原口アヤ子さん(97)の再審求め支援団体が天文館で署名活動 26日は袴田巌さんの再審で判決

鹿児島読売テレビ

　殺人などの罪で服役した原口アヤ子さん(97)が裁判のやり直し「再審」を求めている「大崎事件」で、支援団体が23日、鹿児島市で署名活動を行いました。

　9月26日には58年前、静岡県で起きた殺人事件で死刑判決を受けた袴田巌さんの再審の判決があることから、チラシも配られました。

（署名活動）

「大崎事件の裁判のやり直しを求める署名です」

　署名活動を行ったのは、全国で冤罪事件の支援を行う、国民救援会と原口アヤ子さん(97)を支援している団体のメンバーです。

　原口アヤ子さん(97)は、45年前、大崎町で義理の弟を殺害したなどの罪で実刑判決を受け、10年間服役したものの、無実を訴え裁判のやり直し「再審」を求めています。大崎事件は3回に渡って再審開始の決定が出ましたがいずれも、上級審で取り消されています。

　支援者たちは道行く人に署名を呼び掛け、1日も早い裁判のやり直しへ理解を求めていました。

日本国民救援会鹿児島県本部野元幸一事務局長

「みなさんまだ続いているの？ということで、かわいそうだと、賛同いただいて、やっぱり命があるうちに無罪になって欲しい」

　一方、58年前、静岡県で一家4人が殺害された事件で死刑判決を受けた袴田巌さん(88)が無罪かどうかを争う再審は9月26日に判決が言い渡されます。注目の判決を前に、関心を持ってもらおうとチラシも配られました。

（日本国民救援会鹿児島県本部・野元幸一事務局長）

「我々が取り組んでいる冤罪事件でも象徴的な事件です。（判決が）いい方向に影響がでることを願っているけど、祈ってばっかりじゃだめなので、我々はできることを一つ一つやっていきたいと思っています」

　原口さんが裁判のやり直しを求めている4回目の再審請求は現在も最高裁で審理が続いています。

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