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米MIT「蓄電コンクリート」(EC³-Hub)開始式典を開催

共同通信PRワイヤー / 2024年9月18日 21時39分


 式典には、在ボストン日本国総領事館の箕谷優首席領事をはじめ、北米三菱商事ボストン支店長ら日本企業の駐米代表らが参加したほか、フランスの大手建設会社ブイグ、モンゴルのセメント最大手MAKの関係者らおよそ60名が出席。式典の模様はMIT関係者らを対象にリモートでも配信されました。


【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202409186550-O5-47H0u7f6


 

■蓄電コンクリートについて


 蓄電コンクリート(ec3コンクリート:electron conducting carbon-cement based)は、カーボンブラックと呼ばれる炭素の微粒子をコンクリートに添加することで、電気をコンクリート内部に蓄える機能を持たせる事を可能とします。


【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202409186550-O1-lv4Zt8j2


 このカーボンブラックは水に対する親和性が低い疎水性の物質であるため、コンクリート内部で起こる水和反応においてはセメントペーストとして取り込まれず、水和反応には寄与しないがワーカビリティの確保に必要な余分な水分とともにセメントペースト内に無数に存在する細孔内に固定されることで、ワイヤー状の構造を形成します。


【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202409186550-O3-9OZVnqPf


 このワイヤー状のカーボンブラックは幾何学的な構造をしており、毛細血管のように繋がり合うことで、コンクリート内で非常に大きな表面積を形成します。そして、このコンクリートは電解質溶液に浸漬されると、カーボンブラックの周囲に電子が集まり電気を蓄積します。


 これらの材料で作られた蓄電コンクリートによる2つの電極が絶縁体で分離され、それぞれの電極に多くの電子が蓄積することで、非常に強力なスーパーキャパシタ(電気二重層コンデンサ)を形成することがMITの研究によって発見されました。


【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202409186550-O2-u4C3Cwg1


 一般の電池は中に含まれる化学物質が起こす化学反応によって化学エネルギーを電気エネルギーに変換して貯蔵しますが、この化学反応を繰り返し起こすことによって容量劣化が発生し、蓄電能力が低下してしまうことがデメリットでした。しかし、蓄電コンクリートはそのような化学反応を必要とせず、電極間を電子が移動するだけであるため、長期的な活用も期待することが出来ます。

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