たるみもシミも気にならない!40代がもっと輝く長井流メイク
つやプラ / 2019年4月25日 18時30分
美のスペシャリストに、40代女性が美をスキルアップするのに役立つお話を伺うインタビュー。
今回は、美容誌や女性誌で大活躍のヘア&メイクアップアーティストの長井かおりさんに、40代女性がもっと素敵になれるヘア&メイクのコツを伺いました。
シミカバーに注力するより、「全体的に素敵」が40代が美しくなる近道!
ーー雑誌や広告などでご活躍の一方で、一般の女性向けのメイクセミナーを行っている長井さんですが、40代女性のメイクをご覧になって気になっていることはありますか?
40代になると、シミのように隠したいところが増えてきますが、隠したい一心で塗りすぎている方が多いですね。
メイクの目標が「シミを隠すこと」になってしまっているのでは?と感じる方もいますね。
でも、本来は「全体的に素敵になること」がメイクのゴールだと思います。
普通に人と接する距離では見えないようなシミを完璧に消すことに力を注ぐのであれば、シミは80%くらいカムフラージュして、あとは他の部分のメイクの練習を!
シミカバーだけに注力するより、気になるシミに目が行かなくなる上、全体の雰囲気も良くなってキレイになれますよ。
顔全体が映る大きめな鏡&自然光でメイクをして脱・厚塗り!
ーー確かに、気になりだすと「シミしか見えない!」となりがちです。厚塗りにならず、「全体的に素敵」に仕上げるために気をつけることはありますか?
自分の顔を局所的に見すぎている人が多いと感じます。
シミも毛穴も、鏡でジッと見れば見えますが、人にそこまで至近距離で見られる機会はあまりないですよね。
メイクをするときも、局所的に見るのではなく、顔全体を見てメイクをするといいと思います。
そのために、髪、顔、首までが入る大きめの卓上ミラーと、細かいところをチェックするための手鏡を用意することをおすすめします。
基本的には大きな鏡で顔全体を見ながらメイクをして、アイラインなど細部のチェックは手鏡で、という感じです。
ーー鏡の他にも気をつけることはありますか?
メイクをする時の光ですね。洗面所などの暗い場所でメイクをすると、色がきちんと見えず厚塗りになりがちなので、できれば自然光のもとでメイクして欲しいですね。
自然光が難しいようでしたら、メイクをする場所の照明を電球色(オレンジの光)ではなく昼白色(白い光)にするといいですよ。
カゴなどにメイク道具一式をまとめて入れて、それを自然光が入る場所に持って行ってメイクをするのもおすすめです。
気になるたるみは「顔の上半身」にメイクのポイントを置いてカバー!
ーーつやプラ読者にも悩んでいる人が多い、たるみやほうれい線はメイクでカバーすることはできますか?
ほうれい線やフェイスラインのたるみが気になるなら、その部分に目がいかないようにメイクをするといいですね。
具体的には、メイクのポイントを顔の上半分、つまり目元やチークにポイントを持ってくるのです。
反対に顔の下半分は色々とせずにサラッと仕上げましょう。
濃い色の口紅などで口元にポイントを作ると、その近くにあるほうれい線に目がいってしまいますが、目元にポイントがあれば、人の目は自然とそこに集まります。
また、私が「美肌ゾーン」と呼んでいる、目の下から頬骨の高い部分、こめかみまでのエリアに、他の部分より少し明るめのファンデーションを塗るのもおすすめ。
頬が上に引き上げられたように見えて、たるみが目立たなくなりますよ!
ファンデーションを2色用意するのが難しければ、柔らかいテクスチャーのコンシーラーやリキッドタイプのハイライターでも代用できます。
ハイライト選びは指で触って確認を。湿度を感じるものが大人の女性向き
ーー読者の方に「気になるアイテムは?」と聞くと、「ハイライト」という声が多く聞かれます。ハイライトはどうやって選ぶと失敗しませんか?
ハイライトは色々なタイプがあるので、選ぶのが難しいアイテムかもしれません。
大人の女性が使うなら、ラメが主張しているものやギラギラ光るもの、粒子が大きく硬いものは避けましょう。
肌になじみにくいので、やりすぎに見えてしまいます。
ブラシではなく指先にハイライトを取り、すり潰してみた時にザラッとせず、ツルツル滑るような 質感のものを選ぶと失敗しにくいですよ。
また、さりげなすぎてもハイライトの効果が出ないので、指先に取った時に湿度を感じて発光し、ツヤのように見せられるものを選んでみてください。
ーープチプラのハイライトを大人の女性が使ってもいいですか?
ハイライトはベースメイクの延長と考えるので、プチプラでは大人の女性に似合う質感のものが少ないかもしれません。
スキンケアやベースメイクで愛用しているブランドや、ビジュアルを見て素敵だなと共感できるブランドでハイライトを探すと、自分が求めているツヤ感や光が見つけられると思いますよ。
ーーハイライトと似たようなアイテムのチークはいかがですか?
チークはポイントメイクなので、プチプラを含めて色々なものを自由に試していいと思います。
ただ、チークはプチプラでも、ブラシは上質で大きめなものを使いましょう。
投資するならチークよりもブラシに!
チークについてくる小さなブラシで上手になじませるのは難しいですが、いいブラシを使えば簡単にきれいに仕上げられます。
ーーやはり大人女性のメイクには道具が大切なんですね。参考になるお話がいっぱいです! 次回はヘアアレンジについてお伺いします。
【長井かおりさん プロフィール】
ヘア&メイクアップアーティスト
雑誌を中心に活動。モデルや女優のヘアメイクだけでなく、多くの女性のヘアメイクを手がけ、「〜周囲がざわつく自分になる〜 必要なのはコスメではなくテクニック」(ダイヤモンド社)のヒットを機にブレイク。効果的でキャッチーなメイクテクニックに定評があり、その人自身の魅力を引き出すメイクに注目が集まっている。最新刊『テクニックさえ身につければ、「キレイ」はもっと引き出せる』(講談社)など、これまで発売した書籍は累計20万部の大ヒットとなっている。
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