杉村太蔵は薄味でもバカでもなかった!計算高くてこずるいヤツだった!

リテラ / 2014年11月17日 8時0分

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 杉村太蔵が本を出した。その名も『バカでも資産1億円』(小学館)。内容はタイトルどおりおバカキャラの太蔵が株や投資で1億円稼いだという話らしい。

 たしかに太蔵は郵政解散の小泉純一郎ブームにのって初当選した際、「料亭に行きたい」と発言をして"大バカ"と猛バッシングを受け、落選して「サンデー・ジャポン」(TBS系)などバラエティに出演するようになってからも、"薄味"でぼんやりとした"空気を読めないバカ"、そんなキャラが定着している。だが、この本を読むと太蔵の意外な面が見えてくる。

 太蔵の転機は大学を2年留年して中退してしまったことだった。就職活動もしていなかった太蔵は実家の歯科医の手伝いをしようとした。しか父親は一喝した。

「資格もないのに歯科医の仕事ができるか」「働かないなら死ね!」と。

 まったくの正論である。震え上がった太蔵は派遣ビル清掃の仕事を始めた。そして結構真面目に働いた。するとビルに入居していた外資系証券会社の若き重役だったグレンにビルのトイレで声をかけられた。

「ヘイ、社長!」。こう言われた太蔵は「会長! なめられるくらい便器をピカピカにしておきました!」と言って、用を足したグレンにペーパータオルを渡す。

 オマエは木下藤吉郎か、という感じだが、こんなやり取りをするうちにグレンは太蔵に"何か"を感じ取ったらしい。外資系証券会社の試験を受けるよう誘ってくれたという。その後、1週間の猛勉強で、太蔵は見事合格する。見事チャンスをものにした大蔵。しかし快進撃は止まらない。猛烈に仕事に打ち込み、勉強する。1年後にはアシスタントアナリストになってしまったのだ。

 トントン拍子に見えるラッキー男・太蔵。だが実は、その裏では驚愕ともいえる"世渡り術"を駆使していたらしい。太蔵は悪びれもせず自分の驚きの哲学をこう開陳する。

「ボスのライバルを潰すこと。それも部下がすべき仕事、というのがぼくの考えです」

 実際に証券会社でもこれを実行した。妙なキャバクラ領収書を提出したボスであるグレンのライバルに不審を抱いた太蔵は、そのキャバクラに自腹で行き、巧妙な会話でライバルが接待ではなく"個人的にひとりで遊びに行った"ことを突き止めたのだ。もちろん速攻ボスに報告。ボスはゲラゲラ笑ったというが、

「ぼくの忠誠心を感じ取ってくれたのは間違いありません」

 そう、太蔵は胸を張るのだ。かなり引くくらいの"ごますり"だが、ボスには絶対服従だという太蔵の上司の人心掌握術はこれだけではない。上司のコーヒーの好みを覚え、同時にコースター代わりのペーパーナプキンを添えて渡す。蛍光灯が切れれば交換はもちろん、同時にぞうきんで周りを掃除! そして「1品加える」という独自の論理まで存在するらしい。

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