身体にいいようで実は太りやすい？高カロリーな食品&飲料

「最近、なぜか体重が増えてきた。特に太るようなものを食べていないのに…」と感じていませんか？

年齢を重ねると確かに太りやすくなりますが、それだけではないかもしれません。健康に良いと思っているけれど、実は高カロリーの食品をとったために、体重が増えてしまうということもあるのです。

女性の体型改善専門パーソナルトレーナーの筆者が、意外にも高カロリーな食品・飲料を紹介します。

■ナッツ

健康的なイメージがあるナッツ類ですが、実は高カロリー。食べ過ぎると太ってしまいます。

例えばセブンイレブンで販売されているミックスナッツは、1袋32gで216kcalあります。これは、ご飯お茶碗1杯（150g・234kcal）とほぼ変わりないカロリーになります。

ボリュームがないのに高カロリーである理由は、脂質の高さ。ナッツ類は脂質が高く、上記のミックスナッツ32gに対して脂質は18.9gと、重量の6割近くが脂質なのです。

脂質の質は良質ですが、摂りすぎてしまうと体脂肪の増加の原因になります。食べる量に気をつけて摂取しましょう。

■アボカド

ナッツと同じように健康的なイメージのアボカド。実はこちらも高カロリーなのです。

小さめのアボカド（170g）の1個あたりの可食部のカロリーは、約223kcal。こちらも,
ご飯お茶碗1杯と大きな違いはありません。

半分使ったとしても100kcal強。サラダに入れて食べると美味しいですが、ドレッシングと合わせると大きくオーバーカロリーになってしまいます。ですから、日常的に食べ過ぎると体脂肪を増やしてしまう可能性があります。

アボカドの栄養素で多いのも、脂質です。上記の小さめ1個分の可食部の内、脂質は22.3gと、とても脂質が多い食品です。

こちらも良質な脂質を補給できますが、食べ過ぎには注意しましょう。

■サバ

ダイエットに人気のお魚であるサバ。タンパク質も良質な脂質もとれて良さそうなイメージがありますが、実はこちらも食べ過ぎると太ってしまいます。

サバの半身（約130g）で、約270kcalあります。これとお茶碗一杯を合わせると約500kcal、お味噌汁と野菜のおかずを加えると600kcalに達します。魚の大きさには個体差がありますので、大きめの半身なら、さらにカロリーがアップします。

高カロリーの原因は、やはり脂質の高さ。半身1切れで脂質が21.84gと、50〜64歳女性が1日に必要な脂質量の4割近くを摂ってしまいます。

DHAやEPAなど身体に良い脂質なのは間違いありませんが、体脂肪を増やしすぎては意味がありません。食べる量に注意するようにしましょう。

■フルーツグラノーラ

朝食に人気のフルーツグラノーラですが、こちらも意外にも高カロリー。ダイエット中にはあまりオススメできません。

フルーツグラノーラ1食分40gのカロリーは155kcal。ご飯40gは63kcalであるのと比較すると、少量に見えて意外と高カロリーです。

さらに、ここに牛乳や豆乳などをかけると、その分のカロリーが加わります。

また、重量に対してのカロリーも高いため、お腹の中で溜まらずに満腹感も低くなります。

手軽に美味しくフルーツをとれるフルーツグラノーラですが、食べ過ぎに注意しましょう。

■市販のスムージー

スーパーやコンビニで売っている紙パックスムージーも気をつけましょう。糖質が多く高カロリーのことが多いのです。

例えばカゴメの野菜生活100 smoothie（グリーンスムージー ゴールド＆グリーンキウイMix）ですと、330mlパック一本あたりで136kcalが含まれます。カロリーのほとんどは糖質。フルーツも多く含まれるスムージーは糖質も高くなって、含まれるカロリーも高くなってしまうのです。

野菜も果物多く含まれているため身体にも良いスムージーですが、液体であるためゴクゴク飲めてしまいます。

こちらも摂りすぎには注意して飲みましょう。

ご紹介したそれぞれの食品は、身体に良い影響も与えますが、意外にも高カロリーで、適切なカロリー摂取をオーバーしやすくなってしまいます。体重の増減を見ながら、適量を摂取していくように心がけましょう。

（パーソナルトレーナー　藤本 千晶）