羽賀研二容疑者ら7人逮捕、愛知 執行逃れで虚偽登記疑い

羽賀研二容疑者

　強制執行による不動産の差し押さえを免れるため、虚偽の所有権移転登記をしたなどとして、愛知県警は25日、強制執行妨害目的財産譲渡仮装などの疑いで元タレントの羽賀研二（本名・当真美喜男）容疑者（63）＝沖縄県北谷町＝と、特定抗争指定暴力団山口組弘道会系組長松山猛容疑者（69）＝名古屋市中村区羽衣町、羽賀容疑者の元妻当真麻由容疑者（47）＝沖縄県北谷町＝ら7人を逮捕した。全員の認否を明らかにしていない。

　7人の逮捕容疑は、他の者と共謀し2023年6月22日、差し押さえを免れる目的で、羽賀容疑者が所有する沖縄県北谷町の商業ビル2棟などの所有権が、羽賀容疑者が代表取締役を務める会社に移ったとする虚偽の登記をするなどした疑い。

　羽賀容疑者は16年、未公開株の売買を巡る民事訴訟で計約3億9千万円の支払い命令を出されていた。県警によると、この後、麻由容疑者に商業ビル2棟を含む不動産などの所有権を移転。松山容疑者と関係の深い不動産業者から資金提供を受け、麻由容疑者から2棟を買い戻したが、所有権は会社に移ったように登記していたという。