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専門家に教わる「更年期の不調を感じやすい人」の心と身体の特徴

つやプラ / 2020年9月27日 19時30分

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女性ならいつか必ず迎える更年期。つやプラ読者の多くは「更年期まっただ中」もしくは「更年期予備軍」ではないかと思います。それぞれ状況は違っていても、更年期についてもっと知りたいという気持ちは同じはず。

そこで今回から3回に渡って、女性の健康と運動をテーマに研究を続けている摂南大学の佐久間夕美子准教授に、更年期の不調やその改善に役立つ運動などについてお話をお伺いします。今回は、更年期の不調を感じやすい人の特徴やその対策について教えていただきます。

■真面目な人ほど更年期の不調を感じやすい!?

ーー佐久間先生は主に「働く女性の健康」を対象に研究をされているということですが、これまでの研究からお分かりになった「更年期の不調を感じやすい人」の特徴などはありますか?

「更年期の女性だけでなく、PMSや生理痛などのお悩みを持つ女性を対象にした研究も行っているのですが、いずれも何事にも一生懸命で真面目な人ほど不調を感じやすいように思います」

更年期ヨガ1画像1

「特に更年期を迎える年代は、仕事で責任のある立場に置かれている人も多い上、私生活でも夫婦関係や子供の進学、親の介護など様々なことが起こる年代です」

「ストレスやプレッシャーを感じることも多く、それが更年期の不調につながる可能性もあると思います」

ーーでは、ストレスを感じにくい人は不調を感じにくいということでしょうか?

「そういう面はあると思います。気持ちも身体も周りの状況に振り回されにくいのだと思います。ただ、そういう方は周りの人に対して、いつもと違う行動をしていても気がつかないことがあるので、それはそれで注意が必要だと思います」

「自分はいつも通りに過ごしているつもりでも、実は周りに当たり散らしていて、身の回りの人との関係に影響が出ることもあります。ストレスを感じにくいということは、無意識のうちにストレスを発散しているかもしれないからです」

更年期ヨガ1画像2

「ストレスを自覚していなくても、更年期を迎えるにあたって、意識的にストレスケアをすることは大切だと思います」

「更年期とヨガの研究に参加した方からも『ヨガをしながら自分と対話することで、自分が抱えているストレスに気づいた』という声があったように、自分を向き合う時間を持って欲しいと思いますね」

「自分がストレスを感じていると気づくことができれば、対処の方法を考えることができると思います」

■更年期の不調、身体が硬い人は要注意!?

ーーここまでは、メンタル面のお話がメインでしたが、身体面で更年期の不調を感じやすい人の特徴はありますか?

「身体面では、身体が硬い方が更年期やPMSの不調を感じやすいように思いますね。特に股関節が硬い方は、不調を感じることが多いようです」

「身体の硬さと更年期やPMSの不調の因果関係については、まだ詳しく研究しておりませんが、身体が硬いということは血行が悪いということなんですね。血行が悪いということは、血の巡りが良くないということなので、それが不調につながっているのだと思います」

更年期ヨガ1画像3

「ですので、つやプラ世代は股関節などから少しずつほぐしていって、巡りのいい身体を目ざしてもらいたいですね。身体をほぐす習慣がついて、血行が改善されると、冷えや肩こり、腰痛などの女性に多いお悩みも軽減されると思いますよ」

「更年期にしてもPMSにしても、いきなり不調がパッと出るわけではなく、長年の生活習慣やストレスなど、色々なことが積み重なって出てくるものだと思います」

「そう考えると、更年期に差しかかる前から身体を動かす習慣をつけておいて柔軟な身体にしておくなど、自分の身体をマネージメントできるようにしておくと、様々な変化や不調に対処しやすいのではないかなと思います」

■更年期に備えて生活習慣を徐々に整えて!

ーー自分の身体をマネージメントできるように、と考えると、身体を動かす運動習慣と共に、生活習慣も大切になってきますよね。

「そうですね。シャワーだけで済まさず湯船に浸かって身体を温めること、足腰を冷やさないこと、バランスの良い食事を摂ることなどの生活習慣も非常に大切ですね」

更年期ヨガ1画像4

「また、睡眠も重要です。睡眠時間の長さだけではなく、眠る時間帯も大切だと思います。同じ8時間眠るのでも、10時過ぎから寝て、夜中にしっかり眠っているのと、明け方に寝るのでは、身体の整い方が違いますよね」

ーー自然のリズムに沿った生活がいいんですね。

「つやプラ世代や更年期の年代の方は、仕事でも私生活でもやるべきことが多く、忙しいので、理想的と言われる生活ができない場合も多いのが現実です。その場合は生活を整えることがストレスにならないように、自分のできる範囲で行ってください」

「生活習慣の基盤を整えた上で、ヨガなどの運動を取り入れると効果が出やすいと思いますが、いきなり完璧にやろうとすると、それもストレスになりますので、少しずつ生活習慣を変えていくといいと思います」

「ずっとシャワーで済ませていた人が、いきなり毎日湯船に浸かるのは難しいでしょうから、週に2日、3日…と徐々に増やしていくといいと思います」

つやプラ世代なら気になる更年期の不調。ストレスと上手に付き合うこと、身体を動かす習慣を持つことが対策の一つになりそうですね。次回は、更年期の不調を和らげるヨガについて教えていただきます。

【佐久間 夕美子(さくま ゆみこ)先生 プロフィール】

摂南大学看護学部准教授。博士 (看護学)。日本健康医学会評議員。専門は基礎看護学。研究テーマは、女性の健康、妊産婦の支援、ヨーガ、健康教育、看護教育など。

(つやプラ編集部)

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