「大気汚染がひどい場合、掃除機をかけないほうがいい」は本当か?

lifehacker / 2020年10月3日 16時0分

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「外の空気がひどく汚れている時は、家のなかで掃除機をかけるのは良くない」というアドバイスを耳にしたことがある人もいるかもしれません。

その一方で、掃除機をかけることは、ほこりやアレルゲンを家から取り除く方法の1つでもあります。

つまり、場合によっては掃除機をかけるのは「有効」ということです。

どちらの言い分にも一理あります。どうしたらいいのか、ちょっとご説明しましょう。

掃除機は家のほこりを舞い上げる

どんな使い方をしても、掃除機をかけると家のほこりが舞い上がります。

山火事が発生したオレゴン州保健局などの公衆衛生に関わる公的機関が、森林火災の煙が大気中を漂っている間は掃除機をかけることを控えるようすすめているのは、これが理由です(掃除機をかけると、どうしてもほこりが舞い上がってしまいます。けれども、家の外の大気に森林火災の煙が大量に混じっている場合は、室内で良い空気が呼吸できるよう、室内の空気をできるだけきれいに保ちたいわけです)。

掃除機をかけると、いくつかの現象が起こります。

第1に、床や机などの表面に落ちていたほこりが舞い上がります。その大半は掃除機に吸い込まれますが、すべてではなく、吸い残しが生じます。

第2に、掃除機の内部にも隙間がある場合が多く、そのため、吸い込まれたほこりのすべてが掃除機内にとどまるわけではありません。

そして最後に、掃除機自体がほこりの発生源となっている可能性もあります。

掃除機のように、内部に動く仕組みを持つ機械は、時間の経過とともに少しずつ部品が削れていくので、顕微鏡サイズの細かいブラシのかけらが空中に舞い上がる可能性があります。

ほこりを捕まえるHEPAフィルターの仕組み

では、掃除機を使うメリットは何なのでしょうか? あるいは、ほこりを比較的発生させないタイプの掃除機があるのでしょうか? 

こうした掃除機の有力候補としては、適切にHEPA(High Efficiency Particulate Air=高性能微粒子エア)フィルターを使っているモデルが挙げられます。ここでいう「適切に」という言葉には、2つの意味があります:

掃除機に取り付けられているフィルターがHEPAの基準を満たしていること。米環境保護庁(EPA)の基準では、「0.3マイクロメートルの微粒子を99.97%の効率で捕集できること」と定められています。 吸い込んだ空気が、フィルターを通らずにすり抜けることがないよう、掃除機が設計されていること。こちらは「密封システム」とも呼ばれます。

2つ目の条件を満たす掃除機は、どうしてもかなり高価になります。

だからこそ、「HEPA素材の」フィルターを使っていることだけを広告でアピールする掃除機が多いのです。

それはそれで悪くないのですが、吸い込んだすべての空気を強制的にフィルターに通すような仕組みになっていないのであれば、こうしたタイプのフィルターがついていてもあまり意味がありません。

HEPAフィルター採用の掃除機でも、ほこりは舞い上がります。ですから、これに関しては完璧な解決策はありません。

米国アレルギー・ぜんそく・免疫学会(ACAAI)では、ほこりアレルギーを持つ人に対して、掃除機を使う間は高性能なN95マスクをつけるか、アレルギーを持たない人に掃除をしてもらうか、どちらかを選ぶよう勧めています。

ちなみにACAAIによると、一度舞い上がったほこりは、落ち着くまでには2時間ほどかかるとのことです。

というわけで、室内の環境からほこりを取り除くために掃除機をかけてもいいのですが、空気中に残るほこりをできるだけ減らすには、慎重に計画することが必要ということになります。

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Image: Shutterstock

Source: Oregon Health Authority, EPA, ACAAI

Beth Skwarecki - Lifehacker US[原文]

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