1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

iDeCoとNISA、この春に見直した方がいい人は?

lifehacker / 2021年3月31日 20時0分

写真

今年は桜の開花が早く、すでに散り始めていますが、やはり4月は気持ちがフレッシュになる季節です。こんなとき、投資についてワクワク気分で考えてみる人もいるでしょう。

そんなとき利用してみたいのは、税制優遇を活かしつつ未来に備える投資口座であるNISA(少額投資非課税制度)とiDeCo(個人型確定拠出年金)です。

いずれも運用収益が非課税で丸取りでき、有利にお金を増やすことができます(通常なら20.315%が課税される)。

iDeCoはさらに所得税や住民税の軽減効果もありますので、本来納めるべき税金が自分の老後に積み上がることになり、有利です(受け取り時課税ですが優遇税制により税負担は低いか無税で受け取れる)。

未開設の人はこの春をきっかけに口座設定してみることをオススメします。

さて、すでにお持ちの人が考えるべきことは、今までやってきたNISAやiDeCoの投資について春に見直しをするかどうか。

考えたいのはまず「積み立ての増額」

増えるグラフ Image: Gettyimages

運用の見直しというと「売り時か」とか「買い時か」という議論ばかりが目につきますが、実は春にこそしっかり考えるべきテーマはもうひとつ別のところにあります。それは「毎月の積立額の増額」です。

つみたてNISAなら年40万円の範囲で、iDeCoは働き方によって定められた限度額の範囲で、積立額を設定しますが、毎月の積み立て余力もありますから、必ずしも満額で設定しているとは限りません。

もし、4月に社内で昇格昇給が実現したり、保育料負担が軽減されたり(幼稚園の入学年度から幼保無償化の対象となるなど)、積み立て余力が高まったら、積み立ての増額を手続きする必要があります。

まず、NISAについては証券会社等のWEBサイトにログインし、次回以降の引き落とし金額を増額します。これはその場で完結できます。iDeCoについては原則郵送が必要で、「加入者掛金額変更届」という書類を運営管理機関のWEBページからダウンロード、記入し郵送します。

運用で儲かる額より、毎月の積立額を増やすことが将来の受取額を増やす近道です。毎月1万円より2万円、2万円より3万円を積み立てるほうがいいわけです(それに積立額の多少と運用利回りにはほとんど関係がないので、積立額が多いほど運用収益も増えることになる)。

給与の一定割合(◯%)を積み立てるような設定ができれば、昇格昇給に応じて積立額も自動増額されて便利なのですが、iDeCoやNISAは金額を指定する仕組みです。自分で積立額の増額をしておきましょう。

(iDeCoについては転退職をした場合、掛金額が変わることもあり、手続きが必要です。変更があるならあわせて、運営管理機関のホームページやコールセンターで手続きを)

運用の見直しは「株価ではなく自分ごと」で判断する

パソコン見直し Image: Shutterstock

もちろん、運用状況についてノーチェックでいい、というわけではありません。自分の投資状況がどうなっているか、運用の見直しも、年に一度くらいはしておくといいでしょう。

12月末ないし3月末の数字で運用報告書が届いていればこれを確認します。WEBにアクセスして直近の残高をチェックしてもOKです。

しかし、運用のチェックをすることは売買をすることと同義ではありません。特に運用状況が好調であるとき、あるいは大きく値上がりしたあとに若干の値下がりがあったとき、「ここは売るべきか」と考えてしまいます。

しかし、iDeCoの場合は60歳の受け取りまで運用は継続していかなければなりません(中途解約は原則できない)。NISAについては一度売却した分は、非課税投資期間がまだ残っていても税制優遇のメリットが終了してしまいます。

できれば「売らない」「持ち続ける」を意識しておく方がいいでしょう。

このときオススメなのは、売買する理由を株価に求めるのではなく、自分自身の必要性によって決定することです。

「自分としてはこれ以上投資に資金を投入するのはやりすぎだと考える」(全財産に占める投資資金が多すぎる)とか、「自分としてはそろそろリタイアが近いので現金にシフトしておきたい」(引退時の資金を確保しておきたい)のような形で「自分」を売る理由にするのは問題がありません。これはむしろ合理的です。

まだ何年も投資をするなら基本的に売り買いは不要

ベッドでコーヒー Image: Shutterstock

株価の短期的な値上がり値下がりに踊らされて売ってしまうのは、たいていは後悔します。

売ったあと値上がりすれば「もったいないことをした!」となりますし、売ったあと値下がりしたとしても「ここでもう一度購入しておく」とはいかず、その後株価がぐんぐん上がったときも手を出せなくなります。

株価の判断は難しいもの。iDeCoやつみたてNISAは投資信託を活用した分散投資がメインなので、長期的には経済成長することを信じ、短期売買は避けておくことをオススメします。

つみたてNISAは最大で投資をしたときから20年目の年末まで持ち続けることができますが、運用益を非課税で丸取りできるチャンスは一度だけです。できれば長くもって、最後の最後のおいしいところをもらいたいところです

iDeCoは60歳まで解約できない口座ですし、引退年齢が65歳以降になっていることを考えれば、これまた若いうちに投資信託を全額定期預金に変えてしまう必要もありません。

——この春はまず「積立額の増額」を検討し、運用状況をチェックしたら「自分ごととして、いま売る理由があるか」を考えてみてください。特になければこのまま積立投資を続けていけばいいでしょう。

山崎俊輔

フィナンシャルウィズダム代表。ファイナンシャルプランナー。夫婦で共働き、共家事、共育児しながら子どもふたりを育てている。

あわせて読みたい

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング