工場自動化の技術、コロナ対策に活用 除菌の搬送ロボット、人工呼吸器開発…オムロン「リスク低減に貢献」
京都新聞 / 2020年7月21日 14時18分
オムロンが主力とする工場自動化の技術が、新型コロナウイルス感染対策に活用されている。工場用の自動搬送ロボットが除菌装置との組み合わせで海外の医療現場や商業施設で使われるほか、スペインでは技術者が人工呼吸器の開発プロジェクトに参加し、技術や機器を提供している。
同社が手掛ける自動搬送ロボットは、工場内で重量物や危険物を運ぶ用途で開発され、レーザーで周辺の状況を把握して地図をつくり、自律的に障害物を避けて走行できる。
この特徴を生かし、フランスとポーランドのシステムインテグレーターがロボットの上部に紫外線光照射器を搭載し、除菌や消毒用として4月に発売した。感染拡大や現場の人手不足を背景に、現在は10カ国以上で600万~800万円程度で販売され、医療機関やホテルなどで約30台が導入されている。
同社は、ロボットのこうした新たな用途での展開に力を入れていて、国内の企業でも同様の開発が進んでいる。同社は「事業を通して感染症リスクの低減に貢献したい」としている。
スペインでは、感染拡大による人工呼吸器の不足を受けて3月下旬に始まった非営利団体の開発プロジェクトに、現地子会社の技術者4人が参加した。
機械式人工呼吸器のモーターやポンプの圧力調整に制御機器の技術を活用し、同社のコントローラーやディスプレーを提供した。ブラジルやエクアドルでも導入が検討されているという。
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