冷えやイライラが原因?中医学的「夏の疲れ」解消法
ごきげん手帖 / 2019年8月15日 20時0分

暑さや湿気でどっと疲れが押し寄せる夏。体が重だるい、疲れが抜けないなど、イベントや夏休み中に夏バテしていたら残念ですよね。
夏の疲れは病気ではなく未病の状態。病院に行くほどではないという不調には、中医学の知恵が役に立ってくれます。
そこで今回は、国際中医薬膳師の筆者が「夏の疲れとの付き合い方」をご紹介したいと思います。
あなたの夏疲れの原因は?
夏の疲れの原因は、気温と生活が深く関係しています。当てはまる原因がないか、さっそく以下の項目でチェックしてみましょう。
女性の大敵「夏冷え」
冷えには「冬冷え」と「夏冷え」がありますが、女性はとくに夏冷えに注意するべきだといわれています。
クーラーで体が冷えると自律神経が乱れて体温調節がうまくいかなくなるのと同時に、暑くて冷たい飲食物ばかりをとることで内臓に負担がかかり、不眠・胃腸虚弱・食欲不振・だるさなどの原因になります。
「汗」はかきすぎてもかかなさすぎてもダメ
汗をかきすぎると、気(エネルギー)が流失してしまいます。「血汗同源」といい、血と汗は同じ材料なので、汗をかくと血も失われて体の中はドロドロ血に。気・血・水すべてが足りなくなって疲れてしまいます。
また、暑い夏に汗をかくのは本来自然なこと。汗をかかないと腎に負担がかかってしまい、汗で発散できなくて老廃物が体内に溜まってしまうため、体がだるく感じます。
腎は本来冬に活躍しないといけない臓器なので、夏から酷使してしまうと冬の体調不良にも繋がります。
「イライラの感情」も夏疲れの原因
夏は使志無怒の季節。心穏やかに過ごすことが夏を健康に過ごす秘訣だといわれています。
怒ったりイライラしたりすると、夏の五臓「心」(心臓)に負担をかけ、気を消耗するので疲れてしまうのです。
夏を上手に過ごせないと秋の気を受け取れず、秋に体調を崩す原因になると中医学では考えます。
中医学的「夏の疲れ」と上手に付き合う対策は?
中医学には、健康に過ごすために心掛ける行いを指す「養生」という言葉があります。夏疲れを感じやすいこの季節に、体が喜ぶおすすめの養生をご紹介します。
(1)半身浴
警戒レベルの暑さが続く日本の夏は、無理のない範囲で毎日適度に汗をかける半身浴がおすすめです。
体に負担をかけない、ぬるめのお湯にゆっくり浸かって夏冷え対策を。
(2)胃腸を労わり体力をつける
脂っこいもの、冷たいものを避けることは夏の養生の基本。大豆製品、山芋、じゃがいも、かぼちゃ、りんご、もち米などは、胃腸を労わりながら体力を補給してくれます。
滋養強壮食材の鰻も理に適っている食材で、夏にぴったり。韓国版土用の丑の日に食べられる、サムゲタンもおすすめですよ。
(3)お腹を冷やさない
お腹を冷やさないよう、熱帯夜もクーラーの向きを調整して、風の通り道に寝ないようにしましょう。腹巻をするのもおすすめです。
(4)イライラしない
中医学のバイブル「黄帝内経」でも、夏は怒らず平常心で過ごすように指南されています。2,000年前に書かれたものですが、夏にイライラしすぎて心に負担をかけ、心臓発作で倒れる人がいたのかもしれませんね。
上手にリフレッシュを取り入れましょう。
中医学には、その季節にきちんと体を労わって過ごさないと、次の季節にしわ寄せがいくという考え方があります。
涼しくなった途端に秋の鼻炎、風邪、インフルエンザに悩まされないように、しっかり養生して元気に過ごしましょう。
ライタープロフィール
紅華堂主宰・エステティシャン・坂本 雅代
大手エステティックサロン店長を経て独立起業。エステティシャン歴は16年となり、これまでに男女延べ1万人以上を施術。現在は施術の他、エステ講師、美容ライターとして活動中。
【保有資格】
国際中医薬膳師/中医薬膳師/JREC認定リフレクソロジスト/骨気小顔管理士/ファセテラピー
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