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湖畔で生きる「びわこ猫」を追いかけて 共生の願い込め、愛猫家のカメラマンが写真展

京都新聞 / 2021年9月14日 14時48分

猫の写真を撮影する太田康介さん(大津市内)

 滋賀県草津市在住のフリーカメラマンの男性が、大津市内の琵琶湖畔でたくましく生きる野良猫の姿を追いかけた写真展「びわこねこ物語」を、動物愛護週間が始まる20日から、同市柳が崎のびわ湖大津館で開く。湖との対比で多様な猫の表情やしぐさを引き出しており、「人間に身近な動物である猫との共生について考えてもらえれば」と話している。

 大津市出身の太田康介さん(62)。長らく東京を拠点に戦場カメラマンとして旧ユーゴスラビアやアフガニスタンなどの紛争地に赴いたほか、東日本大震災後は東京電力福島第1原発の20キロ圏内で取り残された動物の凄惨(せいさん)な現状を撮影した。

 自身も10匹の猫を飼う愛猫家で、12年前に東京で野良猫を扱ったドキュメンタリー番組を見て飢えや病気で死んでいく様子に衝撃を受けた。以来、野良猫の撮影や里親探しにも取り組み、ライフワークとして、その成果を著書や作品展で紹介してきた。

 今回の写真展は、今年1月に故郷の湖国に生活基盤を移して初の企画となる。大津市で3月ごろから撮影を始め、湖畔で暮らす4グループ21匹を定点観測した。月2~4回訪れ、印象的な表情を切り取ってきた。展示作は約30点に厳選した。

 写真展を通じて最も訴えたいのは猫への接し方だという。直接地面に餌を置いて立ち去る人も多いが、「餌を放置すると腐り、衛生的ではない。周囲から苦情が出るなど憎悪感情は全て猫に向く」。餌はきちんと容器に盛り、食べ終えるのを見届けて回収すべきだと呼び掛ける。太田さんは「猫は愛玩動物であり、野生動物ではない。人とともに暮らすのが本来の姿だ。不幸な猫を一匹でも減らすため写真を通じて訴えたい」と語る。

 写真展は26日まで。無料。午前10時~午後5時(初日のみ午後1時から)。猫の里親も募集している。

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