メディアタブー大賞発表!2014年、マスコミは何を恐れ、何を隠蔽したのか?

リテラ / 2014年12月31日 23時30分

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 2014年も残すところあと少し。この1週間、テレビや雑誌などでは今年1年を振り返る企画であふれていたが、大きく扱われるのはSTAP細胞や佐村河内守のゴースト問題、号泣議員騒動といった同じ話題ばかり。だが、それは彼らにとって差し障りのない安全なネタがそういうものしかないからだ。

 実際はテレビや新聞、雑誌などのメディアが、意図して「伝えていない」話題は山ほどある。本サイト・リテラでは、7月のオープン以来一貫して"大手マスコミが報じない"問題を追及。既存メディアが抱える"タブー"を暴いてきた。

 はたしてこの1年、メディアは何を隠蔽し、何を恐れ、何に凍りついてきたのか。2014年のメディアタブー大賞、1位から順番にベスト10を発表しよう。


★1位★ 戦前か!朝日問題を機に幅を利かせ始めた「日本人の誇り」圧力 

 大賞は文句なし、今年後半の朝日新聞バッシングがつくりだしたタブーだろう。朝日の誤報を冷静に分析すれば、読売、産経はじめあらゆるメディアが犯しているものと同じレベルにすぎないことはすぐわかる。国際社会の性奴隷批判も朝日の誤報とはほとんど関係がない。にもかかわらず、朝日バッシングがここまで広がりを見せたのは、朝日憎しの安倍首相と官邸が、侵略戦争を肯定したい歴史修正主義勢力と手を組み、朝日叩きを商売に利用したいメディアを使って大キャンペーンを仕掛けたからだった。
 ところが、こうした指摘をしたのは我々リテラと「ニューヨークタイムズ」「ワシントンポスト」「ロサンゼルスタイムズ」といった海外メディアのみ。日本のメディアは右派にかぎらずありとあらゆる新聞、週刊誌、テレビが朝日叩きの風潮に乗っかり、「朝日は責任をとれ」の大合唱を始めた。逆に、朝日バッシングの風潮に少しでも異を唱えると、「日本人の誇りを傷つけた朝日をかばうのか」と集中砲火を浴びる、戦前と見まがうばかりの言論状況がつくりだされてしまったのだ。
 しかも、そのタブー化は慰安婦問題そのものにまで広がった。吉田調書が虚偽だったことを利用して、すべての慰安婦が自らの意志で売春婦になったかのようなデマがばらまかれ、軍の関与や性的虐待の事実を指摘すること自体がタブーになった。慰安婦について触れたとたん、「売国奴」「反日」「韓国人」「非国民」という罵倒、そして「日本人の誇りを傷つけるようなことをなぜいうのか」というお決まりの台詞が返ってくる。
 とくに、安倍首相から右派知識人、そしてネトウヨまでが好んで口にするこの「日本人の誇りを傷つけるのか」という言葉は、今、反対意見を封じ込める最大の武器として機能するようになった。「日本人の誇り」が侵略戦争の肯定とはなんの関係もないこと、そして実際にやったことをなかったことにしてもその誇りは守れないことなど、考えればすぐにわかりそうなものだが、彼らにそんな理屈は通用しない。戦争に反対し、過去の犯罪を反省するだけで、連中は「日本人の誇りを傷つけた」と喚き立てる。
 そして、メディアも安倍首相に引きずられるように「日本人の誇り」という言葉をやたら口にするようになった。
 おそらくこれから先、ありとあらゆる局面でこの言葉が使われ、そのたびに国民が国家のために命を捧げる体制づくりが進んでいくだろう。すでに、この国は「戦前」に入っている。そういうことらしい。

本と雑誌のニュースサイト/リテラ

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