ついたて前にマスク姿で「南無阿弥陀仏」 京都・東本願寺で坂東曲

京都新聞 / 2020年11月28日 11時14分

体を大きく揺らして念仏を唱える僧侶。感染症対策として、ついたてが設置された(28日午前11時6分、京都下京区・東本願寺)

  京都市下京区の東本願寺(真宗大谷派本山)の報恩講最終日の28日、僧侶が体を激しく揺り動かしながら念仏を唱える「坂東曲(ばんどうぶし)」が行われた。宗祖親鸞の木像を安置する御影堂に、大声で念仏や和讃(わさん)を唱える声が響いた。


 坂東曲は東本願寺にのみ伝わる独特の声明。由来は諸説あり、鎌倉時代に宗祖親鸞が流罪で東国に向かった際、船上で念仏を唱えた姿を再現しているとも、本願寺3代覚如による勤行が始まりともされる。親鸞の命日にあたる報恩講の最終日に営まれている。


 今年は新型コロナウイルス対策として着座場所は透明なついたてで仕切られ、約30人の僧侶はマスク姿で出仕した。午前10時に法要が始まると、僧侶は正座したまま上半身を前後左右に揺らしながら、浄土真宗の世界観を表した「正像末和讃(しょうぞうまつわさん)」を読み上げ、南無阿弥陀仏を独特の節回しで唱えた。


 坂東曲に先立って、堂内を埋めた約700人の参拝者を前に大谷暢裕門首が「念仏の歴史を深く受け止め、あらためて先達が歩まれた報恩謝徳の心に学んでいきたい」とあいさつ。8日間続いた報恩講を締めくくった。

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