崖の先端で取り囲み、飛び降りさせたこと認める 東尋坊殺人事件、18歳少年の初公判

京都新聞 / 2020年10月26日 11時38分

【資料写真】福井県の東尋坊

 福井県の東尋坊で昨年10月、東近江市の嶋田友輝さん=当時(20)=の遺体が発見された事件で、殺人や監禁などの罪に問われた大津市の少年(18)の裁判員裁判の初公判が26日、大津地裁(大西直樹裁判長)で開かれた。少年は起訴内容を認めた。

 事件で逮捕、起訴された7人のうち、公判が開始されたのは3人目。

 検察側は冒頭陳述で、少年は昨年9月以降、知人の長浜市のとび職元少年(20)=殺人罪などで起訴=を通じて嶋田さんと知り合い、嶋田さんの言動などに腹を立てた元少年らに同調し、同10月16日以降、たばこを鼻に入れるなど暴行を繰り返したと説明。傷害の発覚を恐れ自殺に見せかけて殺害しようと嶋田さんを東尋坊に連れて行き、共犯者らと崖の先端で取り囲んだとし、「残酷極まりない犯行で被告人が果たした役割は相応に大きい」と指摘した。

 弁護側は「少年は嶋田さんへの大きな怒りはなく、深く考えずに共犯者に従っていた」と主張。東尋坊に到着するまで殺害の意図もなく、とび職元少年の指示で同行したに過ぎず、関与の度合いは比較的小さい、とした。

 起訴状によると、少年はとび職元少年ら6人と共謀。昨年10月17~18日、長浜市で嶋田さんの脚を車でひくなどして車のトランクに閉じ込め、東尋坊に向かい、同18日夜、崖から飛び降りさせ、脳挫滅で死亡させた、などとしている。

 この事件に関し、大津地裁は6月、殺人罪などに問われた彦根市の元少年(20)に懲役10年以上15年以下、別の元少年(20)に懲役5年以上10年以下の不定期刑(ともに確定)を言い渡している。

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