前橋の障害者支援施設、ヤギのふんから和紙 柔らかな手触り評判上々、地域交流にも一役
共同通信 / 2024年9月29日 17時3分
前橋市で障害福祉事業所を運営するNPO法人が、飼っているヤギのふんを使った和紙作りに取り組んでいる。事業所の利用者が紙すきに携わり、5枚つづりのスケッチブックにしてJR前橋駅の土産物店で販売。柔らかな手触りが特徴で、評判も上々だ。地域住民との交流に一役買ってほしいとの思いを込める。(共同通信=国近賢宏)
和紙を制作、販売するのは、障害者の生活介護と就労継続支援を行う同市のNPO法人「麦わら屋」。利用者の個性を表現できる創作活動に力を入れており、これまでもハンカチやTシャツを作って売っている。
小野介也理事長(45)によると、ヤギを題材にした現代美術を手がける知人の東京芸術大教授から、ヤギの飼育を勧められた。2023年9月から事業所で飼い始め、利用者に餌やりやふんの掃除を手伝ってもらっている。
こうした中、事業所の職員が動物園を訪れた際、ゾウのふんを用いた和紙作りを見かけ、着想を得た。ヤギのふんを長時間煮詰めて殺菌し、繊維質を取り出す。再生パルプを混ぜてすき、乾燥させると優しい風合いの和紙に仕上がる。手に取った人からは「しっとりした感触と手作り感が良い」と好評だ。
ヤギの存在で、地域住民から話しかけられる機会も増えたという。小野さんは、和紙もヤギと同様に相互理解を深めるツールになり得ると指摘。「障害の有無にかかわらず、誰もが心地よく暮らせるように」と願う。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
「死ぬときはこの子を連れて行くしか…」発達障害の子をもつ専業主婦が児童精神科3年待ちの日本で始めた活動
プレジデントオンライン / 2024年9月28日 16時15分
-
「メットライフ財団支援 ホームホスピス 清水の里」オープン
共同通信PRワイヤー / 2024年9月27日 12時29分
-
「メットライフ財団支援 ホームホスピス 清水の里」オープン
PR TIMES / 2024年9月27日 12時7分
-
リンゴ廃棄枝で和紙づくり、弘前大発企業 ねぷたのカプセルトイ販売「いつか祭りに」
共同通信 / 2024年9月22日 9時3分
-
障害や病気のある方のためのオンラインライタースクール開校!車椅子の詩人・エッセイストの豆塚エリの居場所作りプロジェクト。
PR TIMES / 2024年9月4日 10時45分
ランキング
-
1歌舞伎町の路上で男性を突き飛ばし死なせる…逮捕の自称フランス国籍の男「覚えていない」と否認
読売新聞 / 2024年9月29日 13時54分
-
2《入居一時金が億単位のことも》「超高級老人ホーム」に住むのは幸せなのか?「入居者主体の管理組合が入居希望者を選別」「ハリボテの高級感」…桃源郷とはほど遠い現実
NEWSポストセブン / 2024年9月29日 7時15分
-
3石破内閣、10月1日発足=自民副総裁に菅前首相―財務・加藤氏、外務・岩屋氏
時事通信 / 2024年9月29日 18時2分
-
4消防団員を放火容疑で再逮捕、現場で消火活動に参加…倉庫と住宅全焼の不審火
読売新聞 / 2024年9月29日 11時6分
-
5ホテルに17歳少女の遺体 共に入室の男性は行方不明 大阪・道頓堀
毎日新聞 / 2024年9月29日 10時10分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください