最高検、取り調べ適正化求め通知 独自事件など対象外も可視化を

最高検が入る建物

　東京地検や大阪地検の特捜部による独自捜査事件などで検事の不適正な取り調べが相次いだことを受け、最高検が今月、全国の地検に適正な取り調べの徹底を求める通知を出したことが29日、関係者への取材で分かった。

　関係者によると、通知では、自白を得ることに過度に固執しないよう求めたほか、法律上対象外となっている独自捜査事件の任意の取り調べでも、必要に応じて録音・録画（可視化）することも要請した。

　独自捜査事件の取り調べを巡っては、大阪地検特捜部が捜査した学校法人を巡る業務上横領事件で担当検事が「検察なめんなよ」などと大声を出し、机をたたくといった威圧的言動をしていたことが判明した。