1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. プレスリリース

京都府立医科大学との共同研究で60歳以上の高血圧患者3,820名のうち220名の「隠れ心房細動」を検出

共同通信PRワイヤー / 2024年12月5日 10時0分

京都府立医科大学との共同研究で60歳以上の高血圧患者3,820名のうち220名の「隠れ心房細動」を検出

オムロン ヘルスケア株式会社(本社所在地:京都府向日市、代表取締役社長:岡田 歩、以下当社)と京都府立医科大学不整脈先進医療学講座が実施した共同研究(研究代表:妹尾恵太郎、以下 本研究)で、家庭での継続的な心電図記録が、高血圧患者の心房細動の早期発見に有用であることを確認しました。


本研究は、家庭で心電図を記録できる機器を用いて60歳以上の降圧治療中の高血圧患者における未診断の心房細動(隠れ心房細動)の検出率を評価することを目的とした、日本全国規模の大規模研究です。本研究の結果、3,820名の対象者から220名の隠れ心房細動を検出し、検出率は5.8%でした。本研究では、当社の心電計付き上腕式血圧計HCR-7800Tと、健康管理スマートフォンアプリOMRON connect(以下オムロンコネクト)が使用されました。


本研究は、60歳以上かつ高血圧の既往歴があり、降圧薬を服用している4,078名を対象に、2022年の4月から2023年の7月までの期間で実施しました。研究期間中、参加者は、心電計付き上腕式血圧計で毎日、家庭で起床後と就寝前の血圧測定と心電図記録を同時に行いました。データの有効性が確認された3,820名のうち、測定期間中に「心房細動の可能性」の通知が1回以上検出された被験者は1,682名でした。「心房細動の可能性」として検出された全ての心電波を不整脈専門医が判読した結果、220名が隠れ心房細動であることが確認されました。家庭での心電図記録が、1か月経過した時点での検出率は約3.1%、2か月時点では約4.7%であり、記録期間が長くなるほど隠れ心房細動の検出率が上昇することも確認できました。さらに、高齢であるほど隠れ心房細動である可能性が高く、60~64歳に比べて、65~74歳では隠れ心房細動のリスクが1.8倍、75歳以上では2.3倍であることが示されました。また、男性は女性と比較して2.1倍、隠れ心房細動の可能性が高いことも示されました。試験開始時の家庭血圧レベルにより4グループ「非高血圧」、「グレード1」「グレード2」「グレード3」に分けて解析した結果、血圧レベル間で隠れ心房細動の検出率に有意な差は認められず、治療中の高血圧患者においては血圧のコントロール状況によらず、隠れ心房細動のリスクは同等であることが示唆されました。本研究の結果から、高血圧の人が家庭での継続的な血圧測定と合わせて心電図記録を行うことで、これまで見つかっていなかった心房細動を早期に発見できる可能性が高まることが明らかとなりました。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください