感のある印象としました。

 インテリアは、凹凸を廃した滑らかなインストルメントパネルにアクセントライン処理を施した、質感の高いデザイン。

 ルクラ最大の特徴となるソファのような厚みを持たせたシートは、身体を包み込む適度なホールド性も備えており、快適な座り心地を実現しています。

 そのほか、エンジンルームのコンパクト化やタイヤを四隅に配置したことで2070mmの長い室内長を実現し、大人4人がゆったりくつろげる1065mmの前後乗員間距離を確保。

 同時に、床面を低くすることで1385mmの室内高も実現し、足元スペースにゆとりを持たせ、乗員全員が楽な着座姿勢でくつろげるように設計されています。

 内装色は、ルクラがアイボリーとブラックのツートンカラーで、ルクラカスタムがブラックとなっていました。

 パワートレインは、最高出力64馬力・最大トルク103Nmを発揮する直列3気筒ターボエンジンか、最大出力58馬力・最大トルク65Nmの直列3気筒エンジンの2種類から選択が可能。

 ボディカラーは全7色を取り揃え、新車価格(消費税込)は114万円から146万円で販売されていました。

※ ※ ※

 このルクラは、ダイハツが製造しスバルが販売していた、いわゆるOEM供給モデル。

 そのためダイハツブランドでは「タントエグゼ」の車名で展開されていました。

 しかし、ルクラとタントエグゼには違いもあります。

 タントエグゼではメーカーオプションとなっていた運転席シートリフター(座面の高さ調節機能)やチルトステアリング(ハンドルの位置調整機能)、フロントシートベルト・ショルダーアジャスター(シートベルトの肩口の高さを調節する機能)が、ルクラでは標準装備。

 ダイハツの技術を借りつつも、スバルはそこに胡坐をかくことなく、メインターゲットである女性ユーザーに配慮して、標準装備を充実させていたのです。

 しかし、ダイハツブランドのタントエグゼが2014年に販売終了となったことで、スバルブランドのルクラも同じタイミングで生産終了。

 最終的にはタントエグゼと運命をともにし、在庫分を消化して2015年に販売終了という、わずか約5年間の短命となってしまいました。

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