モーニング娘。、109に巨大広告掲載し“渋谷の顔”に

リッスンジャパン / 2012年10月11日 16時0分

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モーニング娘。、109に巨大広告掲載し“渋谷の顔”に(Listen Japan)

10月10日、モーニング娘。が51枚目のシングル「ワクテカ Take a chance」をリリース。それにタイミングを合わせ、東京・渋谷の109に巨大シリンダー広告が掲出された。

近年、モーニング娘。は駅構内のサインやアドトラックといった交通広告・屋外広告の掲出に積極的だ。7月にリリースされた前作「One・Two・Three/The 摩天楼ショー」の時も同じ渋谷のQ FRONTビルにビジュアルシートを掲出、ハチ公口交差点の通行人たちの目を引いた。そして今回は、渋谷のランドマーク、109のシリンダー広告だ。

「あんな広告を出して、どれだけ効果があるの?」と思う人もいるかもしれない。確かに、屋外広告の効果測定は難しく曖昧だとされる時代は長く続いた。しかし2000年代初頭、特に六本木ヒルズが開業してからは”メディアとしての街空間”に が然、注目が集まるようになり、効果測定についても、より正確なデータが求められるようになった。モーニング娘。の広告も、それらのデータに基づいた緻密な計算があってこその展開だろう。

109のシリンダー広告は掲出するコストも高いが、それ以上に効果も高い。何しろ渋谷スクランブル交差点の交通量は、たった30分で千代田区の人口とほぼ同じ4万5千人とされる。単純に考えれば2週間の掲出期間中、ざっと数千万人の目線に接触するわけだ。

屋外広告には、雑誌広告やパブリシティの積み重ねがあって、最終的な決め手となるキーアートやビジュアルを人々の意識に刷り込む役割がある。実際、ラスベガスやハリウッドなどショービジネスの盛んな米国の都市では、映画の公開1週間~10日前に集中してTVスポットが流されるのと同時に、ホテルの壁一面を使った巨大な壁面広告や、テレフォンボックスを作品のビジュアルで覆って広告媒体として利用している風景などが見られる。

モーニング娘。 - アーティスト情報

今回のモーニング娘。の場合も、新曲リリースに際して雑誌やWebなど各媒体へのインタビュー登場をはじめ、プロデューサー・つんく♂がYouTubeでPVを小出しに公開するなど、地道なパブリシティを積み重ねている。リリース数日前にお台場で行われた東京ミュージック花火でも、新曲のチラシを配布した。その上での、シリンダー広告なのだ。

109にシリンダー広告が掲出されることで、通勤通学時、必ず人々の目にふれる。特にその時は意識しなくとも、ある日TVやネットなどで新曲にふれ、「どこかで見たことがあるな」となる。こういったことが下地となって、多くの人をモーニング娘。の新曲へと向かわせる動機づけとなるのだ。個々展開される他媒体とパブリシティ展開、口コミ、それらの受け皿としてリリース時期に屋外広告が目にとまるということ。しかもネット時代、109に派手に掲出された広告は多くのファンが写真に撮ってブログやツイッターにアップし、あっという間に全国に広まる。コストをかけても掲出する意味は十分あるのだ。

そして、ファンにとってはそれとはまた別の価値が、シリンダー広告には隠されている。すばらしい曲と出会った感動は、生きた想い出となる。それは単なる過去の経験や懐古の対象としてではなくて、いつまでも心にリアルタイムで生き続けるもの。その想い出の中に、シリンダー広告のビジュアルが同居するのだ。

掲出期間が終われば、109へ行っても、もう同じ広告はない。次から次へと貼りかえられる広告。その命は儚くとも、受け取った夢や想いは生涯に渡り生き続ける。モーニング娘。とともに。


文・志和浩司
アイドルサイトIDOOOLにて『志和浩司のアイドル・スープレックス!』連載中
(i.listen.jp/st/sp/sp/idoool/column.html)

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